表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/174

第49回『団体戦 格付け 当たり外れ』

YouTubeで行った

ライブ配信にて三題噺を即興で書きました第49回『団体戦 格付け 当たり外れ』

お題はガチャで決めました。

お題には傍点を振ってあります。

所要時間は約35分でした。

詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓

https://www.youtube.com/watch?v=Vs8Ak6pKutk


↓使用させていただいたサイト↓

ランダム単語ガチャ

https://tango-gacha.com/


~・~・~・~・~


僕たちのチームは幾度もの戦いを制して決勝戦へと駒を進めた。

誰もが来られる場所じゃない。

誇っていいことだ。

だが僕は落ち込んでいた。


その理由はチームの中で僕だけが今までずっと負けてきたことだ。

10戦10敗。

それも5本勝負のうち全て3本先取されてのストレート負け。

こんな僕でも決勝まで残れたのはこれが()()()であり、他のチームメイトが勝ってくれたおかげだ。

完全に足を引っ張っていることに僕は後ろめたさを感じ、みんなといっしょに決勝に向けてミーティングに参加していることが恥ずかしくて仕方なかった。


すると、チームメイトのAが僕の肩を叩いた。

「ここまで来たらあとは勝つだけだ。がんばろうぜ。」

Aが屈託のない笑顔を向けたが、僕は伏し目がちにうなずくことしかできなかった。

「どうしたんだよ? 元気ないな。」

あんまり隠すのも変にAを心配させるだけだと思った僕は正直に話すことにした。

「そりゃあね。これまで僕だけが全敗だからね。」

僕は無理をして笑顔を作った。

「なんだよ、そんなこと気にしてたのかよ。俺たちは誰一人お前を責めたりしてないぞ。」

それはわかっていた。

僕のチームはみんないい人で、みんなお互いのことを思っている。

本当に信じ合える仲間だ。

「だからこそ勝ちたいんだよ。自分のためでなく、みんなのためにね。」

Aは僕の肩に手を回した。

「そんなのみんなだって同じだ。みんながみんなのために戦ってる。それが俺たちのチームだ。」

Aの目はまっすぐ僕に向いていた。

「それによ、これは()()()なんだから相手によって()()()()()があるじゃねえか。()()()したらきっとお前だって弱くねえよ。」

「そうかな……?」

僕が顔を上げると、Aは力強くうなずいた。

「でもさA、これはじゃんけんの大会だよ? それを30連敗って、確率上ちょっとないよね?」


~・~・~・~・~


~感想~

団体戦の競技種目に悩みました。

結果普通の大会ではないものにしようと思い、それでいて格付けやら当たり外れとも話が作れそうなものとしてじゃんけんの大会にしました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