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嘆きの亡霊は引退したい 〜最弱ハンターは英雄の夢を見る〜【Web版】  作者: 槻影
第七部

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280 漆黒の杖②

 物を浮かせて展示する魔導装置。そこにセットされた漆黒の杖を前に、学院の魔導師達が集まっていた。


 魔導師は大きく分けて二つのタイプが存在する。すなわち、魔術理論の確立を目的として引きこもり研究を進める研究派と、理論なんてどうでもいいから魔術を修めてその力を行使したいと言う実践派だ。

 大部分は後者の魔術師に当たる。騎士団やトレジャーハンターの魔術師などはその最たるものだ。


 そして、だが学院に長く残るような魔導師の大半は前者だった。


 ルシアが持ち込んだ新たなる研究材料の話を聞きつけ、集まってきた魔術師が杖を観察しひそひそと囁き合う。


「ほう……これが《剣聖》の秘蔵品……今まで見たことのない杖だな」


「ソーン・ロウウェルはかつて武者修行で世界各地を周り宝物殿を幾つも攻略したそうだな。どこから手に入れたのか確認ができれば能力も――」


「植物性の魔杖か? しかしこの色、この形状は――」


「あの堅物な《剣聖》がずっと手もとに置いていた宝をもぎ取ってくるとは、さすが《万象自在》の兄――」


 腕を組み目を光らせるルシアに、集まった内の一人、妙齢の女魔導師がぐちぐちと言う。


「しかし手を触れないで確認なんて――手袋とかすればいい?」


「駄目です。何が起こるかわからないので、余計な事しないでください!」


 三度の飯より研究が大好きな魔導師が大勢集まり、誰もその杖に触れていないのは、触れようとした狼藉者を全てルシアが吹き飛ばしたからだ。

 研究派の魔導師は実践的な技術に劣る。マナ・マテリアルを常日頃からたっぷり吸収し、パーティメンバーの起こすトラブルに慣れきっているルシアの隙をつける者などほとんどいないだろう。


 これ以上不届き者がいない事をしっかり確認し、ルシアがじろりとアンナを見る。


「アンナさん? これのどこが保管ですか!」


「あーっはっはっは、しょうがないじゃない。《剣聖》の秘蔵品なんて聞いて集まってこないわけがないでしょ、この塔の魔導師達が。ただでさえ宝具の杖はこっちまで回ってこないんだから」


 杖の宝具は貴重な研究材料であると同時に強力な兵器だ。そして、宝物殿で極稀に見つかるそれらのほとんどは金銭面の問題で学院までは回ってこない。

 新たなる杖の宝具が持ち込まれたというのは、他の研究室の魔導師達が集まってくる程の大ニュースなのだ。


「それに、隠したら余計人が寄ってくるわよ。教授が戻るまで、こうやって皆で見張りながら保管していた方が安心じゃない?」


「そりゃ…………そうかもしれませんけど……」


 魔術の持つ偉大な力よりも理論に魅せられた研究者達を舐めてはいけない。彼らは自身の研究に情熱を注いでいると同時に、他の仲間の研究に常に目を光らせている。切磋琢磨を標榜するこの学院に於いて、研究のためならばあらゆる行為が許される。法律は半ばしか機能していないのだ。鍵がかかった部屋にも平気で侵入するし、中には同じ研究室の仲間で人体実験を行う者もいる。それらを全てコントロールするのは不可能に近い。


「特にルシアは――ハンターって事で、皆の注目も引いてるんだから。宝具コレクターで有名な自慢のお兄さんまでいるわけだし――」


「………………むぅ…………」


 どうやらルシアはお兄さんを褒められるのが余り得意ではないらしい。からかうように出したアンナの言葉に、ルシアがぴくぴくと眉を引きつらせ、諦めたように小さく唸る。


 ちょっと変わっているようだが、兄がレベル8ハンターなんて誇りだろうに、何が不満なのだろうか? もしかして本当に取られるかもと警戒してる?

