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ツンデレな友達(?)ができました  作者: 黒輪サン
第二章:先輩と後輩
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episode1(8) 似たもの同士

 体育祭が終わって一週間。橘さんは冷やかされるのを嫌がっているのか距離を置かれてる気がする。代わりにちょくちょく電話してくるようになった。まあ、あの公開処刑まがいのことをされたんだし当然かな。あれはやりすぎだよね。



「久しぶりに橘さんと帰れてうれしいな」

「そう、ならいいんだけど」

今日は必死に説得して久しぶりに橘さんと帰ることになった。

「あ、華せんぱ~い!」

小さな女の子がいきなり私に飛びついてくる。

「うわっ、実莉(みのり)ちゃん」

「誰よこのちんちくりんは」

橘さんは冷ややかな視線を実莉ちゃんに送ってそう言った。

「私は加賀美実莉! あなたと同じクラスの加賀美歌恋の妹よ」

「うわ。生意気~」

なんでこんな二人とも喧嘩腰? 敵意むき出しだよ!

「私はあなたを知ってますよ。華先輩のことが大! 好きな橘千代さんですよね?」

「な、なんでそれを……」

思わず私は笑うとやっぱりチョップがとんできた。

「華先輩、ほ~んと可愛いですよね。ね? 橘先輩」

「華、この子殴ってもいい? あー!超ムカつく!」

なんか面白いから私はもう少し見てよっと。橘さんも実莉ちゃん生き生きしてていいと思うよ!

「てゆーか、なんでそんなに敵意むき出しなんですか? あっ、私に華先輩を取られるとでも思ったんですかぁ?」

「はぁ? べ、別にそんなんじゃなくて……えーっと、私は年下が嫌いなのよ! 特にあんたみたいなのがね」

飽きないなあ二人とも。ちょっとそこの自動販売機で飲み物買ってきててもばれないかな。

「ならよかった。私がきっと華先輩のお嫁さんになりますから」

「ぐっ」

「あれ? 何か言いたいんじゃないんですか?」

「委員長! なに呑気にジュースなんか飲んでんのよ!」

「あ、ばれてた」

橘さんは突然私を抱き寄せる。橘さん、大胆。どういう流れなの!?

「な、華先輩になにしてんの!」

「あんたちゃんと体育祭みてなかったの? 私なんか委員会にキ……されたのよ」

「橘さん、聞こえませんよ~」

「なんで委員長が煽ってんのよ!」

「キ!ス! されたのよ! ほら、満足かしら。委員長は私のほうがいいっておもってるのよ」

「ああああああああああ! 頑張って忘れてたのに掘り返さないでええええええ! 私の華先輩がこんな人にーーー」

そう言って実莉ちゃんはどこかに走っていった。この勝負、橘さんの勝ちだね。

「うわっ。ごめん委員長」

私を抱き寄せたままだった橘さんは私から飛び退くように離れた。

「別にずっとあのままでもよかったのに」

「もう帰る!」

橘さんも実莉ちゃんみたいにすごいスピードで走り去っていった。二人とも似たもの同士だし仲良くなれるかな。






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