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13/20

45区45丁目1919番地貧困荘

 あれから何日経ったっけ?業社からチンポを購入する案が頓挫して意気消沈した俺は飯食って漫画読んでオナニーするだけの生活をしていた。


 「ネットショップ」


チンポイント残り11


 「あれから11日か」


 1日1回オナニーしていたのでチンポイントが過ぎた日数だ。ひとりで家に引きこもっているのはさすがに暇だった。手持ちの漫画は全て読み返したし本屋で買ってきた新刊20冊も読みきってしまった。


また買ってこようか?でもなぁ漫画は高いんだよなこれ以上生活費を削るのは不安だ、しかしだからといって働きたくねぇなぁでも暇だしなぁ明日職安に行こうかなぁ




 「ヤベーてっ、やっぱやめとこうぜ無理だろ」


 「大丈夫だ俺ならいける!」


 「マジっすか?ザックさんパネェっす」



 なんか外が騒がしいな、アパートの裏庭の方か?ベランダに出て下を覗いてみるとチャラそうな男たちが3人居てなにやらはしゃいでいる。見ない顔だけどこのアパートの住人だろうか?二階の二部屋はずっと留守だったからそいつらが帰ってきたのか。


 「よし、もう焼けただろ」


 「いやいやいや、まだ生焼けじゃねーかせめてちゃんと焼いてくれ」


 「ザックさんパネェっす」


 あーーバーベキューやってるのか、どうしてああいう輩ってバーベキュー好きなのかねぇすぐ隣に共同の調理小屋あるんだからそっちで作りゃいいのにうるせぇな、大体こいつら何を焼いてるんだ?変な匂いするぞ。

 

 バーベキューコンロの網の上には皮を剥いだナニかの動物らしき物の頭が3つ並んでいる。うわぁマジでヤベーなこいつらアレを食うのか。


 「うっし、こんだけ焼けば十分だろそこの塩取ってくれ」


 赤髪の男が謎の頭に塩を振って豪快にかぶりついた。


 「うっ、かなり獣臭せぇなぁでもなんとか食えるぞ」


 「本当かよ絶対腹壊すぞ」


 「大丈夫だって不味いし気味悪いから誰も食わねぇけどよ、昔は食ってる奴も居たってギルドの爺さんが言ってたからよ」


 「爺さんってどっちの爺さんだよ」


 「チケット売りの方だ」


 「あの爺さん少しボケてなかったか?信用なんねぇ……」


 「骨ばっかで身は少ねぇなーほんじゃメインディッシュに行くか」


 赤髪の男はハンマーを手にして頭蓋をゴツゴツと叩き割り出した。


 「こっちはイケるらしいぞーどれどれ」


 「うわっこいつマジで脳みそまで食いやがった」


 「すっげーザックさんどうっすか?」


 「おーいけるいける、臭みが無いからよぉ肉よりはマシだわ。ほれ、サブも食えよ」


 「うっす、頂きます」


 「お、おいサブっ」


 「うぅぅマッズッ、、、ザックさんよく平気で食えますね……」


 「いうほどか?確かに不味いが我慢できる程度だろ」


 「背に腹は変えられないっす。ほら、兄ちゃんも食ってよ」


 「いや、俺は無理だって」


 「なんだぁジロウ?俺の肉が食えないってのか?俺様が朝にダンジョンまでひとっ走りして来てわざわざ狩ったんだぞコノヤロウっ!」


 「そっすよ兄ちゃん折角の好意なのに食べないなんて失礼っすよ」


 「もう食い物買う金は無ぇんだこれを食ってでも体力付けねぇと明日からダンジョン潜れなくなるぞいいから食えや」


 「ぐおぉぉぉやめろーー」


 「おいサブ、ジロウを取り押さえろ。てめぇおとなしくしやがれっ おっ?」


 やべ、赤髪と目が合ってしまった退散退散。ああいう輩とは関わりたくない。

はぁ~しっかし底辺の連中はあんな得体のしれない物でも食わなきゃ生きていけないのかよ、ああは成りたくないねぇやっぱ覚悟決めて明日職安行くしかないか。







 明日は職安行きだからな、ポイントも貯まってるし今夜は景気付けにオナホ買っちゃおう。11ポイントあるからな、どれにしようかな~。

 

 結局オナホを使ったのってスタイリッシュな赤いヤツを2回とおれのオナペットを1回の3回だけなんだよね。赤いヤツを2回目に使う時に気づいたんだけどさぁこのオナホってやつはローションが無いと全然駄目なんだよ。


