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キャラメイキング! 2

種族を決め終わった俺は次に自分のスキルについて決めることにした。


「それじゃあメインディッシュのスキルの設定に移るか!あっちの世界に持っていけるチートスキルは20までだしなぁ。」


俺は大いに悩んで次の20個に決めた。


1・・・異世界の料理人Lv-・・・地球上の料理をなんでも再現できる。


これを選んだ理由は簡単だ。あちらの世界にも地球の食材に匹敵する食材があるがそれらの食材を調理できるかは別の問題だからだ。俺はハッキリ言って料理はそんなに得意じゃない。レシピ本があれば無難にまとめることができる程度だ。なければ味付けなんてさっぱりだ。とりあえず塩と胡椒をぶっかけるぐらいはできるが、それだけだと異世界では地球の料理なんて夢のまた夢。だからこのスキルを取ることにした。それにもし冒険者でやっていけなくなってもこれで店を開ければ将来は安泰だ。


2・・・鑑定Lv-・・・対象にした物、人物の詳細を見ることができる。


これはもはや異世界転生でおなじみのスキルだ。おなじみのスキルだがこれを侮ってはいけない。これがなければ異世界ではぼったくられる事間違いなしだし、怪しい奴や危ない奴を見分けることができない。地球でさえ外国に行くと同じようなことが身に降りかかるのに、ましてや異世界だ。普通に刃傷沙汰なんてことになりかねない。それに物についてもそうだ。地球より文明が発展していない世界で物の品質は常に不安定だ。同じ金で金額以上の物をゲットできるかそれとも捨て値同然の物を摑まされるかで大きく違ってくる。それらのことを考えるとこれがなくては生きていけないだろう。


3・・・経験値取得10倍Lv-・・・自身の職業の経験値を通常の10倍取得することができる。

4・・・熟練度取得10倍Lv-・・・自身のスキルの熟練度を通常の10倍取得することができる。


これもおなじみのチートだ。人間種は種族レベル、スキルレベルを上げる際に他の種族よりも多くの経験値、熟練度を必要とする。だいたい他の種族の2倍だ。最初の方はまだいいがレベルが上がるにつれて必要な経験値、熟練度は膨大な量になる。そのデメリットを無くすためのスキルがこれだ。これがあればデメリット関係なくレベルを上げることができる。


5・・・全魔法属性適正Lv-・・・ヴェルシャンにおける全魔法を扱える適正


これもおなじみのチート。ただし全部の魔法を扱うことができるだけでまだ何も習ってない今の俺には恩恵は少ない。ただし最初の初期魔法だけ教えてもらい自分でも一回発動すればあとはレベルを上げ使える魔法を増やすだけだ。


6・・・全魔法属性耐性LvMax(10)・・・ヴェルシャンにおける全魔法の耐性。魔法による攻撃でダメージを負う場合本来受けるダメージの10分の1まで下げる。

7・・・物理耐性LvMax(10)・・・物理によるダメージを負う場合本来受けるダメージの10分の1まで下げる。

8・・・状態異常耐性LvMax(10)・・・自分のレベル未満の状態異常攻撃をレジストすることができる。同レベルの攻撃の場合状態異常に陥る確率は約10分の1となる。


いずれもおなじみのチートだ。完全無効はなかった。だがいずれも非常に優秀なスキルだ。どれか一つでも耐性があるだけでかなりありがたいのにそれが全部だ。これがあれば不意のダメージを受けてもだいたいは生き残れるだろう。


9・・・新スキル獲得率上昇Lv10・・・新スキルを獲得するために必要な熟練度が半分に減る。


これは最初は熟練度取得10倍Lv-で代用できると考えていたが、そちらは自身の持つスキルの熟練度を上げるスキルであったために新スキル獲得にはなんの影響も及ぼさないことが判明したのでこちらを取ることにした。


10・・・全言語理解・・・ヴェルシャンにおいて言語として確立している言葉、していた言葉を全て理解でき、スキル保持者の発音可能な言語を話すことができる。


これまたおなじみのチートだ。もっともこの世界には世界共通語というものが存在しているためそんなに必要性は高くない。ただ失われ言語や種族特有の言語を理解できるというのはなかなか大きい。


11・・・魔力量増加(極)LvMax(10)・・・文字通りスキルを保持者の魔力量を増加させる。(極)は常人の数百倍の魔力を体に内包する。魔力が多くなればなるほどそれを制御することは難しくなり、操作を誤れば自身と周りに甚大な被害を及ぼす。

12・・・魔力操作(極)LvMax(10)・・・スキル保持者はスキルを保持していない者よりも魔力操作を簡単に効率よく最適な量でスムーズに行うことができる。(極)まで到達すると通常なら微に入り細に入って行うような魔力操作をまるで赤子の手をひねるように簡単に行うことが出来る。


13・・・空間魔法LvMax(10)・・・空間魔法を極めし者。空間魔法を全て使うことができる。


これなら最初からアイテムボックスみたいな使い方ができる。空間魔法は意外と使いにくいらしく、あっちの世界では外れスキルの認識だそうだ。まあ、たしかに中々難儀なスキルだと思う。所謂別の空間に繋げて物を入れておくアイテムボックスみたいな魔法は実はLv1からでも使用できる。だがその開けた空間はそこから動くことはない。物を入れて移動しても物は開けた空間のとこからしか取り出せない。しかもほかの空間魔法が接触したらその開けた空間から入れてたものが吐き出されるらしい。レベルが上がればそういうことも次第に減っていくらしいがそんな事している暇があるなら最初から魔法のカバンを購入した方がよっぽど効率的だ。


