二回目の「はじめまして」
ご覧いただきありがとうございます。
本作品は皆様に感動していただけるよう作らせていただきました。
感動していただけると嬉しいです。
私、高橋 明莉(21歳)は平凡な会社員だった。
これは、そんな私の切ない恋愛です。
私は、高木 優斗(22歳)の恋人でした。
これと言って変わったことはなく、ごく普通なカップルでした。
ある日、優斗は事故に会い、手術を受け入院しました。
幸い、命に別状はありませんでした。
お見舞いに行くと元気そうな優斗が病室のベッドにいました。
しかし、優斗は記憶を失っていて、私が誰だかわからない状況でした。
私は優斗に「はじめまして、どちらさまでしょうか?」と言われ、ショックで意識が遠のいていきました。
その日は一旦家に帰り、治ることをひたすら祈りました。
後日、病院に行くと医者から「記憶は戻ることはない。」と言われました。
私は思わず泣きそうになりましたが、医者の前だったので泣くのをこらえました。
そして私は、優斗の両親に頼まれ、優斗を看護する事になりました。
その間は、会社に行けないのでその分の給料は優斗の両親が払ってくれることになりました。
看護の内容はそこまで大変ではなく、むしろ愛する人の近くにいることができると私にとっては良いものでした。
いつも通り優斗を乗せた車椅子を押していると、優斗が突然こう言いました「あなたとは、何処かでお会いした気がします。」と。
私は突然の言葉に驚いたが、すぐに平凡を装った。
「何処かでお会いしましたかね?」と返した。
すると「なんだか大事なことを忘れた気がするよ」といった。
その言葉を聞くと、なんだか虚しくなり涙がポロリと私の頬を流れた。
優斗に気づかれないように私はすぐに涙を拭ったが気持ちは落ち着かないままだった。
「戻りましょうか、優斗さん。」私はそういい、車椅子を押して家に戻った。
優斗は私のことを知らないのに、私は優斗のことをまだ愛していた。
そう思い、寂しそうな顔をしていると「どうかしたんですか?」と優斗に聞かれた。
「いいえ、なんでもないです。」と無理な笑顔を作りその場をしのいだ。
その日もいつも通りに夕食を優斗にだすと「ありがとうございます。」といった。
いつも優斗は誰にでも優しかった。
私は「これが仕事ですから!」といった。
すると優斗は「明莉さんは優しいですね」と優しく微笑んだ。
その微笑みかける優斗をみると、私は突然のぼーっとしてしまった。
そして夕食の片付けをし、優斗を拭いたり寝かせようとしていた。
それらを終えると、優斗は毎回「ありがとうございます。」と感謝の言葉を忘れずに言った。
「優斗さん、お礼は毎回言わなくても大丈夫です。」と私は言ったが優斗は困った顔で「わかりました」といった。
そして優斗を布団に運んだあと、私は部屋に一人っきりになった。
特にやることもなかったが、寝る気にはなれなかった。
今日に優斗が言っていたことから昔の優斗を思い出し、複雑な環状になっていたのだ。
気が気でなかったため、明莉はスマホでショート動画を見続けていた。
しかし、動画を見ていても明莉の心のもやもやは晴れなかった。
そうして次の日、明莉はスマホを見たままソファの上で寝落ちしていた。
結局一日立っても心は晴れないままだった。
いつも通り優斗を起こした。
明莉は優斗を見ると、毎回のように心が傷んだ。
夜一人になると一人で泣くようなこともあった。
しかし優斗は毎回笑顔でそこに佇んでいた。
そんな優斗を見ていると明莉は涙が込み上げてくるが必死に我慢していた。
今日もいつものように一日が終わった。
結局、優斗の記憶は戻りそうにもなかった。
次の日も、またその次の日も結局いつも通りに一日が終わってしまった。
そこで明莉は記憶が戻るきっかけを作ろうと、優斗との思い出の地を回る事にしたのだ。
優斗は楽しんでいる様子だったが、思い出した様子はなかった。
優斗は「今日はありがとうございました。なんだか懐かしい感じがしましたよ。」と笑った。
明莉は優斗の中にある昔の記憶をどうしても取り戻したかった。
結局今日の計画は全く結果が出なかった。
そうして何も変わらないまま時間だけが過ぎようとしていた。
それから数ヶ月たった。
優斗の怪我は治り、看護がいらないという状況になり明莉は優斗のところにいる必要がなくなってしまった。
そうして明莉は決意をした。
優斗を手放すという判断をしたのだ。
「優斗、今までありがとう」と別れの言葉を放った。
「明莉さん、看病ありがとうございました。」と優斗は言った。
明莉は決して振り返ろうとはしなかった。
それは優斗に涙を見せないためでもあり、未練を残さないためでもあった。
「まって!明莉さん!」そう言われ、明莉は思わず振り向いてしまった。
「もしよろしければ僕と付き合いませんか?」明莉はその言葉に言葉を失った。
明莉はとても嬉しく、今すぐにでも「はい!」と言いたかった。
しかし明莉の心境はとても複雑だった。
相手は優斗だが記憶がなくなりほぼ別人だからだ。
明莉は涙を拭き、笑顔で優しくこういった。
「はい!よろしくお願いします!」
ご覧いただきありがとうございました。
感動いただけましたでしょうか?
本作品は個人的にMrs.GREEN APPLEさんの「点描の唄」ととても合うのではないかと勝手に思っております。
もしよろしければ、他の私の作品を見ていただけると嬉しいです。




