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04 困惑


 嵐のような元気娘リシェルさんが去った後、


 チームモノカ一同、少し物想いに耽っちゃっております。



「どうしましょう、モノカ」


 いやノルシェ、どうもこうもこればっかりはお相手が必要と言いますかなんと言いますか。



「私たちのことなんだから、私たちがなんとかしないとねっ、モノカ」


 いやアイネ、確かに私たち個人個人がなんとかしないとですけど、今すぐどうこうなるってもんでも。



「全国どころか複数国規模の案件なの、大至急チーム出動! なのっ」


 いやシジミ、確かにチームモノカはあっちゃこっちゃでいろいろやらかしてるけど、そこまで大げさにしなくても。



「お母さん、お仕事しないの?」


 いやマクラちゃん、婚活って確かに永久就職とは言われているけど、お仕事感覚でやっちゃダメなんじゃないかしら。



「リーダーが変ですよ、アイネ」


「心ここに在らず、かな、シジミちゃん」


「アランさんたちの結婚話の衝撃から立ち直っていないのではないでしょうか、なの」



「?」



「お母さん、しっかりしてっ」


 マクラからぎゅっとされて、もやもやおつむがリセットされていく私。



 あー、そっちの件ですか、みなさん。


 こりゃまた失礼いたしましたっと。



 というわけでチームモノカ一同、事件っぽいものの震源地っぽい場所、我らが在籍している王国の王都へと出撃。



「まずはカード現物の取り引き現場を調査、ですかねっ」


 ノルシェの発案で商店街を探索、したのですが、


「ノルシェさまーっ」

「ア イ ネ さーんっ」

「キャーッ、シジミちゃーんっ」


 うっわ、あっという間に人混みの揉みくちゃですわ。



「お母さん、みんなを助けに行かないの?」


 すまぬマクラ、私はあんなにされて槍ぶんぶんを我慢出来るほど人としての器が大きくないのだよ。


 もちろん迷子防止のためにも、マクラは近寄っちゃダメだよ。



 ……路地裏で、待つことしばし。



「ひどいですよモノカッ、乙女のピンチを放置だなんてっ」


「あーもう、なんか前より状況が酷くなってるんですけどっ」


「シジミのロングスカートが脱げそうになるほど懸命に引っ張るちっちゃなお手手、あんなのの対処法ルーチンはございません、の」



 すまぬ、みんなの尊い犠牲にリーダーとして心からの謝罪と感謝を。



「私たちじゃ、もう対処できないのかしら」


 悔しそうなアイネの声にも、一同無言。



「お困りのようだね、みんな」


 ナニモノッ!



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