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レベル上げ

「本当なんだって!ちっこいネズミが、ロックベアを追い払っちまったんだよ!」


「いや、ありえねえって。お前、錯乱してたんだよ。」


「お前の傷だって、ネズミが直したんだぜ!」


「傷のことは、わからんが、裸の美女僧侶が治してくれたとかの方が嘘でもうれしいんだが…。」


「けっ!お前、本当に見てなかったのかよ!」


「ロックベアに跳ねられたとこまでは、覚えてる。」


「使えねーなあ。」


「でもよお。とりあえず、報告は上げとくか?小さいロックベアがいるってことは、まだ、他にも別のロックベアの個体がいるかもしれないし…。」


「それは、そうだな。あと、変なネズミも…。」


「はあ。そんなに報告したきゃしろよ。ギルマスに怒られても知らないぞ!」


ある酒場の話である。

噂されていたネズミはというと…。


挑発を練習しつつ、物色アリで、レベル上げをしていた。

ある程度集めたら、氷魔法の全力で、凍らせるのを繰り返す。レベルは8まで上がった。

ついでに兵士アリから味方のバフスキルである戦士の咆哮も取れた。

これで、憂いもない。


あとは、逃げるだけなところで、俺の周りの地面からアリたちが、出てくる。


精鋭兵士アリLV17


ステータス

生命力50/50

精神力45/45

魔力30/30

体力44/44


スキル

仲間呼びLV7

戦士の咆哮LV5

穴掘りLV3


魔法

無属性LV2


食いちぎりLV11


戦士の咆哮。

戦士の咆哮。

戦士の咆哮。

…。


いくつもの戦士の咆哮が重なり、強大な力となったアリたちは、素早く俺に食いついてきた。

俺は、戦士の咆哮を止めることが出来なかったと思った瞬間、風魔法を自分の真下に全力で放つ。

巻き込まれた前衛の物色アリも、飛んでいく。

俺は、地面にたたきつけられた。

全身を打ち付けて痛い。

でも、これでいい。

生命力が減れば獣の本能が使える様になる。

さあ、やろうぜ。

ありんこさん。


物色アリは、数は多いが、何とかなる。

兵士アリもいける。

精鋭兵士アリは動かない。

ひたすら、戦士の咆哮を打って仲間を呼んでいる。

俺の生命力ももう2割切っているが、かなり、優位に立って戦えている。


と、ここで、1体精鋭兵士アリが向かってきた。

惜しいな。

あと、もう少し早く俺のところに攻撃に来ていれば、戦えたかもしれないのに…。

魔力回復分を無属性魔法の身体強化に使う。噛みつきからの食いちぎり。

精鋭兵士アリとて、一撃で倒せた。


残る精鋭兵士アリは、5体。

時間をかけて、他のアリたちを出てくるだけ倒し、回復したら広範囲氷魔法で、殲滅し、削っていった。

余裕が出てきたので、見切りの才を使ってみたり、挑発を打ってみたりもした。

全て倒すのは、時間の問題だった。

結果、レベルは、上限いっぱいまで上がり、穴掘りスキルもゲットした。


魔ネズミLV20/LV20


ステータス

生命力28/28

精神力2/28

魔力0/50

体力2/30


進化先も確認する。

大きくなる系と、リーダー系だけだった。

久しぶりに叡智に相談する。

魔ネズミの特殊進化について。

相変わらずの頭痛がもはや心地よい。

どうやら、魔法基礎の7属性のレベルをある程度上げなければいけないらしい。


この森では、無理だ。

火属性とかいるわけないもん。

というわけで、俺は、森を出ることにした。

別に、進化に固執してるわけじゃない。

ただ、せっかく進化できるならしてみたいと思っただけだ。


ちょっと休んだら、森を出よう。


俺は、この時忘れていた。

俺のせいで、散々な目にあったロックベアのことを。

俺は、気づかなかった。

あのロックベアが執念深い性格だということを…。

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