表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

147/174

第147回『英単語 ライトセーバー アミノ酸』

YouTubeで行った

ライブ配信にて三題噺を即興で書きました 第147回『英単語 ライトセーバー アミノ酸』

の完成テキストです。

お題はガチャで決めました。

お題には傍点を振ってあります。

所要時間は約58分でした。

詳しくは動画もご覧いただけたら幸いです。↓

https://www.youtube.com/watch?v=oSTGrwjxuAA


↓使用させていただいたサイト↓

ランダム単語ガチャ

https://tango-gacha.com/


~・~・~・~・~


「すごい! すごいすごい!」

パソコンとにらめっこをしていた夫が突如大声を上げた。

「どうしたの?」

私は少し苛立ちをおぼえながら、本から顔を上げた。

「ほら、()()()()()()()! スターウォーズの()()()()()()()だって!」

どうやら夫はクラウドファンディングのサイトで()()()()()()()を開発しているというベンチャー企業を見つけたようだ。

これに昔からスターウォーズシリーズの大ファンである夫は喜んでいた。

「わー、いいなー。欲しいなー。」

夫は子供のようにモニターにくぎ付けとなった。

()()()()()()()のおもちゃなんていくらでもあるんじゃないの?」

私は夫の物欲が刺激されているのを見て、冷や水をかけることにした。

「でもこれはすごいんだよ。ちゃんと柄から60センチくらいの棒状の光が出るんだって。ほら、映画みたい!」

モニターには男性が()()()()()()()を振り回す動画が再生されていた。

スイッチをオンにすると柄からネオンライトのようなものが出ていて、それは映画の宣伝でもいやというほど見た()()()()()()()そのものだった。

確かにすごい技術だ。

光をまっすぐに飛ばし、それを60センチほど先で突如消滅させていることになる。

「えーと、仕組みはね。」

まるで私が興味を持ったかのように夫は英語で書かれた説明文を読み始めた。

いや、ひょっとしたら私へのお小遣いの無心が始まっているのかもしれない。

「でぃすいず、べ、べりー……。」

「ちょっと。それくらいの()()()でつまづかないでよ。」

私は吹き出しつつも、夫は最近お昼をインスタント食品で済ましているという話を聞いていたので、栄養とか()()()()が不足しているのではないかと思ってしまった。

それで、明日からは朝食くらいは私と同じメニューを食べてもらおうと思った。

「ねえ、このクラウドファンディングに参加していい? そうしたら()()()()()()()を買えるんだって。」

私が夫の健康を考えている間に隙を突かれてしまった。

「……欲しいの?」

私が少しあきれ気味に聞くと、夫はこくんとうなづいた。

私はモニターを覗き込んでみた。

スターウォーズの人気は絶大で、支援は世界中から集まっているようだった。

このままいけば目標額は軽く突破し、商品として正式に発売されることになるだろう。

()()()()()()()はスターウォーズのアイコンとも言えるアイテムである。

コスプレにも欠かせない。

世界中で大ブームになるのは明らかだ。

私はもう一度宣伝動画を見た。

二人の青年が()()()()()()()を振り回して、戦っているフリをしていた。

しかし彼らが演技や武道の素人だからだろうか、私にはそれがぎこちなく感じられた。

その様子を観察しているうちに私は一つの結論に達した。

私は夫の方を向いた。

「うん、じゃあうちからお金を出してもいいよ。」

夫の顔はぱあっと明るくなった。

しかし私は矢継ぎ早に条件を出すのも忘れていなかった。

「ただし条件があるの。今から株も買っておくこと。」

「この企業の?」

夫は企業の名前を調べようと、モニターに向き直った。

モニターの動画では相変わらず二人の青年が動きのおかしなチャンバラをしていた。

だが彼らが華麗に戦えないのも当然である。

()()()()()()()で戦い合うということは、自分の目の前で棒状の2本の光が王下左右に激しく振れるのである。

彼らはまぶしそうに眉をしかめていた。

「サングラスの会社の。」


~・~・~・~・~


~感想~

ライトセーバーのような版権ものは難しかったです。

最初は開き直ってライトセーバーで堂々t戦う話を考えたのですが、その様子を想像したら目の前で光ってまぶしそうだなと思ったのでこういう話にしました。


また、アミノ酸もあまりなじみがなかったので、難しかったです。

アミノ酸を気にする人間はどういう人かということを考えたとき、健康とか収入とかを気にする人間だろうなと思って妻のキャラクターを作りました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