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パラノイアの宮殿  作者: キチガイなんです。
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黒ずくめ

「お願い!殺さないで!!私には娘がいるのよ!!」


拘束された女性が覆面を被った黒ずくめの男性に泣きながら命を懇願する。


「・・・」


しかし男性は何も答えず、手に持った斧を強く握り締めて女性に近づいていく。


「いや・・・いや!!やめて!!」


女性はベルトで力強く縛られた脚をばたつかせるが、そう簡単に解けるはずが無い。


「・・・」


覆面の男は黙って斧を高々と上げて、一気に振り降ろした。


「いやあああああああああああ!!!!」


女性の叫び声の後に、部屋中が真っ赤な血しぶきで赤く染った。





プルルル…プルルル…


「電話なってるよ〜!! 吾妻でてー!(」゜ロ゜)」」


「なんで俺!? 優奈に取らせろ!!」


2階からする高い声に、吾妻と呼ばれた茶髪の青年はとてつもなく広いリビングでドラマを観賞していた。


「優奈はバイトに行ってる〜 (○´ー`○)」


「だったらお前か、駿介が取れば良いだろ!」


言い返す度に、吾妻の左耳に付けたピアスがキラリと光る。


「駿ちゃんはお昼寝中だし、僕は今お風呂に入ってるからー!(●º╰╯º●)」


「だああああ!! チクショウ!」


クッションをテレビへ投げ飛ばし、荒々しくソファから立ち上がると、半分八つ当たりで受話器を取った。


「もしもし?!」


『もしもし、吾妻かい???』

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