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君に捧げた初恋歌  作者: 棗草
3/3

* 03



雨降る空の下

悲しげに笑っている少年は少女と同じ学校に通ってる橘 優だった。


「あの、さっきの歌…なんて言う曲名ですか?」


笑顔のまま少年は問いかける。


少女は罪悪感を感じたのか、少年の顔を見ず

灰色に染まった空をみて少し微笑む。


「……この曲はね、私のお姉ちゃんが口ずさんで曲なんだ。曲名は…わからないや」


その微笑みは灰色に染まった空みたいだった。

悲しそうに、寂しそうに彼女は微笑んでいた。


「そうなんですね。」


少年はそれを察したのか、それ以上聞かなかった。


「もう1回……聞かせて下さい。」


穏やかな笑顔をした少年は座り込む


「うん…」


少女と少年は雨が降る灰色の空の下で


出会った。



to be continued…

愛し愛されオかされて

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