第一話 冒険の始まり
俺は異世界に転移したらしい。
極インドア派の俺には一生縁がなかったであろう森の中にいる。
俺は木々に囲まれている。そして狼と対峙している。
なんでやねん。
コミュ症な俺にはこの状況をどうにかすることができない。人と対峙することすらなかったのにいきなり狼はハードルが高い。しかもよくみたらただの狼じゃないし。額に角生えてるし。
もう異世界であることを確信したね。
なんて考えてる場合じゃないことは分かってるんだけどね。
いや、この状況で気が動転することは不可抗力だよね。
気が動転しまくって、転がりまくった結果もうシェイクシェイクブギーだね。胸騒ぎどころか心臓止まりかけてる気がするよ。
なんて考えてる場合じゃないね(二回目)。
……どうする?
この状況はどうにかなるのだろうか。
いや、ならない(反語)。
二度目の人生詰みました。ありがとうございます。
あ、やべ。現実逃避してたら狼さんが今にも襲ってきそう。
てか、今までよく待ってたね。まあ、人間がなんの前触れもなく現れたらそりゃびっくりしたよね。俺もした。
今まで警戒してたっぽいけどついに飛びかかってきた。
Oh,Jesus.
我が人生一片の悔いなし。まだなんもしてないならね!
……俺の目の前は真っ暗になった。
初投稿。なので、御感想や御意見がほしい。