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最後の挑戦  作者: 石井桃太郎
夢のつづき
42/73

ピンチは続く

 投げた瞬間、バッターが反応した。

 見事に内角に食い込み、打球がサードへいった。

「よし、1アウト」

 誰もがそう思っていたが・・・


 サードが打球をはじいた。

慌てて、すぐにつかむ。1塁は・・・・・・なんとか間に合った。

ノーアウト1,2塁から、1アウト2,3塁になった。

サードは、ごめんと頭を下げてくれた。


 続いて5番バッター。

何もないと思ってベンチを見たが、敬遠のサインが出ていることに気づいた。

どうやら、ゲッツーを取るつもりらしい。

わざと1塁を埋めて、1アウト満塁にした。



 キャッチャーのサインを見る。内角にストレート!

このバッターを抑えれば、下位打線。

ここがターニングポイントだと思い、ストレートを投げ込む。


 ストライクのコールが響いた。

やや甘かったので、ヒヤっとしたが見逃してくれた。

バッターもやってしまったという表情をしていた。


 次のボールは、チェンジアップ。

外角低めを狙って投げた。バッターは空振り。

自分が思っていたところに投げることができた。まさに理想通り。

ようやく2ストライクと追い込んだ。


 様子を見ようというキャッチャー。1球外角に外す。

もちろん、ボール。バッターは、少し動いたか。

キャッチャーからの返球。取った瞬間、妙な予感がして、3塁へ牽制球を投げた。


 慌ててランナーが戻る。

が、タッチの差で刺せなかった。

スクイズではないが、ゴロゴーのサインが出てたよう だ。

3塁手から返球され、次の配球を考える。


 外角低めのシュートを選択。

少し低かったが、バッターが手を出した。しかし、すぐに分かるファール。

そのあと、外角にストレートを投げたが外れてボール。


 カウント2-2となり、最後に決めたボールは・・・

内角低めに落ちるフォークで空振り三振。

久々に投げたので緊張したが、上手く落ちてくれた。


 続くバッターは、ストレートでライトフライに打ち取った。

苦しい場面だったが、なんとか満塁のピンチをしのぎ、1回無失点。

でも、緊張と球数が多かったので、バテバテ。

いきなりの試練に、クタクタになってしまった。

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