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詐欺師な彼氏  作者: tooru
1/3

ペテンに掛った少女

「なー・・・龍騎・・・。言いにくいんだけど。お前の彼女また・・・。」

こいつは俺の親友。睦月 きょうめっちゃいいやつ。

すごく、気まずそうな顔をしている。


あぁ・・・。あいつか・・・。

「あぁ・・・。わかっとるよ。浮気してんやろ?」

俺は軽く微笑んで答えた。

「じ、じゃあ・・・。別れるのか?」

叶は少し顔を明るくした。

「そうだな・・・。電話で呼び出すつもりや。・・・。つーわけでさき帰るわ。じゃーな。」

「あぁ・・・。じゃあ」


(もしもし?春瀬か?今からあえるか?・・・ん、よかった。じゃあ何時もの公園で待ってるから・・・。)


ピッ・・・。


「やっと・・・。離れられる。・・・なんで、好きやたんやろ?馬鹿馬鹿しい」

俺は嘲笑いながらその場を去った。それと同時に思った。


今度の女は俺がもてあそんで・・・。捨ててやる。


俺と春瀬は公園のベンチに座って話していた。

「・・・はっ?今何て言ったの?」

「別れようって言ったんや。聞こえへんかったか?」

「なっ!?なんで私がっ!!?」

「・・・理由は分かってるんじゃないんか?」

俺は軽く口元をあげ下から覗き込むようにしてみてやった。

「//////////////っ!・・・分かった。もぅいい」

顔を真っ赤にして逃げて行きやがった。



夜空を見上げてため息をついた。

でもそれは後悔のため息じゃない。

それは一番俺がよくわかってる。


とある一軒家。

「んじゃあお母さん!くま太郎の散歩に行ってくる!」

「はぁーいっ!きおつけてね!」

私は靴を履いて外にいるくま太郎(犬)の散歩にでた。

これが私の日課だ。

「いい夜空だね!くまっ!」

「(あれ?・・・公園に人がいる)珍しいね・・・。」


「(そうだ・・・。アイツニシヨウ)・・・なぁ。」

「へっ?」

「あんたやあんた・・・。俺あんたに一目ぼれしたんや。付き合うてくれへんか?」

「・・・・・・・・・・。はっ?」

「やんやねん今の間は。」

「いや・・・。び、びっくりしたから。・・・。えっとーど、どちら様ですか?」

「(こいつおもろいなぁ)・・・。おぉ、すまんな!俺は三神みかみ 龍騎りゅうきや、あんたの名前は?」

「え、えっと・・・。明川はるかわ 柳架りゅうかです。・・・。わ、私急いでますんでっ!」

柳架はその場から立ち去ろうとした。すると、龍騎が柳架の腕をつかんだ。

「つれないなぁ・・・。アドだけでも教えてくれへんのか?」


下から覗き込み上目図解で見てやった。・・・。これで、落ちん女はおらん・・・。

「/////////っ!あ、あの離してください!見ず知らずの人から、告白されるほど綺麗じゃないです!・・・。なんで、私なんですか!?」


「(珍しい奴やなぁ・・・。)だから、さっきも言ったやろ?一目ぼれやって。一目ぼれで告白したら開かんの?」

「・・・。そう言うわけじゃなくて・・・。」

「ん・・・。じゃあ分かった(これは面白くなりそうや)俺があんたを落としてみせる。せやから、メアド教えて?なっ?たのむわぁ」

「・・・。わ、分かりました。そのかわり、変なことに使わないで下さいよ!」

「(ククッ・・・掛った。)まぢか!?ありがとうな!・・・。登録完了っと。ありがとうなっ!みとけや!柳架、・・・。俺は必ずお前を落としてみせる。じゃな!」

そうして、龍騎は去って行った。

「な、何だったろうね?クマ・・・。でもあの人・・・。めっちゃイケメンだったぁ!ねぇ!どーしよおクマっ!?」

くま太郎はクゥーン、と鳴き首をかしげた。柳架は歩いて家へと向かった。

「あら、お帰り遅かったね。柳架。」

「うん、ただいま。・・・。ねぇ、お風呂沸いてる?」

「沸いてるわよ。さっさと入っちゃいなさい。」

「はぁーい」


私は半分抜け殻のまま着替えを持ちお風呂場へと向かった。


ブーブー・・・。携帯のバイブの音が聞こえた。

その時私はかすかに緊張していてのを覚えてる。携帯を手に取りメールを確かめる。


From藍楼あいる

件名やっほー(^^)

本文

こんばんわぁ♡

おきてるぅ?柳架!ってあたりまえかっ(笑)

だって、今11時だもん(笑)


前私の彼氏が入院してるっていったじゃん?

