神德寺の位2
つ、次です!次は絶対戦います!
ごめんなさい!
柊真
「待ってくれ」
異を唱えたのは光だった。
「まだ左之助が能力を失ったとは限らないだろ。師匠」
五位以下は二人一組で行動することが多く、今回も神狩の依頼をこなしている時の出来事だった。
それゆえに光と左之助は仲が良く、突然の十位交代を光は快く受け入れられなかった。
「お前の気持ちもわからんでもない。しかし神德の十三人は欠けることは許されないのも知っているだろう」
神德の十三人。
神狩を除いた十二人には明確な神德寺の十二の宝具を護るという役割があった。
相手が他の寺や、賊、あるいは「夢喰い」であろうと関係ない。
神德寺に伝わる十二の宝具はそれぞれ過去に鎌倉を脅かした夢喰いが封印されている。
ゆえにその力を欲するもの、そして同胞を解放しようと夢喰いまでもが宝具を狙う。
「神狩師匠。私も同意しかねます。そもそもその方を私は知りません」
光に同意したのは六位の柊真だった。
和服で正装をしている真は静かに言った。
「それに実力が伴っているかもわかりません」
真の一言で燈へと向けられる視線は疑い深いものになった。
「少なくとも光よりは強いよ」
胡坐をかいたままの蓮二はつまらなそうな顔でぼそっとこぼす。
「あ?今なんて言った?」
光が過剰に反応した。
「お前より、燈の方が、強いって、言ってんの」
蓮二は一句ずつ切るように宣言した。
「聞き捨てならん。人を馬鹿にすんのも大概にしろよ。そもそもなんでお前が一位なんだよ。納得できない」
なおも蓮二はつまらなそう答える。
「それは俺がお前よりは強いから。ただそれだけだよ」
「貴様………今この場でそのメッキを剥がしてやる」
光はポケットから黒の夢玉を取り出し、勢い良く叩き潰した。




