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女神の間

ヒロト。ヒロト。

名前を呼ばれ目が覚めると薄暗い中に輝く女性がいた。


「うーん。残念。このタイミングではないのですが、死んでしまいましたね。」

 いや、凄い美人!なんだこのドストライクな顔立ちは!?酔っぱらって楽しい夢を見ているのだろか。

「ヒロト。目覚めましたか。これからあなたの望みを叶えます。」

 まだ酔っているか!?変な夢だな。美人がいるから、まぁ、いいのか。

「あなたの努力を将来報われる人生でしたが、残念ながら神の意思に反した人生となってしまいました。そこでこれから第二の人生のチャンスを与えたいと思います。」

 そうだよな。。。これまでの人生で良かったと言えば幼馴染のユウコちゃんからチョコレート貰った時だけだったな。ユウコに誘われた会社を受けていれば今頃は。。。

「異世界でも過去でも未来でも好きな時代へ転生が可能です。あなたは何を望みますか!?」


 じゃあ、同じ時代の新卒くらいへ転生でお願いします!出来ればホワイト企業で!


「ちょい!ちょい!!えーーーー。無いわ~。本当に無いわ~。ヒロト。。。なんですその夢も希望もあまりなさそうな願いは!たいていの人は異世界へ転生してチートスキルで夢想なのか無双なのかを願うのですが。。。もっと夢をお願いして欲しいですね。女神ですよ。私。」


 そう言われてもな。。。アニメもゲームも好きだけど、そんな異世界行かされても勇者とか嫌だしね。。。グロテスクなモンスターとか嫌ですし。。。普通に過ごしたい。


「そのユトリ世代みたいな考えは!?なんですか。。。もっと夢がある勇者になりたいとか!?賢者になりたいとか、戦国一の武将とか、未来の宇宙ヒーローとかあるでしょ。」

 なんかこの女神。おかんみたいになってきたな。。。


いや、いいんですよ。普通のサラリーマンが一番しっくりくると35年で悟りました。

「ちっ。この夢の無い中年なりかけめ。」

女神様ですよね。。。ひどいな言い方あるでしょ。夢がアルコールでぐちゃぐちゃになってるのかな。

「仕方ないですね。現在への転生は、私の力が余ってしまいます。エネルギーを消化しきらないとノルマが達成できないのに。。。ほかに望みはないのですか。普通のサラリーマン以外で。」

女神様もそんなシステム!?ツッコみどころが満載ですけど。


 じゃあ、ちょっとイケメンで女神様くらいの美人のお姉さんが欲しいです!


「却下。キモ!そういうマッチョな考え辞めて欲しいわ。」

あんたが言ったんでしょ。俺は普通が言いって言ってるのに。。。

「分かりました。じゃあ、おまけをつけて転生してあげますね!」


あれ、俺の希望は聞いてもらえないの。。。


その瞬間、女神から光がはなたれ周囲が光に包まれた。


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