〜プロローグ〜
私は小説を書くのは今回が初めてです。
皆様が感動する様な作品にして行きたいと思っておりますので、どうか見てもらえたら幸いです♪
「最近全然遊んでないからたまには相手してよ。」
と、ある女の子がメールしてきた。その子はネット友達のかなめだ。
ネット友達といえど、かなめは世話焼きで何かと心配してくれる数少ない親友の一人である。実の姉ではないが私の姉のような存在だ。
「わかった。今からログインするからまってて!!」
そうメールをし、いつものようにそれにログインする。
「それ」とは今流行ってるスマホ MMO の「ホライズム」通称 HZ と言い、平均五人、最大八人でモンスターを狩ったり、対人戦を楽しむ某オンラインゲームのことである。他のどのゲームよりもチャット機能が優れていてチャットを楽しむためだけに来る人だっているくらいだ。この世界はとても幻想的でもある。私が一番好きなフィールドは想像を絶するほどに大きな滝、身も心も吸い込まれるような大自然が広がる「ハイエスト」という場所だ。その大きな滝は空のどこからか流れていて夜に見ると感動を覚える。昼間は昼間で虹がかかり絶景である。一度でいいからこの世界に入って肉眼で拝みたいものだ。
「ログインしたけど、なにする-?」
科学の匂いがむさ苦しいほどしてきそうな雰囲気の城下町にて、特に予定のない私はかなめにすることを決めてもらう。プレイヤーはこの城下町を拠点とし、クエストに出かけたりする。言わばマイホームのような場所である。
言い忘れていたが私の名前は杏子。きょうこと読むが分けあってみんなにあんこ、アンちゃんと呼ばれている。呼び名なんてわかればなんだっていい。追及すること自体が些末なことだ。
「ん-なら、新しく出た高難易度クエストいこ-!」
「おけ、勝てるかわかんないけど、楽しも!!人集めるね!!」
というわけで、ログインしてる人に片っ端からダイレクトメールを送る。人を集めると言ってもいつも一緒に遊んでるメンツだが。。。
「さきっちと、うめちゃんは来れるって。」
この二人も私の大切な親友だ。
「今回は5人戦闘だからあと一人どうしよっか。。。」
かなめが困った顔で話しかけてきた。私は
「んーなら、新しい友達作るがてらに、遊んだことない人誘ってみよ♪」
そう言い、ワールドチャットに募集内容を書き込んだ。ワールドチャットとはこの世界にログインしてる人であればどのフィールドにいても見れる便利なチャット機能だ。
その一人が来るのを待ってると、先にさきっちとうめちゃんが城下町に集まってきた。
「あんこが誘ってくれるなんて珍しいからバタバタ来たよ♪」
と、さきっちが言う。確かに私は自分からあまり誘わない性格だ。なのに尋常じゃないほど構ってちゃんで、とにかくめんどくさい性格であると自分でも思う。
「今日もやらしくね ///// 」
うめちゃんがいつものようにそういう。四人揃ったのでもう一人来るまで戦略を練ることにした。
そうするうちに初見の人が募集を見て駆けつけてくれた。
「あのぉ。募集を見たんですが、ご一緒よろしいですか?」
「うんいいよ!名前は??私は杏子!気軽にあんこって呼んでね!」
「はい、俺は刹那と言います!よろです。」
礼儀正しい人だった。みんなも一通り自己紹介が終わって高難易度クエスト「怒り狂う九尾を討伐せよ」をすることになった。クエストは城下町の中心にある、クエストボードという掲示板のようなところで受注できる。
その敵は凄まじいほどに大きく、動くたびに地震がおこるようだ。容易は美しい妖狐のようであった。久々に腕の鳴るモンスターに出会えたと思ったが、思ったより楽に倒せた。これじゃ達成感がない。最近の HZ は、マンネリしすぎて同じようなクエスト内容、同じ攻撃パターンばかりなのだ。
「まぁ、みんなと遊べたから楽しかったよ♪」
かなめがそう言いみんなは頷いた。
「あの、もしよかったらまた遊んでください」
そう刹那が言った。みんな口を合わせて
「もちろん!もうクエストを共に攻略した仲間だもんね!!!」といった。
気が付けばもう深夜の三時だったので解散することにした。
ログアウトをし、そっとスマホを起き私は眠りについた。まだこの後に起こることを知らずに ...
このあと彼女たちに待ち受けているのは絶望か。それとも....