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枯渇  作者: 九段下あき
1/1

かれる



あと3分。

あと3分待てば、この時が終わる。



自分は今、机に座って数学のテストと向き合っている。




いや、正確には向き合っていた。


高校3年の6月

この時期の模試は、来年の受験に向けて

自分が志望校に対してどのような位置付けかを

測る大事な模試だ。


この結果によって、来年の受験から逆算して

今後の自分の勉強のやり方を定める。

最初のポイントになるだろう。


真面目に大学受験と向き合っているやつは、

きっともっと早い段階から色々考えるんだろうけど、

俺が志望校を決めたのは、つい先週のことだ。


目標としている志望校は、

某有名国立の理系で、数学が得意な自分にとっては

正直不安なんて一切ない。

現に今日のこのテストも20分も時間が余って、

瞑想してたところだ。


隣の優太は、文系のみ得意だが、

親に負担かけたくないからと、国立狙いらしい。

終了の時間ギリギリになってひらめいたらしく、

猫背で狂ったように乾いたシャーペンをカツカツと鳴らした。




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