14・・・身体能力上昇LvMax(10)・・・身体能力が上がる。LvMaxはその種族において可能な限界身体能力を発揮できる。また身体能力上昇に付属して身体の操作能力も比例して上昇する。

15・・・百面相LvMax(10)・・・変装能力上昇。ただし明らかに体格が違う種族には変装できない。また魔物、動物にも変装不可。LvMaxは獣人、獣人のハーフ、亜人、高レベルの看破、捜査スキル保持者以外にはバレない。

16・・・薬調合LvMax(10)・・・薬の調合能力上昇。LvMaxは材料さえあればどんな薬でも調合可能。ただしレシピが判明していないものは調合できない。

17・・・称号取得簡易化Lv-・・・称号を取得する際の条件が通常よりも簡易化される。

18・・・魔法同時発動LvMax(10)・・・属性の違う魔法を同時に発動することができる。LvMaxは術師の魔法操作能力の限界まで同時発動することができる。ただし自身の操作能力以上の魔法を繰り出そうとした場合自身の魔力回路に大きな異常が発生する可能性が非常に高くなる。

19・・・職業(クラス)取得制限解除Lv-・・・スキル名通り職業の取得制限がなくなる。ただしメイン職業は最大5つまでしか選択することはできない。

20・・・ステータス干渉権限LvMax(10)・・・ステータスに干渉することができる。LvMaxは自身のステータスについては全てを、他者のステータスは許可を得た者の場合は全てを、得ていない者の場合は自分とのLv差によって干渉できる程度が決定される。ステータスに干渉することはできるが生き物が先天的に獲得している項目については変更を加えることができない。

例 名前、年齢、性別、種族、種族スキルetc

またステータスから状態異常や病気などを取り払うことはできるが取り払っても治るわけではない。ステータスに現れなくなるだけである。時間経過による自然解消や治療を行わない限り治ることはない。


14〜20は自分が異世界生活を楽しむためのスキルだ。これらのスキルはなくても異世界で成りあがるには全く問題ないが異世界といえばこれという、定番の醍醐味を味わうために選んだ。簡単にいうと異世界でちやほやされるために選んだスキルだ。後悔はしてない。


次に職業(クラス)を決めることにした。


「ふむふむ、職業はひとりにつきだいたいメインの職業が1つにサブの職業が2、3個ってのが普通なんか。それにメインかサブかによってレベルの上がり方が違うんか〜。」


俺は先ほどのスキルで就ける職業の制限を取り払ったため関係ない。だからと言って最初から目ぼしい職業を獲得するのは面白くない。なので俺はメインの5つだけを決定した。


1剣士

2魔法使い

3盗賊

4治癒師

5降霊術師


基本的にはいわゆる基本職で固めた。オールマイティーにこなすために前衛の2職に後衛の2職、そして特殊職を1つという形の振り分けにした。どれも見習いは卒業とういう感じだ。ここからは職業のクラスチェンジのレベルに到達すればより上位の職業にクラスアップしていくだけだ。


あとは容姿とかの設定か。うーん実際容姿とかを自由に設定できるとなると意外といじりたいとことないなぁ。すっごいイケメンに変更できるけどどうにも自分の顔か疑わしくなって、あんまり気が進まんな。とりあず身体つきを少し筋肉質にして、顔も気持ちシュッとした感じにして、ついでに自分の分身も大きめにしとこっと。


さてこれでもうだいたいは設定し終わったかな。俺は再びデバイスに向かって話しかける。


「お〜い、設定完了したで〜。確認してくれへんか?」

「かしこまりました。設定を確認します。…………….確認しました。この設定で問題ありません。こちらの設定でよろしいですか?設定を確定するとこれ以降変更することはできません。」

「大丈夫や、それでかまへんで!」

「承知しました。…………….設定を確定し登録を完了しました。次にヴェルシャンへの干渉を開始します。干渉に成功しました。ヴェルシャンで新たな生を始めるにあたって年齢を自由に設定することが可能ですが変更いたしますか?」

「へ?0歳スタートじゃないの?」

「現在のあなたは既に死亡しているためヴェルシャンでの生を享受するためにはどちらにしても新たな肉体を生成しなければならないため何歳であっても転生になります。何も設定しなければ0歳から始まることになります。メリットとして最初からどこかのコミュニティに所属することが可能です。ただどこで誰から生まれるかまでは設定できないため最悪命を落とすことになります。年齢を設定した場合のメリットはすぐさまあなたの望む行動を自分の意思で行えることです。ただデメリットとして転送先がランダムであるためどこにいくかわかりません。ただ転送先は確実に陸地であるため、溺死などの危険はありません。」

「悩むけど、今のまんまの年齢でえっか。じゃあ19歳で!」

「承知しました。ではヴェルシャンへの転送を開始します。最低限の、食料、武器、荷物はあなたが転送されたポイントに同時に送られます。また衣服は転送時に自動的にきている状態になるます。では二度の生を精一杯謳歌していただけるよう祈っております。」


デバイスはそう言ってこれ以降沈黙した。デバイスの案内が終わると同時に自身の体が足元から粒子のようになっていった。痛くもなく不思議と恐怖もない。むしろ異世界への転生という一大事に心は高揚していた。


「異世界で大冒険、女の子とキャッキャウフフな毎日、楽しみだぜ!」



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