今まで生きてきた中で特に居た堪れなくなった経験
一昨年12月末のある日の事。
父と2人で小さなストーブを祖父母の家へ届けに行って、祖父にも使い方を教えた方がいいかもしれないと思った祖母は祖父を呼び出してストーブの使い方の説明を始めたのですが、あれこれ余計な口出しされたと感じたのか祖父は3分経たないうちに激昂し出し、目の前で夫婦喧嘩が勃発してしまいました。
祖父は元々穏やかで、デ〇ズニーやジ〇リのビデオテープを買ってくれたり水彩画の描き方を教えてくれたりと僕を可愛がってくれたのですが、僕が中学3年生ぐらいの頃に交通事故に遭って前頭葉を損傷してしまい、一命は取り留めたのですが高齢である事もあってか傲慢で怒りっぽい性格になってしまいました。
妻である祖母との仲は悪くなってしまい、必要最低限しか会話しなくなり何をするにも別行動が当たり前に。
それだけならまだマシなのですが僕が成人してからは祖父母の家の状況は更に悪化していき、家にある調味料やお菓子を全部食べてしまう、眼科で大便を漏らして周りに迷惑をかける、時間や近所の人の事も考えずに大音量でテレビを観る、など色々な問題を起こすようになってしまいました。
そして祖母曰く数十年も前にあった出来事を蒸し返して一方的に嘘つき呼ばわりしてくる事も増えてきたとの事。
大伯父によると若い頃からそういう所があったとの事なので、その一面が如実に表れ出したんだと思います。
この時も例によって昔の出来事を蒸し返してきて、「◯一郎(恐らく大叔父の名前)を殺したのはお前だろ!」「その嫁が悲しんで出ていったんだからお前が追い出したも同然だ!」といきなり物騒な事を言い出し、祖母が「亡くなったのは脳梗塞が原因」と事実を言って正しても聞く耳を持たず、一方的に祖母を殺人犯と決めつけて何時間も続きそうなぐらいキツく責めていました。
祖母は祖母で「そんなずる賢い事ができたらあんたの食事に毒を盛ってるよ」と日常生活では聞かないような発言をしていて、父が仲裁するまではどうしたらいいか分からずかける言葉が見つかりませんでした。
さすがの父も居た堪れなくなったのか僕を連れて祖父母の家を後にしたのですが、ストーブを届けに行っただけでこんな事態が起きるなんて夢にも思いませんでしたし、お世話になった祖父の悪い部分を初めて見てしまったショックも相まって今思い出しても落ち込みます。