プロローグ
「クソヤローーーーーーー」
人影が少ない城中に、叫び声が響きわたった…
・・・この世界は、古の時代に六柱の神が、自身の駒である族を、一柱に付き一族作った。
ヒト族
アジン族
獣ジン族
マジン族
獣マジン族
マ獣族
の六族である。
六族は、それぞれ魔力を駆使して平和に協力していた…
…しかし、前触れ無く、マジン族がヒト族を攻撃し出した。
それを、重く見た神たちは、ニ種族を仲裁した。
また、魔力の無限の可能性を危険視して、魔力を世界から封印した。
その後、魔力の代わりに、それぞれによって使用回数を決められた恩恵を個々の者達に授けられた。
スキルは、六族ごとに違った記述で与えられた。
ヒト族は、神の啓示を受け職業ごとに、
アジン族は、種族ごとに、
獣ジン族は、身体能力と種族ごとに、
マジン族は、家系と種族のどちらを反映して、
獣マジン族は、家系と身体能力ごとに、
マ獣族は、生活環境と種族によって、
それぞれにスキルが与えられた。
こうして現在の世界が誕生した。
しかし、現在より約300年前状況が、一変した。
それは、初代魔王 グレゴリア・ガリトムの誕生である。
魔王とは、スキルとは別に、ある一定の条件に当てはまった時に、神から与えられる称号である。
称号は、スキルの能力や身体能力が上昇したり、称号に応じて、新たにスキルが出現、又はスキルの変化などをもたらす。
また、ほとんどの称号が家系で引き継がれてゆく。
そして、この魔王の称号は、
マジン族、
獣マジン族、
マ獣族
の三族を、従えた者に与えられる。
魔王の能力は、従えた者からの、信頼が多ければ多いほどよりスキルの能力が上昇する。
グレゴリアは、良からぬことに、武力を用いて世界征服を始めた。
グレゴリアの指揮の能力、三族の元々のポテンシャルの高さから、そう時間がかからない内に、ヒト族、アジン族、獣ジン族のほとんどの領土が奪われた。
そして、世界征服を達成する目前で、事態が一変した。
ヒト族の神が、この状況を変えるため、別世界から強力な者たちを、ヒト族の下へ召喚した。
召喚された者は、2人いた。1人は、ヴァルター・グレヒトという者で勇者と呼ばれる称号を持ち、古の力である魔力が使えることができた。
そして、もう1人は、ウルイ・ダザイという者で、賢者と呼ばれる称号を持ち、魔力を持って無いものの、スキルを多種持っており、称号の能力で自身のスキルを上昇させ、噂によると自身でスキルを作ることができたらしい。
2人の戦闘力は、凄まじく瞬く間に魔王側の軍を薙倒した。
そうして、まず獣マジン族が降伏した。
そして、最後まで抗ったマジン族は、
そうして、10年続いていた戦争は、一年足らずで終結した。
そして、勇者の名前から条約の名前が決められ、
ヴァルター条約がヒト族とマジン族の間に交わされた。
条約の内容は、
金輪際、マジン族領は戦争という手段を放棄し、マ獣族防衛のみの戦力の有すること。
戦争の首謀者である、グレゴリア・ガリトムの財の8割を、没取する。
マジン族領の、領土を戦争前の4分の3の面積にし、残り4分の1をヒト族に献上する。
マジン族は、4億6000ギルス※の賠償金の支払いを求める。
そして、この条約を結んだ後、賢者は元のいた世界へ帰った。
勇者は、戦争の復興のためこの世界に残り、魔力は神に奪われたが、その引き換えに抑止力として強力なスキルを授けた。
そして、勇者はヒト族の新たな王となり、今の世界の基礎を築いた。
※ギルス この世界での、金の単位 世界共通である。
1ギルス=1000ルギス
(ルギスも、この世界での、金の単位)
始めたばかりなので、誤字脱字があると思います。
感想や批評してくださると嬉しいです。
今後とも宜しくお願いします。<(_ _)>