 それは……無駄な努力だ。顔こそまだ広く知れ渡っていないものの、レベル8というだけで十分有名人である。特にこの国ではハンターの地位が高いから、レベル8にもなれば帝国の上級貴族から見合いの話が舞い込んでもおかしくない。


 しかしそれにしたって、ルシアは兄の事になるとナーバスになりすぎているように思える。《剣聖》の秘蔵品の杖が呪われているだとか、兄が学院の宝を狙っているとか、いつも理知的なルシアとは思えない発言だ。


「どっちかというと、ルシアが試験をすっぽかして教授を怒らせたお詫びに、《剣聖》から手に入れた宝具の杖を贈ってきたって線の方があり得ると思うけど」


 ルシアがずっと勉強していた上級複合霊杖所持資格の試験を欠席した時にはかなり驚いた。あれは受けるための前提に学院での研究歴と教授の推薦が必要とされる魔術師系資格の中でもトップクラスの難度を誇る試験だ。

 諸々事情があったらしいが、受けて合格できなかったならともかく、欠席など教授の顔を潰したも同然である。


「に、兄さんは、そんな普通のことをやる人間ではありませんッ!」


「でも、あの《剣聖》の秘蔵品を渡されたら教授も機嫌を直すと思うわよ? あの人も研究者だし、ちょうど杖欲しがってたし、ベストタイミングじゃない?」


 そもそも、ルシアの言うような意地の悪い男が高レベル認定試験に通るわけがない。ハンターの高レベル認定試験では人格面もチェックされるのだから。

 それに、魔術研究と危険は切っても切れない関係にある。ルシアの持ってきた雷特化の宝具の杖もそうだが、多少のリスクは織り込み済みなのだ。


「………………もー!」


 にこにこと言うアンナに、ルシアが珍しく頬を膨らませる。

 何日も徹夜して新たな術を作ったかと思えば、可愛らしいところもある。アンナじゃなくてもからかいたくもなるだろう。


 出遅れたせいで杖をろくに見られず諦めたのか、別の研究室からやってきた子がルシアに話しかける。


「ねぇ、ルシアさん。お兄さん来ないの?」


「……来ません。忙しいんです…………レベル8、なので!」


「えー、前はついてきてるって――」


「ついてきていません!」


 不満げな声に、ルシアが凍てつくような眼差しを向ける。

 ルシアが弟子入りの際に兄をつれてきたという話は有名だ。そして、その事を今になって気にしているのも。何でも無理やりついてきたらしいが、この調子だとどこまで真実だかわかったものではない。


 その冷ややかな声と拒絶の空気に、触れられない魔杖から興味を失った魔導師達の視線が集まる。



 ――その時、不意に短い悲鳴があがった。



 ルシアが慌てて悲鳴の方を見る。


 設置台の上で浮かんだ漆黒の杖。杖を構成していた蔦の一部が長く伸び、一人の腕に絡みついていた。


「さ、触るなって言ったのに――何をしたの!?」


「……何も、触れてなんか――」


 声は半ばで消えた。絡みついた蔦は音もなく伸び、腕から上半身を登ってくる。

 驚愕に歪んだ表情から血の気が失せていく。漆黒の杖は肥大化していた。蔦の長さも太さも、最初に持ち込んだ時とは比べ物にならない。


 騒然としている間に、蔦の一部が伸び、凍りつき立ちすくんでいた別の魔導師に襲いかかる。まるで獲物を捕らえる蛇を思わせる俊敏な動きだ。


 最初に捕まった魔導師がぺいっと放り捨てられ、そちらに駆け寄る。

 身体に目立った傷はなかった。心臓も動いているが、顔は青白く、意識を完全に失っている。


 溢れ流れている滝のような汗。この症状――魔力欠乏だ。


「まさか……魔力を……吸ってる!? な、なに、この杖!?」


 杖の下部が二股に分かれ、まるで脚のように使って展示用の装置からのっそりと下りる。そのまるで生き物のような仕草に、先ほどまで目を輝かせて杖を観察していた魔導師達が一歩後退する。


 杖を構成する蔦が更に長く、太く変化していく。その様子はもはや杖というよりは、植物の魔物のようだった。


 悲鳴をあげ、魔導師の一人が杖に攻撃を仕掛ける。それを合図にするように四方から爆炎が、風の刃が、氷の弾丸が打ち込まれ――そして、杖が強く震えた。

 術によってついた傷が瞬く間に塞がり、更に大きく成長する。まるで――魔法のエネルギーを吸収したかのように。


 その正体に思い当たり、アンナは一歩後退った。


「まさか……対魔法……生物? なに、これ!?」


「ほら! 私の言った通りでしょ! ほらぁ! 兄さんの馬鹿ッ! 私はルークさんみたいなの、求めてないのにッ! 触れてもいないのにッ!」


「言ってる場合!?」


 集まっていた魔導師達が蜘蛛の子のように散る。元杖は魔力を吸いきった魔導師をまるで用済みと言わんばかりに無造作に放り捨てると、アンナとルシアを交互に確認し、ルシアに身体を向ける。

