表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異☆世界転生~愛すべきバカ共の戯れ!!~  作者: 高辺 ヒロ
第二部 異世界で暮らしま章      【魔王SPRING:春】
187/224

第佰捌拾肆閑 パ○ティーと言って下さい

「おーい!」

 俺は両開きの窓を開けそこから身を乗り出し、ネネネとルージュに向かって叫んだ。

 俺の声に気付いた彼女たちは、立ち止まり俺を見上げる。


「はーい! なんですのまおーさま」

「パーティーをするから戻ってきて欲しいんだ」

「パンティーで擦るから戻ってきて欲しいんだ? まさか、朝からまおーさまにそんなことで呼び出していただけるだなんて、ネネネ嬉しいですの」

「誰がそんなことを言った。俺が言ったのはパンティーで擦るじゃない、パーティーをするだ」

「パーキングをする? あら、それは一体何の隠語でしょう。パーキング……駐車…………注射? ああっ注射! 分かりましたの! つまりパンティーで擦るだけではなく、本番もするという……ぽっ。パーキングをする、素晴らしい淫語ですこと」

「だから誰がそんなことを言った!」

 どうすればそんなことになるんだ!

 どうすればそんなとこに着くんだ!

 まったくもうまったくもう。


「ネネネちゃん、お前はもういい。俺が悪かった、俺が悪かったんだ」

 そう言って、俺はネネネの隣にいるルージュに視線を移した。


「ルージュ、パーティーをするから、ネネネを連れて戻って来てくれ」

「何!? ハンティングをするじゃと!?」

「お前もか! 誰が狩りをすると言った! 俺が言ってるのは狩りじゃなくて会だ! 宴会だ!」

 どいつもこいつも……どういう耳をしているんだ……。


「ババア、年のせいで耳が悪くなったんではないですの? 今まおーさまはスパンキングと仰ったんですのよ?」

 言ってないよ?


「はあ? 違うわい、アスタはスパンコールと言いよったのじゃ。そう言えばワシも昔は、スパンコールのついたキラキラドレスを身にまとっておったわい」

「違いますの、まおーさまが仰ったのはスパッツですの。そう言えばネネネも昔は、局部だけ布の付いていないスパッツを身にまとってましたの」

 俺を蚊帳の外にして言い合いを始める二人。

 と言うかちょっと待てネネネ、今の凄い問題発言だからね?

 もちろんスパッツの下に何かはいてたんだよね?


「バカが、スパッツではない。アスタは何かを“する”と言っておったじゃろう。多分スパッツじゃなくて、スポーツじゃ」

「バカはアナタですの、スポーツじゃなくて、ソープですのよ」

 はぁ……本当に誰がそんなことを言ったんだ。

 もしかして俺か? 俺が悪いのか?

 あいつらの耳じゃなくて、俺の滑舌が悪いのか?


「で、結局なんでしたっけ? まおーさま」

「で、結局何じゃたかの? アスタ」

 二人仲良く同時に、俺に向かってそう問いかけてくる。


「……だから、パーティーだって」

「ほらみなさいなババア、ハンディではないですの。つまり手頃(ハンディ)なネネネで、性処理をするとまおーさまは仰ってるんですのよ」

「うむ、確かにハンディじゃった。しかし意味が違う。アスタが言っておるのはハンディキャップのことじゃ。つまりスポーツをする際ハンデをくれと、アスタはそう言っておるのじゃろう」

 いや、俺は悪くない、俺はちゃんとパーティーと言った。


「ふぅ……」

 やれやれ仕方がない。


「クゥたん」

「はいはい何なのだアシュタン」

「あのどうしようもなくバカワイイ二人、殴ってでもいいから連れて来てくれない?」

「分かったんっ!」

 元気よく椅子から飛び降り、食事の間から駆けて出て行くクゥ。



「はいどうぞなのだアシュタ。殴って連れて来たのだ」

 しばらくしてクゥは、両脇にネネネとルージュを抱えて戻ってきた。

 二人の頭には大きなこぶが、目には大きな涙の粒が。


「クゥちゃん……本当に殴ったのか……」

「そうなのだ」


「クゥ……」

「ん?」


「グッジョブ!」

 サムズアップだった。


「クゥジョブなのだ」

文字数少なくてごめんなさい。

今日も読んでくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