ヤンキーボーイ!
三週目。
一番手:翳の使者
いまさらですが。
サブタイトルは大抵、各自で考えています。
「僕のことを知りませんか?」
再び問いかけられた質問に美音は一瞬迷う。
だが、ためらったのは一瞬ですぐに答える。
「いい「ねぇねぇお嬢ちゃん俺達と遊ばない?」え?」
しかし、その答えは先程まで居なかった第三者の声で遮られた。美音は驚きつつも声が聴こえた方を向く。するとそこには金髪に鼻ピアスを着けたヤンキーが立っていた。
美音は、戸惑い晃太に似た人に助けを求めようと見ると彼も驚いた顔でヤンキーを見ていた。
美音は彼は役立つとは思えなかったので再びヤンキーに視線を戻し、ハッキリとした口調で言った。
「すみません。私急いでるので失礼します」
美音はそう言って歩き出した。彼には悪いと思ったが今はこれが最善策だと思ったからだ。
しかし、ヤンキーはそんな簡単に見逃してはくれなかった。
「え? でもお嬢ちゃんコイツとそこで喋ってたよね? それとも何? ソイツは良くて俺はダメとか、舐めてんのか、ああん!?」
ヤンキーは美音の前に立ち、彼を指しながら喧嘩口調で言ってくる。
美音は、どうしようかと悩んだ。もしもここで自分がヤンキーに遊ぶと言えば周りに危害が加わることはないだろうが、断ったら近くにいる彼にも危害を加えて迷惑になるのではないかと思った。それは、人に迷惑をかけることが大嫌いな美音には耐えられないことだった。そこで美音は意を決してヤンキーの誘いに乗ろうと口を開きかけた。
その時、
「『すみません、彼女は今日、僕と遊ぶことになってるのでお引き取り下さい』」
美音が言葉を発するより早く彼がヤンキーに言い放った。美音はその言葉を聴いて唖然とした。勿論、何を言っているのだと言う感情もある。しかし、それ以上にそのセリフに聞き覚えがあったのだった。




