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 更新遅くなってすみません!

 「お前!生き地獄にしてやろうと思っていたが、我慢ならねえ!今ここで、殺してやる!」

お門違いもいい所ね。私にとったら生き地獄どころか生き天国よ。

「私に生き地獄を味わわせるのではなかったの?」

私は心底不思議そうな顔で首を傾げる。するとジョンはグッと顔を歪めた。

「お前さえ!お前さえいなければ、メイニーは性悪平民女のレッテルを貼られなくて済んだんだ!」

は?性悪平民女?何そのレッテル。

「ねえ、なんでそれが私のせいになるの?性悪のレッテルを貼られたのはご本人の責任ではなくて?」

私が真顔でそう言うと、ジョンは言葉に詰まる。まあ一応、彼の言ったことを理解してはいる。メリウェザーの三大騎士の家の令嬢に嫌がらせ(してないけど)をされている女なら、相当な悪女に違いない、と思われているのね。でも、私が史上最悪の悪女になるのよ!今に見ていなさい、ヒロイン、メイニー・ブランシュ!私が密かに燃えていると、魔法が解けたのか、ジョンが私に殴りかかってきた。でも、何の鍛錬も積んでいない人の攻撃なんて避けられる。うちの最強お兄様たちに鍛えられたんだもの!私はジョンの拳を掌で受け止め、腕を引っ張って背後の壁に頭からぶつける。

「っぐあ!」

ジョンが声を上げて私を睨む。あら、本来相手を睨みたいのは私の方なのに。

「何かしら。ひ弱な貴族令嬢に負けたのが悔しいのかしら?」

私が嘲るような笑みを浮かべると、ジョンはもう一度殴りかかってくる。でも、私には当たらない。今度は避けてみた。っていうか、よくよく考えたら今私と殴り合い(?)をしているジョンって、ただの娘思いのいい人よね。ちょっと暴走しちゃってるだけで。そう思った私はジョンを椅子に座らせる。

「はっ?いきなりなんだよ」

怪訝な顔をするジョンに、私はニヤリと笑う。

「ねえ。あなた、メイニーさんの悪い噂を消したいんでしょ?だったら、私が消してあげる。ただし、変装の期間を設けて。ずっと変装してるんじゃあさすがにストレスが溜まるわ」

自分の娘が嫌な噂を立てられて私を悪女にしたいんだったら、この方法が一番。誘拐した令嬢が噂を消してくれるって言ってるんだもの。

「チッ、分かった。1年だ。1年以内にメイニーの悪い噂を消せ。そうしないとお前は一生変装を解けない。もしも勝手に変装していない姿で学園に行ったらマリエッタを殺す」

「ええ、それで良いわ。私だって家族の所に戻りたいもの。さ、速く学園に私を連れて行って。魔法で入学できるようにするから」

私がそう言うと、ジョンは私を手招きした。

「何をするの?」

私が尋ねると、いつものジョンの顔になった。

「ああ、髪を切りに行く。床屋(とこや)だ」

私が彼の元に歩いて行くと、彼は暗くて見えなかったドアを開けた。そこから入ってきた光が眩しくて、私は思わず目を細める。でもやっぱり、ここから何かが始まる感じがする。どんな状況でも楽しめるのが、悪女よ!

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