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勇者(仮)の副業 作者:サタてふ
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第2話                             不死の炎の呪い

 今、俺の目の前には真横から殴り飛ばされ首をあらぬ方向に曲げた状態で死んでいる狼型のモンスターとそれを見て白目を向いて気絶している女の子が居る、俺はただそこで倒れている女の子を助けに来ただけなのに何故こんなにシュールな光景お目にしているのだろう。

 「・・・こ、ここは」

 自分の作った光景を見てそんな事を考えているとさっきまで白目を向いて気絶していた女の子が起き上がりそう呟いた。

 「えっと、ここは森でさっき君が狼に襲われていた所を俺が助けてその後―――」

 「私が気絶した・・・。」

 「そうそう、良かった覚えてなかったらどうしようかと思ったよ」

 「あ、あの助けて頂いてありがとうございます。」

 女の子は震えた声でそう言った、余程あのモンスターが怖かったのだろう。

 「ああ、どういたしまして、それより大丈夫?怪我とかは見たところなさそうだけど」

 「はい、大丈夫です・・・、あ、貴方は?」

 「ん?あー俺は大丈夫だよ」

 「い、いえ、そうじゃなくて・・・貴方は―――」

 そこまで聞いてようやくこの女の子が何を言いたいのかを理解して俺はこう名乗った。

 「俺の名前はセロ、一応勇者・・・・?をやっている」

 女の子を安心させる為にない頭をひねらせて勇者と言った。一応嘘は言ってない、それと名前は小学校の頃に聞いたお話しの主人公が持っていた楽器の名前から取ったものだ。

 「・・・勇者様?」

 俺が名乗り終えた後女の子が不思議そうな顔をしてそう言った。 

 「やっぱりいきなりそんな事言われても信じられないよね」

 最後に『ははは』と笑いそう言った後に女の子は不思議そうな顔をしながらもまた話し始めた。

 「あ、あの知らないんですか?」

 「何を?」

 「えっと実は今から数十年前召喚された勇が一晩でその召喚した国ごと魔王に滅ぼされてしまいもうどこの国も召喚していないらしいので」

 それを聞いた瞬間一気に体中の血の気が引くのを感じた、神様が勇者が足りてないって言うからただその世界に居ないだけかと思ったが、まさか自分の前に召喚された勇者が魔王に国ごと滅ぼされたなんてこれっぽちも考えていなかったのでこの時は凄く焦った、如何やらこの世界の魔王さまはどこぞのご都合主義の物語の魔王とはひと味違うらしい。

 「でも確か魔王は全員、今は眠っているはずですからそんなに焦らなくてもなくても大丈夫なはずです、変なことでも起こらない限りあと数百年は起きないってこの前村にきた騎士様が言っていましたし。」

 それを聞いて少しだけほっとしたのが顔に出ていたのか女の子はクスクスと少しだけ笑っていた、とてもさっきまで白目を向いて倒れていたとは思えないくらいにその笑った顔は可愛らしかった。そして女の子は何かを思い出した様に急に突然慌てだした。

 「どうしたの?急に慌てて」

 「あ、あの実は病気で倒れているお母さんの為の薬を貰いに隣の街まで行く途中だったんです」

 「え!こんな森の中を一人で」

 「はい、普段この森はモンスターが出なくてそれで―――」

 「大丈夫だと思って森の中を通ったと」

 「はい」

 何というか、いくら何でも油断し過ぎだろこの子、それで結局モンスターに襲われていたしな。俺がここに飛ばされてなかったら間違いなく食われてただろうな。

 「それでこれからどうするの?このままここを通ったらまたモンスターに襲われるかもしれないし」

 正直助けてあげてもいいんだけどもしかしたら俺が勝てないモンスターが出てくるかもしれないからその時の事を考えると余りむやみに危険な所に向かうのはごめんだからな。かと言ってこのまま放っておくのもなぁ。そんな事を思いながら自分のステータスを確認して何かないかと考えているとふと、あるスキルが目に入った、そのスキルは<不死の炎>だ、そしてそのスキルの詳細を確認すると俺は口元に笑みを浮かべた。

 「いきなりで信じられないと思うんだけど俺のスキルにどんな病気や怪我でも直ぐに治す事ができるのがあるんだ。」

 「どんな病気でもですか・・・。」

 流石にこれはそう簡単には信じられないようなので、実際にさっき殺したモンスターの牙を抜き取って自分の手に突き刺してスキルを使った。すると俺の傷口に真っ白な炎が現れて段々と傷口が塞がっていった。

 「どう、これで信じられるでしょ」

 「は、はい」

 「でさ、このスキルを使えば君のお母さんの病気も治せると思うんだ、だからもし良かったら俺に君のお母さんの病気を治させてくれないかな」

 「いいんですかそんな凄いスキルを使っていただいて」

 「一度助けたら最後まで助けるよ、それに怪我はちゃんと治せたけど病気は治したことないから確かめなきゃいけないしね」

 「ありがとうございますセロさん。あ、自己紹介がまだでしたね私はニナと言います、私の住んでいる村は直ぐ近くですので案内します」

 そうして俺はニナの案内の下ニナの住んでいると言う村に向かうのだった。

            
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


            ユニークスキル <不死の炎>

 その炎は持ち主が死した時又は持ち主が傷ついた時に持ち主の傷付いた部分を再生させ持ち主の命を永遠とする不死鳥の加護であると同時に持ち主の死を奪う呪いである。なおこの炎は任意でも発動できその炎を当てればどんな怪我やどんな病気も治す事ができる。但し任意で炎の発動を止める事はできない。
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