なんとその彼が・・・。

退院しましたぁ!!(*^_^*)

やばい超嬉しー♡

だから明日学校休むね!


先公に夜露死苦★

       End

私は返信をし、携帯を閉じた。藍楼は元ヤン。今もその癖は直っていないようだ。信頼できる。すごく落ち着ける存在。

・・・。少し期待をしてしまった自分がバカバカしく思えてきた。

「お風呂はいろ・・・。ふぅー」


40分ほど入り、上がった。母はもう寝ている。

私には、父がいない。物心ついたときはもう家を出て行ったらしい。

後で母から聞いた。中学2年の時だった。

その時は、ふぅーん、そう・・・。だけで済ましてしまった。

今考えると、あの時私はどれだけ無関心だったか分かる。


「(気のせいかな?画面が光った気が・・・。)・・・メール来てるっ!!」

大声を出してしまった。自分の部屋に戻り改めてメールを開く。


From三神 龍騎さん

件名龍騎やけど☆

本文

夜遅くにごめんな。

どうしてもメールしたかってん。

いま、 おきてたか?

      End


胸が高鳴った。

初対面で、一目ぼれだって言われたせいもあるだろうが、こんなに心臓がバクバクしてるのが自分でもわかってしまう・・・。

キーを押し本文を打ってゆく。


「こんばんは。

大丈夫です、起きてましたよ(^^)(あーもう何打っていいかわかんないよぉ)・・・。まぁいいか、送信!」

数分後、メールが返ってきた。


From三神 龍騎さん

件名龍騎やけど☆

本文

よかった(^-^)。

俺聞きたいことあってん!

全部答えてな!(笑)


柳架ちゃんはどこの高校?

誕生日は?

       End

「えーと・・・。桜華蘭おうからん高等学校です。知ってますか?ちなみに3年です(笑)

10月7日ですっと。」


内心告白されたとき嬉しかったのかもしれない・・・。

でも・・・。

シンジラレナイ・・・。こんな私を人はどうおもうのかな?


メールは1時間ほど続き私は眠りについた。

朝起きると、携帯の小窓が光っている。


From三神 龍騎さん

件名 おはよ(^-^)

本文

おはよ!柳架☆

おきてた? 

今もしこれを見てるんなら・・・。

遅刻するかもしれんなぁ(笑)