 ルシアはギュッと唇を強く結ぶと、誰かが落とした長杖を持ち上げ、その杖頭を突きつけて言った。


「いいでしょう。きなさい――兄さんの思い通りには、させないッ!」


「ルシア! いくら貴女でも魔法の効かない相手は――」


「ッ……杖で……ぶん殴るッ――あ…………」


 元杖はしばらくルシアを見ていた(目はないが)が、すぐに体勢を変えた。後ろを向くとできたばかりの両足を器用に使い、駆け出す。

 大きく広げた両手の蔦が逃げ遅れた魔導師達を巻き込む。魔力を吸い続けたこの謎の杖がどこまで成長するのか、考えたくもない。この学院は帝国一の魔術学院、魔導師は達人から卵まで何百人もいるのだ。


 元杖が自分よりも小さくなってしまった出口を無理やり破壊しながら廊下に飛び出す。


「こらッ! どこに行くッ!」


 ルシアが血相を変えてその後を追う。化け物を躊躇いなく追うとは、さすがレベル6ハンターだ。

 アンナは破壊の限りを尽くされた倉庫と魔力欠乏で倒れ伏す学び舎を同じくする仲間達を確認し、教授が戻ってきた後の事を考え、頭を抱えた。


「これ、どうするの……」






§ § §


 


 スマート姉妹の性格は正反対だ。リィズは天真爛漫で直情的でたまに大人びているが、シトリーは理性的でしっかり者で、そしてたまに子どもっぽい。そして、シトリーは与えられる事よりも与える事を好む。それはきっと、彼女が錬金術師として大成できた理由の一つなのだろう。

 腕を引っ張って怠惰な僕を強制的に引きずり回してくれるリィズも好きだが、僕のダメ人間ぶりを加速させてくれるシトリーは僕にとっての癒やしだった(ちなみに一番安心感があるのがアンセムなのは言うまでもない。リィズとシトリーという何かと賑やかな二人がいたからこそ、あんな性格の兄ができあがったのだろうか?)。


 宝具で飾りつけられすこぶるご機嫌なシトリーが作ってくれたご飯を食べ、キルキル君が体操しているのを眺めながらダラダラする。

 シトリーはその間ずっとにこにこしたままだった。部屋から出るつもりがないので護衛なんていらない気もするのだが、いいリフレッシュになっているらしい。


 大きく欠伸をしていると、シトリーがそわそわと近づいてきた。


「クライさん、そう言えば――見てください! 昨日の話を聞いて、研究資料を持ってきたんです!」


「研究資料? 何の?」


「厄呪編纂図です。これまで見つかった危険な現象や呪いアイテムなどなどを特別にまとめたもので、市場には出回っていません。クライさんのために、機関から盗――持ち出すのはとても、とても苦労しました!!」


 何だその物騒な書物は――テンションが高いのは真に結構だが……頼んでない!!


 机の上に、それ自体が呪われているかのような禍々しい装丁の分厚い書物をどすんと置くと、後ろからしなだれかかってくる。

 背に押し付けられる柔らかい感触と体温、ちゃらちゃらした冷たい宝具の感触が乗り、シトリーが耳元で囁いた。


「……欲しい物を選んだら、それをくれますか?」


 くれません。どうやらまた変な噂が独り歩きしているようだな。フランツさんといい、僕を一体何だと思っているのだろうか。


「呪いのアイテムの大半は隠されているのです。知る事自体が危険ですから。これは本当に稀少な書物なのです。クライさんのために、クライさんのために」


 シトリーが頻りに僕のためを強調するが、宝具コレクターの僕でも呪いのアイテムなどには興味はない。

 エリザが持ってきた魔剣については僕は何も知らなかったのだから、不可抗力だ。それに、厄呪って――。


 大体真面目なシトリーが何を欲しがっているのかは気になるところであるが、そもそも帝都にそんなに呪われたアイテムが転がっているわけがないだろう。

 確か法律で禁止されていなかったっけ? 所持だけはセーフ? デメリットある系のアイテムって能力だけは高いからなあ。


 すりすりとシトリーが首元を擦ってくる。頬杖をつき、僕は適当に後ろの方のページを開いた。

 挿絵として載っていたのは幹から枝葉まで完全な黒をした禍々しい樹だ。そこに記載されていた文章を読んでみる。


「なになに? 黒き世界樹――この世界でたった一本しかない神秘の樹、世界樹の代替品として生み出された。地脈から力を得て世界に循環させる世界樹と異なり、生命を襲い魔力を奪い取る、魔法文明の遺産。成長した黒き世界樹は根を張り、四方千里を魔力の通らぬ魔術的不毛地帯と変えると言われている」


