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時空 まほろ 詩集・言の葉の庭たち

眼鏡と、空

眼鏡っ娘の私ならでの、詩です。

貴方とあの子を見るのが辛くて

よく見えるのが辛くて


ボヤけた青空を

見る


思い出す


貴方が初めて眼鏡をかけてきた日


わざと暗がりで本を読んだ

分厚い辞書を捲った


視力検査


ドキドキして

私も

眼鏡をかけた


教室に駆け込んだ瞬間


教室の端から

貴方が見てたのは

黒板ではなく

あの子だった


見えなくなった


消えてしまった


貴方の笑顔が脳裏に浮かぶ


ボヤけた、青空を見る


足元に

砕けた、レンズ


踏みしめて


私は、歩き出す


一歩、また、一歩


そのうちに

空は

夕焼けになって


闇となった


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― 新着の感想 ―
[良い点] 企画からきました! これは切ない!見えなければ良かった! ウキウキから暗転する主人公の気持ちが良く出ていました。
[良い点] 彼の目に映るのは自分ではないというショックな気持ちを久々に体感して、切なさに悶えております。 私も眼鏡をかけていますが、それさえ好きな人と同じにしたいって、なんていじらしい恋心。学生時代を…
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