確信に迫る編
~酒場にて~
またまた、お酒でみんな、ほろ酔いになってます
ご機嫌な達哉君
タイミング良く女子の話になり一人の男性が言う
「おい達哉、おまえほんまに彼女おらんのか?」
「いませんよ」
「お前やったら選び放題やろ、誰か紹介してくれと」と言う30代半ばの
このメンバーで一番男っ気がありそうな男が言う
「僕まじで女子の友達少ないですよ」
「それは彼女が多いからやろ」と笑う
「だから、いません!」と珍しく少々膨れる感
じ
「なぁ~出し惜しみせんと紹介してくれ」とまた頼むしつこい男だ
達哉君少々困った感じなので我が輩は
「あんたな!人に頼まんと自分でゲットしたらええやんかー!」と言うと
「お前には言われたないわ!」と言いやがる
「あっそうですか、悪ぅございましたね
で!普通は女の私に友達紹介してくれって言うだろう」
「おっ!お前女だったんか?!」とお決まり言葉で爆笑され彼女とかの話は消えた
楽しい会は終了してお別れ、その時
達哉君が「伊東さん明日仕事ですか?」
「あっ、休みだけど」
「もう少し飲みませんか?」
丁度我が輩も、飲み足らないなぁ~って思ってたので即答しょうと思ったが
いちょ少し考えてみたら
「予定とかありますよね」って言う
おいおい!
諦めるの早過ぎなんだよ!
慌てて
「あっ大丈夫大丈夫だよ」
「良かった、近くに、いいお店あるんですよ」と案内してくれた
落ち着いた雰囲気のBarだった
我が輩こういう店は少々苦手なんですがね~
どっちかと言うと立ち飲み屋とかの方が落ち着くすぅ~
だけど、いちよ
「いいお店だね」
「そうでしよ」
「良く来るの?」
「時々ですかね、一人でふら~っと」
「へぇーそうなんだ、私なんか居酒屋とか立ち飲み屋ばっかだよ」
「似合いますもんね」笑う
そう言われても嬉しくないんてすがね~
「笑うな」といちよ笑う我が輩
店内は、やな広いカウンターとボックス席の間には高めの椅子と丸いテーブルがあった
案内されたのはカウンターが見える小さめのボックス席
店内の、様子も良く見え改めてオシャレなお店だと思った
それと店員さんはイケメン男子も多いって言うか
メンズばかりだわん
なので女性の、お客さんが多い
なにげに
「ここイケメンばっかだね、男子一人だと入りにくくない?」
「一人の、時はカウンターだから、いろいろ話せて楽しいですよ」
「そうだよね、男同士だと気兼ねないよね」
「まぁ」
店員さんがオーダー取りに来た
「いらっしゃい 達哉、女性と珍しいな」と言いながら我が輩を見て笑顔で
「いらっしゃいませ」と言うが
あんた!思ってるだろ!
なんで、お前がイケメンくんと一緒なん?って絶対思ってるだろう!
私から誘ってないんだからね!
誘われたんだい!
って思ってたら
「何飲みますか?」
「達哉君は何飲むん?」
「モヒートです」
「じゃ同じので」
「かしこまりました」と店員
「私さぁ、いつもハイボールばっかだからカクテルとか良く分かんないのよ」
「そうなんですか?ハイボールでも良かったのに大丈夫です?飲めますか?」
「いやいや飲めるんだけどね名前が、わからん」
「僕も、いつも飲むのしか分からないてす」
達哉君が笑う
ほろ酔いからのぅ~
3杯程飲み、適度酔いになるころに
イケメン店員さんが
「達哉いつも来てくれてるから、これサービス」と言ってソーセージ盛り合わせ持って来てくれた
その時の達哉君の
顔が、この上なく可愛いのだ
嬉しそうに食べてる姿を見たのと酔っ払ってるのもあって
ソーセージ取ろうと前のめりになった達哉君に、なにげ~なく我が輩が言う
「達哉君さぁ、男好きでしよお!」
と、なにげに
なにげ~なく言って
前のめりになった達哉君の頭が目の前にあったので
叩いたった!
