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第百六十四話 決戦前夜

「ギアズ、今のは……」

『死霊だ。純粋に遊び相手が欲しかったのだろうが、あのまま引っ張られていたら死んでいたぞ。年が近いから呼ばれたのだろうな、さあ服を着て戻るが良い』


 あの子供たちは昔ここで川遊びをしている時に流されて死んだ子たちだろう、ということだった。

 元々はここの近くに集落でもあったのだろうが今では何も残っていない。


 ずっと子供などが訪れることもなかったこの場所に、たまたま一人だけテンペストが居た。

 中身は大人びているものの、身体は11歳の少女であるテンペストは遊び相手として写ったのだろう。


『最初はただ戯れていただけだった様に見えたのだ。だから悪さをしないのであれば放っておいて後で浄化してやるつもりだったが……テンペストを引き込もうとしているのが分かったので出ていった。長年ここにいただけあって力はあったようだ。見ろ、見張りなど全員気づいていない』


 よくよく考えてみれば見張りが一人も立っていないなど明らかにおかしい。

 そして今、振り返ってみれば篝火消してあるものの、見張りとして立っている人達が周りに目を光らせていた。

 ギアズが言うには彼らは先程までテンペストに全く気がついていなかったらしい。

 子供たちが消滅したあと初めてギアズとテンペストがそこにいると認識できたようだ。


「普通の魔物よりもよっぽど危険ですね」

『本人たちに悪意がないのが厄介だ。素直に旅立ってくれたから良いのだが。……あの子らが特に強く影響力があるが……他にもこの場所には数多くの意識があった。すでに浄化はしたが、あの子達の親も恐らくここで死んでいるだろうな』

