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報告

少女の部屋で、適当なバスケットに入れられ、運ばれる俺たち。

俺は、周りの人たちを鑑定していた。


少女と同じ魔法の才を持っている生徒も多い。

あとは、魔法高速発動とか魔法威力増大で特化型で鍛えている生徒も多かった。

コピーは、していない。

少女にばれると面倒な気がしたのだ。


しばらく歩いて、少女は、目的地についたようだ。

「今から、私の研究室の先生に紹介するから失礼のないようにね。」

と言って、ノックをする。


返事が聞こえ、扉を開け、入っていった。

そこには、温和そうなおばあさんがいた。


「おや、可愛い子たちを連れてきたみたいだね。ああ、そうか。今日、従魔契約するって言ってたね。」


「ご報告しに参りました。」


「新種みたいね。牙ネズミも、魔導ネズミも、私の知識にないモンスターよ。」


「そうなんですか?」


「ずいぶん珍しい子たちと従魔契約を結んだのね。」


「あー。それなんですけど…。」


少女は、事情を説明する。


「へー。面白いネズミちゃんだね。従魔契約をやってのけたのかい。」


「やっぱり、私の見間違えですか?」


「いや、よく魔力を見てみると、その子から他の子に魔力のパスがあるね。見間違えじゃないよ。」


「そうなんですか。」


「そうね。これなら、従魔契約の科目は、今のところ評価Aかしら。」


「Aか…。」


「やっぱり、評価Sを目指したいかしら。」


「それは…はい。」


「じゃあ、その子たちの生態レポートを課題提出してくれたら、評価Sにします。」


「本当ですか!わかりました!」


生態レポートか。

コピーのスキルがなきゃ、魔導ネズミへの進化はほぼ無理なんだけどな。

多分、それ込みでの課題なのかもしれない。

このおばあさん意外と手強そうだ。


まあ、少女なら気づくだろう。

気づかなければ、知らんぷりで評価Aをもらってくれ。



少女は、機嫌よく廊下を歩いている。

すると前から、リーゼントっぽい髪型の少年が現れた。


少女は、るんるん気分から一転、威嚇する猫のように機嫌が悪くなる。


「よう、エレオノーラ。まさか、そのネズミが従魔じゃないよな?」


「あら、ごきげんよう。そういうメルケンは、どんな立派なモンスターを従魔にしたのかしら?」


メルケンと呼ばれた少年の影からフルアーマーの鎧甲冑が現れる。

「こいつは、影属性を持っているリビングアーマーだ。従魔契約の評価はAだぜ。お前のネズミちゃんの評価は?外れ引いてかわいそうだなあ。」


「うちの子は、生態レポート提出で、評価Sになる子たちですけど何か?っていうか廊下で剣だすな。危ないでしょうが!」


「てめえ、嘘にしてももう少しまともな嘘つけよ。ネズミが評価Sのわけねーだろが!」


「魔法!見せてやって!」

俺まで、巻き込まれんのか…。

仕方ない。

なんか良い魔法ないか…。

俺は、魔力半分くらい使って、リーゼント少年メルケンの氷像をかっこよく作ってやった。


「…お前、急に俺の氷像作ってどうすんだよ?いや、でもかっこいいな。今日は気分いいから帰るわ。リビングアーマーその像持って帰ろう。」


メルケンは、気分良さげに帰っていった。

少女改め、エレオノーラは、変な味のアイスクリームを食べた時のような表情で、それを見送っていた。

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