視界の地獄化
ねぇ……あなたも、見てるよね?
タイムラインの向こう。
スクリーンの奥。
そこにあるのは、
人類の限界を、全部、越えてきた「天才たち」の記録。
完璧な絵。
完璧な音楽。
完璧な身体。
完璧な言葉。
──息が、できなくなる。
彼らが届いた“てっぺん”を、
わたしたちは毎日、見上げてる。
無意識のうちに。
目を離せなくて。
それが、「普通」になってるから。
でも……
自分の描いた線が、
誰にも届かない気がして。
最初から、間違いだった気がして。
何も生まれなくなるんだ。
そうやって、誰もが“つくること”を、やめていく。
これは、そんな世界で──
まだ、線を引こうとしたひとりの話。
視界が地獄になっても。
届かなくても。
それでも「描く」って、
なんだと思う?
ねぇ……
あなたなら、描ける?
序章
2025/04/13 10:22
(改)
【第1部】見つめる手「描くことを、私は忘れた」
2025/04/13 10:25
(改)
【第2部】他人の目、私の影「これは私の作品ですか? それとも模倣の亡霊ですか?」
2025/04/13 10:27
(改)
【第3部】光のない線「それでも、私は描き始めた。誰にも見せない線から」
2025/04/13 10:31
(改)
終章
2025/04/13 10:35