「魔術が使えなくなったら文明変わりますね」


「なるほど…………なんか大したことないな。まぁ、僕はいらないけど……」


 僕、魔術とか使えないし。宝具チャージができなくなったらそりゃかなり困るけど――呪物と言ったら死傷者が出るイメージだが必ずしもそういうわけではないようだ。


 世界樹と言えば、伝説的な神樹である。杖の素材としては最高級品とされており、宝具をも凌駕する絶大な魔力増幅量を誇るというが、真偽は定かではない。なんでも、現在も精霊人(ノウブル)が管理する大森林地帯の最奥に一本だけ生えていて精霊人の信仰の対象にもなっているだとか聞いたことがあるが、眉唾な話である。ラピス達も見たことないらしいし。


 しかしこの絵、黒き世界樹って精霊人が見たら激怒するんじゃないだろうか? 当て付けかな?


 さて、ところでシトリーは何が気になっているんだっけ?


 目を輝かせている仕方のない幼馴染に確認しようとしたその時、扉が勢いよく開いた。


 血相を変えたエヴァが駆け込んでくる。ほぼ同時に、机の上に置いておいたフランツさんからもらった共音石が震え始めた。



「大変です、クライさん! ゼブルディア魔術学院が正体不明の巨大な魔物に破壊されました!」


「はぁ? 何をいきなり――」


 ゼブルディア魔術学院と言えば、帝国で随一の魔術系学校だ。ルシアが弟子入りしている先生が所属している機関でもある。

 その敷地は広大で、学舎は堅牢、幾つもの結界魔法に守られており、帝都でも屈指に安全の場所だ。魔物に襲われ破壊されるなんてありえない。ドラゴンに襲われても大丈夫なんだよ、あそこ。


 きっと誤情報だろう。高名な魔術師はもちろん、レベルの高いハンターだって何人も所属しているのだ。ソーン・ロウウェルの剣術道場と比べても規模が違う。

 そもそも巨大な魔物とか、帝都に入ってこれるはずがない。シトリーとキルキル君も目を丸くしている。


 エヴァは息をきらせて近くまでくると、勢いよく机を叩き、何かを言おうとして――ちょうど開いていた図鑑のページを見て素っ頓狂な声をあげた。


「ここ…………これ、ですッ!!! そっくりです!!」


 困ったな、話が通じないぞ。一体何を興奮しているのだろうか?

 こうしている間も共音石がずっと震え続けていて、とても騒々しい。フランツさんもしつこいなぁ、何の用事だろうか? 今忙しいのに。


 僕は大きく深呼吸をして気持ちを落ち着けると、真剣な表情を作って言った。



「エヴァ、これは魔物じゃなくて、呪物だよ」


「そんなの、どうでもいいんです! ほら、あそこ――!」



 エヴァが後ろにまわり、窓の外を指差す。仕方ないので、立ち上がりシトリーと並んで窓の外を見る。

 建物の向こう、遥か遠くに、これまでなかったはずの漆黒の何かが見えた。建物越しに見えるという事は、相当な大きさだ。


 目をこすっていると、シトリーが僕の肩をつんつんと突っつく。


「大したことないですよ。ね、クライさん!」


「…………うんうん、そうだね」


 大したことないし、ついでに僕は完全に無関係だ。

 え? 何? 僕行かないといけないの? …………まぁ、ルシアがいるかもしれないしなぁ。

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/槻影




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《始まりの足跡》宣伝課@GCノベルズ『嘆きの亡霊は引退したい』公式
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youtubeチャンネル、はじめました。ゲームをやったり小説の話をしたりコメント返信したりしています。
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― 新着の感想 ―
 大体真面目なシトリー 前回行動忘れたのか?
アンナはクライの意図を正確に読み取ってるけど結果を正しく予測できたのはやっぱりルシアの方なんだな。 何故剣聖はこんな厄介な物を持っていたんだろうか?
[良い点] うんうん・・・「ルシアちゃんは」良い子だね [気になる点] やっぱりこの国、法が機能してないな?
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