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ときめき大切

「っと!大丈夫?」



さっきからずーっとこの言葉がグルグルしている。



電車を降りる時に、ふらついてしまった私を見知らぬ人が支えてくれた。



(あ、お礼…したっけ?…名前とか聞くべきだったかな…。)



ちょっと後悔に襲われている間も顔は熱くて。

今日は、もう12月に入ったとこで。



そうこうしていると、会社に着いていた。



「おはよう!未来!」



会社に入る手前で、声をかけられた。

振り返ると…

「あ、香織!おはよー!」



香織は、高校時代からクラスが一緒で、職場も一緒。

何をするにも、香織がいた。

いいんだか、悪いんだか。



香織には、彼氏がいて、めちゃくちゃラブラブ。

うらやましいわぁ…。



そんなリア充…じゃないや、香織に言われた。

「ねぇ…熱、あんの?」


「へ?!な、ないけど。なんで?」


「顔赤いよ?何、ときめいたりしたの?」


(ず、図星です!香織さん!)


「…なに?まさか図星?!」


(黙ってたら余計真実味があるから!自分!何か言え!自分!)


「ちょっと!詳しく教えなさいよ!」


(もう、はなそう。)


「実は、今朝ね…♪♪♪♪~」

「あ、チャイム。後で詳しく教えなさいよ!」



(なんで今チャイム鳴っちゃった?人が話そうとしたのに!)


チャイム如きでイライラしていると、朝礼が始まった。


「春川!」


(なんでチャイム…チャイム…。)


「はーるーかーわ!おい!」


「は、はい!はい!おはようございます!はい!」


「お、おぉ。おはよう。じゃなくて、聞いてたか?今日、10時から黒川社との合同会議だから、大会議室な!忘れんなよ?」



「あ、はい!了解しました!」


(メモー。メモー。10時、大会議室!っよし!)


時間は過ぎて10時に。



「未来!お昼に話聞くから!忘れないでね!」


「あ、はーいはい。会議行ってきまーす。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


コンコン

「失礼します。」


会議室に入るとまだお偉いさんは集まっていないようで、男の人が座っていた。


「おはようございます。本日はよろしくお願いいたします。」



頭を下げて挨拶をして、顔を上げると…。


「あ。」


「?」

「さっきの。」


(ん?私、黒川社に知り合いいたっけ?)


「忘れましたか?朝、電車で…。」


(電車?…!)

「あ!朝の!」


「どーも!」


「あの!朝は、ありがとうございました!あ、私、春川未来と言います!」


「いえいえ。俺は、松永元太です!よろしくね!」


「はい!」


「お?春川、お前来るの早いなぁ。おや!これは!松永さん!本日は、よろしくお願いします。」


(課長!ちぇー。もうちょっとお話したかったのになぁー。あれ?黒川社のお偉いさんは?まだかなー?)


「でわ、始めましょうか。」


「あれ?黒川社の方は…松永さんだけなんですか?」


「…春川。黒川社の代表取締役だぞ?松永さんは!」


「?!」


(こんな若そうな方が!?取締役!?)

チラッと松永さんを見ると…


「?(ニコッ」


(殺人スマイル!)


「し、失礼しました!申し訳ありません!」


「いーえ!気にしてないですよ?」


「松永さんは、寛大ですなぁ!」


そんなこんなで会議が始まった。



(黒川社って、インテリア関係の会社だったんだ。しかも、松永さん、インテリアコーディネーターと建築士の資格持ってるんだ。モテるだろうなー。)


「それじゃあ、今日はこの辺で。」


「あ、はい!」


「あー、春川!今日の会議要項まとめて資料作っておいてくれ。では、松永さん、また来週。」


「は、はーい。」


(…あれ。今2人きりじゃないか!ヤバイ!心臓がー!)


「春川さん!」


「はい?!」


「この後、食事でもどうかなー?行かない?お昼だし。」


「あ、ぜ、ぜひ!」


(あ、香織…まぁメールしとけばいっか。)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

食事の後、コーヒーを飲んでいると。

「あ、そーだ!アドレス!ちょうだい?」


「あ、はい!」


「じゃあ俺が先に送るから後からメール送って?」


「わっかりましたー!」


(アドレスくれた!ちょうだいって言ったのにくれた!きゃー!)


「よし!じゃあ、行こっか?」


そう言うと、松永さんは、会計に向かった。

さすがに今日知り合ったのに、払ってもらうなんて!


「あ!わ、私、払います!」


「こういうときは甘えておくの!」


そう言うと支払ってしまった。


「あ、あの…」


「気にしないで!じゃあ俺こっちだから!メールしてね!」


「え、あ、は、い。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


会社に戻ると香織にすべてを聞かれた。


だから話をした、全部。


話終わると、香織が、

「うん!ときめき大切!おめでとう!ようこそ、リア充!」



そう言った。


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