幕間
一話だけ幕間を挟みます
本編とは関係ないお話というわけではありません。
暁
「俺はお前を許さない」
光はそう言い残すと神德寺の本堂から立ち去った。
「まったく、蓮二も蒼介も人が悪いよ。なんで光の誤解を解いてあげないの?」
瑞樹がため息交じりに言う。
「誤解も何も、あいつは勘違いなんてしてないだろ」
「光の怒りの矛先が蓮二にだけしか向いていないのは俺としては正してあげたいな。俺も同罪だからさ」
二人は同時に煙草を取り出す。
「こっちのここは禁煙だ」
幻が二人に釘を打つ。
「でもあれは正直不可抗力っすよ。僕があの場にいたら光も助けられなかったっす」
「暴走した暁を止められたのはあの場にお二人がいたおかげですよ。目覚めたばかりの光には、お二人が兄を壊したと勘違いしても仕方ありません」
仁華と真が昔を思い出しながら口を開く。
「そんなのは関係ない。俺の力不足だったんだ。蒼介は光を守る、そして俺が暁を止める。蒼介はできて俺はできなかった。だから光に責められてもしょうがないよ」
蓮二はいつもより少し元気がなさそうだった。
「ま、まぁ。蓮二さんでも無理だったら神狩師匠以外にあれを他の方法で止められる人なんていなかったっすよ」
神狩が大きく息を吐いた。
「蓮二よ。お前はまだ暁の意識を戻すために潜っているのか?」
「関係ねーよ。趣味が狩りなだけだ」
空気が重くなっていく。
「そのことなんだけど、今回の捜査で気になる情報があったよ。なんでも金色の瞳の目撃者がいたらしい」
全員が蒼介の顔を見る。
「確証はないけど可能性は大いにある。まだ目覚めない暁の原因がわかるかもしれない。少しはやる気でた?蓮二」
蓮二は無言のままだった。
お分かりのように暁は光の兄でした。
酒匂暁