        End

「へっ?・・・今何時・・・?はっ、八時っ!!?・・・ち、遅刻だぁー!」

すぐに支度をして階段を下がり下のダイニングへと行く。そこには母が準備してくれた弁当があった。手紙も添えられていた。


柳架へ

今日は急ぎの会議がったので柳架を起こせませんでした。

遅刻しないように頑張ってはしってね♡     母より


「走ること前提でかいたのかよぉ!!?・・・。あぁっ!こんなことしてる場合じゃない!いってきまーす!」

鍵を閉めて、全速力で走った。

私の目に昨日の公園が映った。なぜか、立ち止まってしまった。

「・・・・・・・・・・・。な、なにやってんだろ?」

しばらく、そこを見つめていた。

私はまた、走り出した。


結果は当然のごとく遅刻。

「はぁーーっ!間に合わなかった・・・。まぁ、いいか」

「よくないでしょ!?柳っ!」

SHRが終わり、机に伏せたいた私の前に仁王立ちしてるやつが言った。

「あぁ・・・。寧々(ねね)・・・。おやすみい・・・。」

昨日はあんま寝てないから、正直言って眠い。つか、たるい・・・。


「こら!柳架!おきろってば!・・・。藍楼に柳架がさぼってたっていっちゃうよ?」

耳元でぼそっと呟いた女子はもと藍楼の舎弟みたいなもんでラン

「はいっ!起きます!すぐ起きます!」


いつだか忘れたけど、遅刻して授業中に寝てたら藍楼にめっちゃ怒られた・・・。つか、しばかれた。それから、私は遅刻をしなくなった。

まぁ・・。今回は置いといて・・・。



藍楼・寧々・嵐・柳架。この学校でこの四人を知らないものなどいない。それほど、この四人は有名だ。

藍楼と嵐は他校までもが知っている元最強ヤンキー。

寧々は超人気ブランド洋服店のお嬢様。

柳架は全国一位の剣道の達人。

そしてなにより、この四人は美形揃い。

1つ残念なのが、この学校が女子高だということ。だが、藍楼と寧々は他校に彼氏がいる。現に、藍楼はそのためで休みだし。


嵐は女子にももてる。女子に告白されたこともある。身長180センチ。長い手足に中性的な顔立ち。ファンクラブのあるらしい。

柳架は他校に顔が広い。それに、日本のプロからも一目置かれている。155センチと小柄なためよく他校から告白されることが多い。


私は告白されることが多いから、全然慣れたと思っていた。だから、あなたに告白されたときの自分の驚きようがシンジラレナイ・・・。



「お、おはよう龍騎!・・・。き、のうのことなんだけど・・・。」

「(相変わらずこいつは友達おもいなやぁ・・・。)大丈夫や!きっちりと別れた!」

叶は心配そうな顔をしとったがすぐに明るいいつもの笑顔に戻った。

「そっか!よかった。」

「それにしても、今日、栖大せいたが退院してくるちゅうのに・・・。彼女のほうを優先しやがって・・・。むつけるわー」

「しょうがないよ、彼女さんのほうが大切なんでしょ?おれも栖大と同じ感じだったら、彼女を優先してた」

ニコニコ笑って返してくれる叶。ほんまえぇやつや・・・。俺には、こんなことできへん。・・・・。むしろ。これから騙そうとしてるんやしなぁ・・・。


俺はすこし口元をあげた。

「?龍騎?どうしたの?」

「・・・。あぁいやこっちの話・・・。おっ!メール来とる・・・。」


携帯を見たら画面が光っとった。あいつからや・・・。

From明川 柳架

件名Re

本文

おはようございます( 一一)

遅刻しちゃったじゃないですかーー!!(汗)


まぁ、三神さんのせいじゃないんですけどね(笑)

それじゃあ、勉強頑張ってきますね!

              End

俺は見ただけで携帯を閉じた。

「誰から?」

「・・・。迷惑メールやった。」

「そっか・・・。大変だね」

涼しい風が吹いた・・・。俺は少目を細めた。

学校は退屈でしかたがない。だから、俺は早退してもう一人の親友といえるやつのところへと向かった。

「今日は退院するっていってたはず・・・。あのぉ、すいません、倖村ゆきむら 栖大せいたくんってまだ病室にいますかぁ?」

ナースステーションで聞いてみた。

「あっ!あぁ・・・。倖村くんの友達ね。・・・。悪いんだけど、さきに来た女の子に今日はだれも通すなって言われてあるのよ・・・。ごめんね」

少し苦笑いしてその看護師は答えた。


「(チッ!藍楼のやつ・・・。)そうっすか・・・。ありがとうございましたぁ」

病院を出てから携帯を開きメールを打った。

相手はもちろん柳架だ。


From三神 龍騎さん

件名Re

本文

ちゃんと勉強しとるかぁ?(笑)

今日の夜って会えないかな?

前の公園で待ってる。返事よろしく☆

           End


柳架はちょうどお昼を食べていた。

「ん?メール?だれだろ?」

私は携帯の小窓を見た。表示には三神 龍騎さん、とかいてあった。

その時私の心臓が少しいつもより大きく動いたような気がした。

携帯を開けて内容をみる。

少しためらったが私は、大丈夫です。分かりました!、と返信した。

「ねぇ・・・。柳架、何かあった?」

寧々が整然と聞く。

「別に・・・。なんでもないよ?」

「なんか、不思議な顔してたから。」

「なんだよそれ!?不思議な顔って」

嵐がジュースを飲みながら言った。

「言い表せないような・・・。感じ?」

「疑問形になんなって!(笑)」

いつもの何気ない時間が過ぎていく・・・。

でも・・・。ただ、一目ぼれだって言われて、メアド交換して、メールしてただけなのに・・・。

こんな、こんな気持ちになるんンて。まるで、ペテン(詐欺)にあったみたい。変かもしれないけどすごく・・・。

すごく、そんな気持ちなんだ。イマハネ・・・。


                     続く

初めて恋愛を描くので不慣れですが、どうぞ最後まで、龍輝と柳架の恋模様を見ていってくださいね!

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