凪
「……うん」
あなたは、しずかにゆっくりと、相づちを打ってくれる。あなたのその、少し低い声。その小さな響きに、あたりが凪いでいく。
わたしは心がなみなみで、でもだから、言葉がからっぽで。なんにも言えなくなってしまうこともあって。
そんなときあなたは、伏し目がちに、待っていてくれる。じっと耳をすまして、心にそっとふれるように。ここにいても、どこにいても、そばにいてくれるように。
その手はとても、あたたかいから。
「……うん」
あなたは、しずかにゆっくりと、相づちを打ってくれる。あなたのその、少し低い声。その小さな響きに、あたりが凪いでいく。
わたしは心がなみなみで、でもだから、言葉がからっぽで。なんにも言えなくなってしまうこともあって。
そんなときあなたは、伏し目がちに、待っていてくれる。じっと耳をすまして、心にそっとふれるように。ここにいても、どこにいても、そばにいてくれるように。
その手はとても、あたたかいから。
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