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最後の挑戦  作者: 石井桃太郎
夢のつづき
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キャンプ

 ついにキャンプが始まった。

どんな感じになるかと思ってたけど、普通に練習をこなすことができた。

まだ、監督もコーチも慣れていないようである。

だけど、そのうちに日本と変わらない感じになるだろう。


 選手たちと、お互いにがんばろうと伝える合うことができた。

自分よりも若い選手が多く、どうやら兄貴分のように思われているようだ。

日本では同期もいて、上には竹崎さんや北田さんがいた。

チームの構成上、こうなることは予想できたが、しばらく慣れそうにない。


「ふーっ、疲れた」

 着替えをする場所はかなり汚いし、シャワーもお湯が出たり出なかったり。

 まだ、マイナーの施設まで手が回っていなくて、ほとんど改修されていない。

 メジャーの方は、最新設備が揃っていると聞いた。

 話は聞いていたけど、本当に格差があることを実感した。



 「もしもし、雪子」

 俺は日本にいる子どもたちと、毎日連絡を取っていた。

 日本と時差が13時間あるらしい。

 日本が朝7時のときに、電話をするようにした。こっちは、夜6時くらい。


「どう?アメリカは?」

「まだ分からないこともあるけど、楽しいよ」

「そう、それはよかったわ」

 雪子が安心していることが電話越しに分かった。


「3日後、オープン戦がスタートするんだ」

「えっ、もう始まるの?」

「WBCの影響か、ちょっと日程が変則になってるみたいだ」

 4年に一度開かれるWBCが開催されるので、少し日程に余裕があった。

 代表に選ばれた選手のことを考えたのだと思われる。


「そっか、WBCか」

「俺には縁もゆかりもなかったけどね」

「何言ってんのよ。試合が終わったら、必ず連絡ちょーだいね」

「ああ、分かってるよ」

 そのあと、子どもたちと少し話して電話を切った。

 3日後、オープン戦が始まる。

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