咽せながら
上げた顔が赤面して引きつり
マジ顔になり
「言わないで下さいね」と泣きそうになった
え?えーーー!
まじ!?
まじっすかーー!
一瞬固まった我が輩に
「伊東さんには、やっぱり解られてると思ってましたけどぅ.....」
「あっ……」ほんまは知らんかったとも言えず
「あっ、なんとなくね
ほら、彼女はおらなさそうだし、女子にも興味なさそうなのに男性同士の時、女子といるより楽しそうだったからね」
「僕が好きになる人ね、いつもノーマルの人ばっかりだから、いつも自分の事知られると引かれし避けられるから」と切ない顔になり
なんか乙女の顔付きになってる
切な過ぎる顔してるから、ついつい我が輩も聞く
「今、誰か好きな人いてるの?」
少し黙ってから
「松木さん」と言う
....? 誰? うん?
「え!え?もしかして今日一緒に飲んでた
あの、まっちゃん?」
「はい」
ありゃーー
そうだったんすかーー!
少し話しは戻りますが
松木=まっちゃんは
今日達哉君に彼女紹介してくれ!と
頼んでた30半ばの男です~
「そっかぁ… なかなか難しいよね」
「はい、望みはないですから
でも側で一緒にダイビング出来るし今日みたいに飲みに行けるだけで幸せですから」
そして
「でも悲しい時も多いです」と言う
「そうだよね、一番近い所で接する事出来るのに自分の気持ち伝えられないのは辛いよね」
「そうですね」
「伊東さんは、そんな思いした事ありますか?」
「え?私? あるある、そっちゅうだよ
見れば分かるしょぅ、私さぁ、こんなんだから
全く女性としてさぁ見られんし
女扱いされんもん」
「付き合ったりした事ないんですか?」
「え!そりゃ~少しはあったけどね
なんかさぁ~本当の自分をさらけ出したら引かれるし自分を押し殺して付き合ったらさぁ~
めっちゃ疲れるし自分らしくいれなくて我慢するんやったら、もう一人でいいわあ!って思ってね」
「自分らしくいれないのは一番辛いですよね
僕、今苦しくて.....
いつも女性から付き合ってる人とか、どんなタイプが好きか?とか言われる度に本心言えないし一番辛いのは好きな男から女性を紹介してくれと言われる事です」
と涙目になってて
こんな達哉君を見たのは、もちろん初めてだけに凄く悩んでる気持ちが伝わって
「達哉君、私なんかさ、女扱いされん女だよん、いつも笑っちゃおるけど
心じゃ、じゃかしゃー!黙れ!
そこのもてん男どもー!
って心で叫んでスッキリさせたり
傷付くのが嫌だから
鼻から好きな人を作らない様に
あえて好きな感情消してるわ」と笑うと
達哉君は少し切ない顔して
「なんか似てる」と言った
「こんな話しするの伊東さんが初めてです
なんでかなあ~」
「そりゃ、おっさん女だからしょぅ!」
「そんな事ないですよ、いつも自分で、そう言うけれど僕は、そんな風には思ってないですよ
逆に、いつも、誰にでも、ありのままの自分を出せれるって凄いな~って思ってました」
「それ誉め言葉なん?」
「はい!もちろんです」
「あんまり嬉しくないかも~」とお互い笑った
「伊東さんに話して支えてた物が少し取れた感じでスッキリしたー」
「誰かに、聞いてもらったり一人でも本当の自分を分かってもらえるだけで少しはスッキリするよね」
「はい、また、話し聞いて貰ったり相談とかしても大丈夫ですか?」
「うんうん、こんな我が輩で良かったら、いつでもいいよ」
っと
なにげ~なく言った言葉があ!
ゆくゆく我が輩の人生を?
変えて行くのであ~るぅ(゜o゜;)