 洗った後の赤いヤツをそのまま使おうとしたら摩擦が凄くて使い物にならなかったんだ。石鹸水や調理用油をローションの代用にしてみたんだけどいまいちなんだよなぁ。付属のローションは少ないから1回分しか無い、現状ではオナホは1回こっきりの使いきりなんだよね。


 ネットショップの未開放項目にローションってあったからローションだけ買うことも可能っぽいけど未開放だからなぁ。




 さてと、赤いヤツとおれのオナペットは経験済みだから除外するとして、11ポイントで購入出来るのはエイティーンと真相の口と超硬派世紀末覇者だな、未購入なのは超硬派世紀末覇者だけなんだけど。


 名前に硬いって書いてるし真っ黒で四角で無骨な外見だし、何よりパッケージが握りこぶしを掲げたおっさんの絵ってのがなんかヤダ。他のオナホはかわいい女の子の漫画絵なのになんでこれだけ……ということで今回はエイティーンを購入した。




 「カーテン良し!」


 「全裸待機良し!」


 「オナホへのローション注入良し!」


 「ステラさんのパンツを頭部へ装着!」


 「ステラさんのブラを胸部へ装着!」


 「オールクリア!ではこれよりエイティーンの使用実験を開始します!!」


 

その時、イングの部屋の玄関が開いた。 


 

「おいっ!203号邪魔するぜっ」


 「えっあっ、、、うわああああああああああああ」


 「うわあああああああああ変態だぁぁぁぁぁぁぁ」


 「あんた誰なのいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 「俺様は202号室のザックだ、てめぇ何してやがる変態野郎!」


 「ここ俺の部屋!オナニーしようとしてたの!!悪いかチクショウ」


 「お、おう。そうかなんか悪かったな」


 「もうやだぁぁぁ何しに来たのぉぉぉ」


 「お、そうだった。やい、203号。てめぇ新入りのくせに隣人へのご挨拶がまだなんじゃねーかぁ?」


 「へ?挨拶ぅ?」


 「ここはニッポンポン帝国だぜ。引っ越ししたら隣人に食い物配るのが仕来りだ。」


 「ああ、引越し蕎麦的なやつ?」


 「おう、それだ。わざわざこっちから貰いに来てやったぜ。ほれ、出しやがれ。」


 「蕎麦なんて無いよ。そんな古臭い風習誰もやってないって。」


 「なに!?蕎麦が無いだと。まぁいいなんでもいいから食いもん寄越せ。」


 「いや、いつも外食だから何も無いよ。」


 「少しぐらい何かあんだろ、乾物とかお菓子とか……おっ、おめぇ何持ってんだそれ」


 「へっ?これはオナホですけど。」


 「それ水まんじゅうだろ。それともゼリーか?食い物あるじゃねーか寄越しやがれ」


 「違いますよ。ちょ、やめてください食べ物じゃないんですよ。あっ」


 「お?なんだこりゃ?ブヨブヨしてて柔らかいけど。んんん~?」


 「だからオナホですって、食べ物じゃないです。ほら、そこの穴におちんちんを入れて遊ぶ大人のオモチャなんですよ」


 「はぁ?おちんちんを入れるだぁ?ここにかぁ?ってばっちいじゃねーかこれっ!」


 「ちょっと、落とさないで下さいよ。まだ使ってない新品未使用だから汚くないですよ。」


 「ほーう、じゃあこれでオナニーしようとしてたって訳か。しかしそんなオモチャ見たことも聞いたこともねぇな」


 「俺のスキルで異世界から取り寄せたんです。一般的にはまだ誰も知らないでしょうね。」


 「ふーん、異世界の品ねぇ、面白いじゃねぇかよ。よし、本当に食い物は無いみたいだし代わりにこれを頂いてくぜ。」


 「ちょ、駄目ですよ今から使うんですから返してください。」


 「俺様は冒険者だからよぉ、異世界の品と聞いちゃ返す訳にはいかないなぁ。こいつで俺が冒険させてもらうぜ。挨拶に来なかった無礼はこれでチャラにしてやる、じゃあな。」


 「あ、ちょっ、まって。俺のエイティーン!」



くそっ、なんだあいつは。冒険者だって?そんな犯罪者紛いの最低辺職の奴なんて初めて見たぞ同じアパートに住んでいたとはな。




食費マイナス16300カネー 交通費マイナス200カネー 漫画代マイナス43320マネー


残金26万7780カネー 残チンポイント1




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