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準勇者スキル

「ネットショップ……ネットショップ……やっぱり、間違いないわ」


「あのー俺のスキルについて何か分かりました?」


「マスベーションさん!!すごいです、ネットショップ(アダルトグッズ限定)はおそらく準勇者スキルです!!」


「え?は?準勇者?そんなまさか」


 異世界人の勇者だけが持っていた勇者ジョブに勇者スキル、その下位互換が準勇者スキルで勇者の子孫だけが稀に発現する。下位互換と侮る事なかれ、いずれも強力なスキルだと言われている。


「勇者スキル目録には確かにネットショップというスキルが載っているんです!間違いありません」


「いやでもうちは平民ですし先祖に勇者が居たなんて話は……それにネットショップなんて聞いたことないですよ」


 300年前、かつてこの地に存在したなんとかって国を滅ぼしニッポンポン帝国を興した勇者様方の子孫といえば現在お貴族様だ。裕福とはいえ我がマスベーション家は平民であり譜系に勇者が居たなんて知らない。それに歴史や英雄譚に出てくる勇者のジョブやスキルはどれも有名でネットショップとやらは初耳だ。


「召喚された38名の勇者様方の中には討魔大戦に参加せず自ら行方をくらませたり役に立たない能力だからと市井に放逐された方もいらっしゃいます。」


「あーそんな話もありましたね」


「ですので、そのような方の子孫であれば平民から準勇者スキル持ちが現れる事もありますし、そのような場合は一般的に知られていないスキルだったりします」


「なるほど」


「放逐勇者のスキルは世間で認知されていませんが召喚直後に全勇者様方のジョブやスキル名は国に記録されていたので」


「その中にネットショップが?」


「そうです、討魔大戦やその後の革命戦争に関わりのない無名な勇者様のスキルです」


「あれ?でも俺のジョブは一般的な商人ですよ、勇者スキルは勇者ジョブの付属のはず」


「ネットショップを持っていた勇者様も商人なんです一般的なジョブである上にスキルの能力も当初は不明ですぐに国の庇護を外され放逐されたと記録されてます」


「おおお、じゃあ俺のスキルは本当に準勇者スキル!?」


「はい、間違いありません!!」


「やった、すごそう!あっでもどんな能力か分からなかったんですよね?」


「“当初”は です。ネットショップに関しては追記情報があります。放逐から数年後に他の勇者様との接触がありその時にもたらされた情報が記録されています」


「ど、どんなスキルだったんですか?」


「現金を消費して異世界の品物を召喚する能力、です」


「異世界の品物……じゃ、じゃあ早速スキルをってあれ?このスキルどうやって使うんですか?」


「残念ながらそこまでの情報はないんです」


「えええっ!そんな、一体どうすれば……」


「マスベーションさん、未知の準勇者スキル保持者には特定スキル保有者保護法による特別優遇処置が取られます」


「特定スキル保有者……なんです?」


「特定スキル保有者保護法による特別優遇処置です。」


「未知のスキルの解析及びその情報収集、ならびにその能力が他国や犯罪組織に利用される前に国で手厚く保護してその能力で国に貢献してもらおうっという制度です」


「うーん、なるほど?」


「具体的に言うと専門家を派遣してスキルの使い方を国が一緒に考えてくれたり、爵位を与えたり役人に取り立てて国で囲っちゃおうって事です」


「俺が爵位?役人って公務員になれるのか……」


「スキル管理局の専門家が一緒に考えてくれるのできっとすぐにスキルの使い方も分かりますよ!」


「おお、そっかぁ」


「そうだ、スキル管理局に特保者の報告をしなきゃ、きっとすぐに問い合わせと出頭依頼が来るよね。マスベーションさんには近くの宿で待機してもらって、課長にも報告して宿代の経費申請でしょ、あと確か職安から即日支払える一時給付金もあったよね、それから……」




 なんだか大変な事になっちゃってる?




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