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邂逅2
不定期な上で短くて申し訳ござらん。
陣を抜けた先。
そこは薄暗い部屋の中だった。
僅かな蝋の火が揺れる。
そこには部屋の隅で震え、粗相をした少女が居た。
「娘・・・こっちにこい」
娘は怯えているのか。
ガタガタと震える頭を左右に振った。
致し方無い・・・
娘の目の前まで行くと、酷い表情でグシャグシャになってはいるが。
可憐な少女だ。
「娘、貴様が私を呼んだのか?」
娘がコクコクと頷く。
「言葉が話せないのか?」
「は・・・話せ・・・ます」
「ならハッキリ話せッ!なんだッ!その「ヒィィッ!コッ!殺さないでぇぇ~!お願い致しますぅぅッ!」・・・・・・」
腕で頭を守るように覆い、体を縮ませ。
さっきよりも震えを大きくさせる少女。
その反応に呆れたのか、彼は溜め息を1つ吐き出すと。
近くにドサリと座り込む。
「落ち着いたらでいい。話せ」
彼はそれだけを言うと眼を瞑り。
動かなくなった。
少女は未だにガタガタと震えているが、その視線は彼から離さない。
だが、その圧倒的な存在から掛けられた思いがけない言葉に。
少女は少しだけ、震えを小さくさせた。
ドラクエライバルズが面白いでござるよ