6話 戦闘狂の名前
この話、下僕と主人公の新たな名前が決まります。
それでは
扉を開けたとたん全身に『寒気』を感じた、その発生源を探していると『気配察知』に微かに感じた気配に俺は反応した特殊歩行『瞬歩』による移動によって直撃は免れたが右腕が消し飛んだ『超再生』によって一瞬とは言わないものの瞬歩後には再生していた、そして腕を消し飛ばした相手を見つめて唖然とした理由は2つ『鑑定』によるステータスとその姿だった。
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フェンリル ランク:S LV:100 魔法:雷(S)・氷(S) スキル:超再生(S)・肉体操作 ユニークスキル:眷属生成
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その狼の姿はまさに白狼。その言葉に尽きる5メートルはあろうかとゆう巨体は全て白銀の美しい毛に覆われていた、そんな中でも目の色が左右違っていた、右目は黄色左目は蒼色、そしてその目を表すかのように体を電流が走り体の周りに雪が舞っていた。
「おいおい、これまでもLVの高い魔物と戦ってきたが、魔法にスキルがヤバすぎるだろ、雷に氷か、それに超再生ってのがやばいな、俺が持ってるから一番わかるがほぼ不死身に近いスキルだしな、それに眷属生成かわけわからんが狼がわんさか出てくんのか、ムカついたら殺すしムカつかなかったら契約でもするか。クヒ、クヒッヒッヒ」
( )はこのダンジョン内で人間としての考えがすでに崩壊していて、自分が楽しいか、楽しくないか、めんどくさいか、めんどくさくないか、どちらかの選択肢しか今現在この男にはなかった、そのため目の前のフェンリルには契約するか殺すかの選択肢しかなかった。
「じゃあ、行きますか『重力魔法』空間重力50倍」
魔法を発動した瞬間ごごごごごと言う音とともにフェンリルに通常の50倍の重力がかかった、そのためフェンリルが地面にめり込んだ、そのため一瞬動揺したように周りを見た、その瞬間に『瞬歩』を使う、フェンリルの目の前まで一瞬で来た。
「鏡神影流抜刀術”居の型一番『夏燕』” 足をもらうぞ」
<鏡神影流とは『鏡 零』が両親から教わった刀術>
<鏡家抜刀術とは『鏡 零』が自分で作った刀術>
『夏燕』を使い、居合の構えからの抜刀速度を上げフェンリルの足を切り落とした。
「おい犬もういいだろう、そろそろ飽きた、ここで死ぬか俺と来るか決めろ。」
フェンリルは俺の言葉を理解しているようで、再生した足を曲げ俺にこうべを垂れた。
「俺と来るか。・・・・まあいいだろう地上に行ったら乗り物が欲しいと思ってたんだ。じゃあ契約するか、『我汝と永久の契約を結ぶ汝の名は”雹”』よしこれでお前は俺の下僕だ、ついてこい」
俺がそう言うと雹は俺の肩を置いてきた、何かと思って見てみると首を傾げて鳴いていた。
何の用かと思っていたら、俺の名前を言ってなかったなと思い、それかと思い聞いてみた。
「お前俺の名前が知りたいのか?」
そう言うと雹は嬉しそうに鳴いた。
「そうか俺の名前か、・・・・・前の名は捨てたからなじゃあこれからは『ゼロ』と名乗ろうか」
レイが名前を言うと雹は嬉しそうに鳴いていた。ただそれだけで地面が地震のように揺れるので。
「おい雹、お前肉体操作のスキルがあっただろうそれ使って、俺の肩に乗っかれ」
理解したように数歩下がって、宙返りをした。その途端に15センチくらいの子狼になって俺の頭の上に乗った。
「おいそこは頭だぞ、・・・まあいいか確かここは100階層ダンジョンの最後だし宝みたいなものでもあるんだろうか、考えても仕方ないし行こうか」
ゼロは気配察知によって守護部屋の奥にもう一部屋、大きくはないがある程度の広さがある空間がある事に築いていた、そのため、まだあるんなら楽しそうだな〜と、思っていた、そのためその扉を開いた瞬間、目の前の光景に目を疑った、そこには壁も床も天井も全て黒に染まっていてただ部屋の中心に真っ白い机と椅子そして机の上に黒い封筒が置いてあった、封筒の表紙にはこう書かれていた。
<このダンジョンの最下層ボスを倒した君に僕からのほんの少しばかりの祝福と警告、そして僕からの願い事を頼みたい>
どうでしたか?
それではまた^^