ギルド1
遅くなりました。
神速のネックレス×1
硬化の腕輪×2
修業者の指輪×5
力の指輪×5
の以上計十三個の装飾品を創造した。
それぞれの効果は
神速のネックレスは速度上昇(大きくて質のいい魔結石を使用)。
硬化の腕輪は腕限定の結界(大きい魔結石を使用)。
修業者の指輪は戦闘技術を上昇(小さい魔結石を使用)。
力の指輪は力上昇(小さい魔結石を使用)。
というものだ。
少し魔結石を残した方が良いかと思ったけど、ノリで使いきった。
まあ、とりあえずこれで戦えるだろう。
あ、ちなみにそれぞれの装飾品の名前は俺が決めた。
ネーミングセンス?
はっ、そんなものとうの昔に捨て去ってやったわ!
あとは無限ポーチの中から取り出した、軽装の防具を身につけたら完璧だ。
防具も装飾品も防御力が少なくて不安だが、俺の素人的判断で速ければ最強だと思うんだ。
・・・・・・最強だといいな。
そんなこんなで装備を整え、冒険者ギルドに着いた。
泊まっていた宿から徒歩十分の場所なのに一時間近く迷子になっていたけどな!
町に出たら、またテンションが上がって歩き回って、気がついたら知らない場所にいたから焦った。
次からはもう少し落ち着いて行動しよう。
反省を済ませた俺は冒険者ギルドの扉を押し開き、中へと入る。
まだ午前中だからか閑散としていて、数人の男女がいるだけだ。
その数人の男女は入ってきた俺にちらりと視線を向けたあと、元の行動を再開した。
無駄に注目されなかった事にほっとしつつ、受付へと向かう。
幸い今、受付に並んでいる人は一人だけですぐに俺の番になりそうだ。
一つしかない受付に並ぶと、前の人の話し声が聞こえてくる。
「うっさいわね、あたしは一人でも平気よ!」
どうも、前の人は女性のようだ。
後ろ姿だけで顔は見えないが、気の強そうな声が聞こえる。
「今は平気でも、いつか必ず大変になるぞ。いい加減に、背負い背負われる覚悟を持つべきだ」
女性の声に受付の五十代くらいのおっさんが答える。
って、受付おっさんかよ。
美人の受付嬢を期待していたのに!
ガッテム!
俺が現実の厳しさに打ちのめされていると、更に口論が激しくなる。
とふいに受付のおっさんと目が合う。
「っと、客だ。続きは後にするから逃げるなよ」
「もう、終わりにしてよ?!」
女性が叫んでいるのに関わらず、受付のおっさんは無視して俺に声をかける。
「どんな依頼をもって来たんだ、嬢ちゃん?」
また、間違われた。
今度から自分の服に男って書いといてやろうか。
ヒロイン一人目登場しました。
まだ名前、出てませんけどね。
さあ、主人公とおっさんとのラブストーリーはどうなるのか!
ごめんなさい、嘘です。
ヒロインは女性です。
こいつの登場のさせ方に悩んでいて遅れました。
次回からはもう少し早くなります。
読んで頂きありがとうございます。
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