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現実ニートは異世界勇者  作者: しろ
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無職こそジャスティス

「あ〜だりぃ〜。」


俺の名は尾口慎治。

高校を卒業して就職した会社をケンカして2ヶ月で辞めた。

そこから俺の人生は始まったのだ。

とは言っても俗に言うニートってやつだ。


「しんちゃん。今日の飯どうするよ?」


こいつは一輝。

俺とは違い就職もせずニートをやってる。


「とりあえずコンビニ行こうや。」


俺たちは保育園からの友達でいつも3人でつるんでいた。

そう、あと1人足りない。


もう一人はと言うと大学に通いバイトをしながら学費を稼いでいる真っ当なやつだ。

そいつがバイトしているのが今向かっているコンビニである。


「おーい、彰ー。おでんの汁くれよ。牛スジ付きで!」


「また来たのか。いい加減やめてくれよこんなこと。」


そりゃまたっていわれる。

なんせ前に来たのは6時間前だからな。

なんて言いながらも彰はいつも何かしら恵んでくれる。


「とりあえず裏こいよ。」


そう言って廃棄処分になった弁当たちを恵んでくれた。


「てかなんでこんな生活してんだよ?家帰れよ。」


そりゃ俺だって家に帰りたい。

でも家に帰ってニートしてたらほんとに負け組になっちまう。

そう思ったら帰れなくなるよな。


「んーまあなんとかなるっしょ。ありがとな彰!」


そう言って一輝と2人で公園で弁当を食べていると


「君たち!ちょっと話聞かせてくれるかな?」


ガタイのいいいかにも強そうな警察だ。


「いいけどなんも面白い話ないよ?」


「まあまあ。ところでその弁当は?まさか取ってきた?とかないよね?」


「廃棄処分もらったんすよ。なんなら賞味期限見ます?」


そう言って俺は堂々と昨日には切れている賞味期限を自慢げに見せびらかした。

警察官は呆れたように何やってんだと言いたげな顔をしている。


「わかったから早く家に帰れよ。最近行方不明者が多いからな。」


「こんな金もない、薄汚い俺たちを誰がさらうんすか?」


それもそうかと納得した表情だったので納得すんなと突っ込んだら笑顔で手を振りながら去っていった。


「ねえしんちゃん。俺たちこのままニートでいいのかな?」


「俺より先にニートやってたやつが折れてんじゃねえよ!無職で生きてんだから問題なしでしょ!無職こそジャスティス。」


「お!たまに出るしんちゃんの名言でた!楽しいしいっか。」


そう言ってた一輝はこの3ヶ月後、 俺を残して世界一周の旅に出かけていった。

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