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枯渇下線SE

作者: 岩尾宏紀

生半可に経緯を辿れば

曇天が消え

ホワイトホールが去来する


試金石串刺し

勧善懲悪を弔えない

意味合い携え

月並み万物照応


今更帰依したかどうかなど


気付けば絶縁体

脆弱なる邂逅

途絶えた波動に想いの丈

愚者ならではの愚行


それでも

ああ

観念の雨は降るのだ

持たざる者を讃えよと

またかよ

全ての思考を論理で楽しめ

それが俺の科学


光速で移動する覚悟

殺人ウィルスが蔓延しても

那珂川の桜は散らない

ペン先の独白

間髪こそが強壮剤だったのだ


美顔が霞むと

0.7インチの差が明暗を分ける

手のひらに魔闘 こぼれる自警


夕飯時、午後9時過ぎ

始まる予感を胸に

メカは基地に還る

明日誰かの一人称で

異教徒を

吊し上げるのを恐れてから

シャットダウン


津々浦々、貴船ポイントに

皮脂を置くマーキング

程なく魔王殿が立ち上がる


類稀なるセンス 研鑽の賜物

左腕のメタルアームは

閉じた河川の為振るう

テクノホリックボトルネック

下線に憑かれた全消去

テクノホリックボトルネック


頭蓋の内側に

響き疲れた音はこびりつく

そこでいつもの音像が生まれる

残響奇祭は三日三晩寝ずに

執り行なわれ

色彩豊かな刹那もあり

無色の刹那もまた


君の

「響け」という声が聞こえる

向う岸にて起死回生の合図

今しか無い 次は5年後


閉じた河川は海を夢見、

枯渇した下線は死を敬う

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