暦(年)
この世界においての暦は、8つの色と8つの鳥の組み合わせからなる計64通りからなる年によって表される。
貴族などの上流階級であれば、自分の生年月日を記録されるが、多くの庶民は生まれ年くらいしか知らず、自分の生まれた月もおぼろげに季節で知る程度。
8つの色は以下の通り。( )は年における呼び方。
藍(ラン)
金(キン・コン)
朱(シュ)
翠(スイ)
白(ハク)
紫(シ)
黒(コク)
銀(ギン)
8つの鳥は以下の通り。( )はその鳥の名前と、年における呼び方。
鴉(からす・ウ)
鴇(とき・ホウ)
隼(はやぶさ・シュン)
鷺(さぎ・ロ)
鳩(はと・キュウ)
鶲(ひたき・オウ)
雀(すずめ・ジャク)
梟(ふくろう・キュウ)
例えば、オヅマの生まれ年は紫と鷺なので、紫鷺の年となる。
暦の作成は神殿においての専門官が行っており、皇帝といえどその領分を犯すことは許されない。
64年を一旬節として数えていって、物語上の第一話開始時点では二十旬節を迎えている。暦が開始されたのはホーキ=シェン神聖帝国からとされているが、定かでない。
ちなみに64年生きたことで「わしは一旬節を回った」というのは、老人の自慢の常套句。