「悲しい場所なのですね……」


 悪霊化などしていればそのうち色々なものが引き寄せられて、悪意の塊となる。

 そうならなかったのは幸いだった、とギアズは言った。

 周りの者達も不自然に同時期に出来た物らしく、この場所にあった集落自体が川が突然氾濫するなどして全て流されたのかもしれない。

 テンペストは何となく、あの子達が正しくあれるようにとそっと祈りを捧げる。

 なぜかそうしたいと思った。


 □□□□□□


「……ということがありました」

「なにそれめちゃくちゃ怖いんだけど!」

「お前……ギアズ居なかったらやばかったんじゃねぇか」

「ええ。ギアズは恩人ですね。彼が居なければあのまま引き込まれていましたから。こうしてニールとも会えなくなっていたかもしれないのですね……」


 心配そうに見ているニールの顔を見て、彼の顔が見れなくなったときのことを考えると……とても悲しい気持ちになった。


 それぞれの準備が終わり、出発すると、周囲を崖に囲まれた少し広めの谷が出てきた。

 ここを通るために元々あった亀裂を利用して道を作った、というのが正しいような感じだ。


 マギア・ワイバーンを出して空から罠がないかを調べていく。

 谷の上の方に人影はなく、気配も無い。

 岩などもない。特に問題なさそうだ。

 谷、つまり道路側はどうかといえば……。


「テンペスト、この地面に埋まってるのがそうなのか?」

『間違いはないでしょう。他にも落とし穴なども多いです。全て解除しましょう』

「どうやるつもりだ?」

『罠の確実な解除方法は、発動させて使えなくすることです。つまり、全て破壊します』

「力技だな……もしかしてあの爆撃用のポッドは……」

『はい。この通路を弱めの爆弾を使って罠を爆破処理します』


 一通り罠の位置を確認した後、一度本体の方へと戻り少し距離を取ってもらう。


「地上部隊、爆撃を開始する。飛散物に注意しろ」


 高度を上げて侵入コースに向けて加速する。


『コースに入りました。小型投下爆弾スタンバイ。速度そのまま。3、2、1、投下』


 大人の腕ほどの大きさの爆弾が次々と投下されていく。

 コリーがコースと速度を維持して、それに合わせてテンペストが投下のタイミングを計り……。

 落とされた爆弾は地面につくと爆発して近くにある地雷を誘爆させ、落とし穴の蓋を吹き飛ばした。

 連続で次々と爆発が続いていき、全てを投下し終えて確認してみると残っているものはなさそうだった。

 時折とてつもない大爆発が起こったりして、その度に地上で見守っている兵達がビクリと身を縮めていたりする。


『罠の解除を確認。戻ります』

「お、おう。……すげえな、あれ」

『埋められていたものはかなり強力なものだったようです。接近して爆破処理しなくて良かったです』


 もともと考えていたホワイトフェザーでブラストを放つという案は、今の爆発を見ると少々危険だったように思える。

 かなり上空にまで炎が届くような大爆発を引き起こしたものがいくつかあったのだ。


「完全に殺しに来てるぞあれ……」


 まあ、殺そうとしてるのだろうから当たり前なのだろうが。

 それでも相当な威力を持ったものを使っていたようだ。

 出口から先には特に仕掛けられていなかったため問題はないだろう。


 皆のところへと戻る。

 爆発による被害者は居ないようだ。


「テンペスト……なにあれ、地雷ってあんな凄いの……」

「いえ……。ただ、かなりの威力を持った物も作っているようですね。サイラスの予想以上に開発が進んでいるのかもしれません。すでに向こうに篭ってから時間が経っています、異常な開発速度だと言えます」

「博士の方もおかしいけど……。確かにこの短期間で今まで作ってなかったのを持ってくるのはちょっとおかしいね。エフェオデルってそんな技術とか持ってた?」


 話を聞く限りでは帝国よりも技術的には劣っている面が多いはずだ。

 帝国と手を組んでいた時でも開発していなかったものが出てきているのは確かで、新しく確保した人材がよほど優秀で人が多いか、何か自動化出来るようなものを開発したか。


 とりあえずはこの狭い場所は全てキレイに掃除されたため、大口を開けている落とし穴を埋めるなどすれば通ることが出来る。

 少し速度は制限されるものの、さほど時間を掛けずに突破することが出来た。


 □□□□□□


 夜になり、魔物の襲撃があった。

 出てきたのはたった1匹で、丁度魔物の縄張りに隊の一部が入っていたのだろう。

 巨大な猿の様な魔物だったが、ルーベルの隊にあっさりと倒されていた。


 夜も更けてきた頃。

 ギアズが何かに気づいた。


『先程から気配が希薄な動きがあるようだが……』


 何となく捉えられる程度で、すぐにその気配が消える。

 そしてまた捉えると今度は別な場所に移動しているのだ。

 敵なのか、小動物を感知してしまっているのか分からないが……妙に気になる気配だった。


「ギアズ、何か感じますか?」

『おお、テンペスト。起きていたのか?うむ、先程から何かの気配はするのだが……分からん』

「似たような感じです。この気配は以前私とエイダを襲った隠密などの物に似ている気がします。……エコーロケーションでは遠すぎますね。直接見てみるほうが早いでしょう」


 視界を赤外線に切り替えてあたりを見回す。

 一瞬、白く見えるものがあったが……すぐにその光は見えなくなる。

 そういう反応はこちらから見て北側に集中して居るようだが、正確な人数がわからない。


「直接的な斥候を出したのでしょうか?」

『確かに、隠密の能力があればこちらの戦力を調べられるだろうが……何が目的だ?』

「隠蔽系は敵に回るとやはり厄介です。少しでも気配が感じられるだけマシですが……」


 その時、風を切る音が聞こえ……一瞬だけ気配を感知できた。

 風を切る音は近づいてきて……トストストスという小さな音を立てて落ちてきた。


「攻撃です!敵は恐らく20。二人一組で行動していると思われます」

『攻撃したと同時に隠蔽を掛けなおしているのか!?厄介な真似を!』

「敵はテントに向けて矢を射掛けているようです」


 奥の方でうめき声などが聞こえてくる。

 敵襲を知り慌てて出て来る者達も。

 また、一瞬だけ気配を確認できたと思ったらすぐに掻き消えるように感知できなくなった。


 テントから人が出てくると、今度は人に対して矢が降り注ぐ。


 見えない場所からの一方的な攻撃だ。いつもであればテンペスト達が攻撃の立場にいるのだが、今回は違う。


『射掛ける場所は命令する立場の者が居る所のようだぞ。一般兵等の方は被害が少ない。狙いは将軍たちだ。恐らく儂らもそうだろう』

「分かりました。……とりあえず、反撃します」

『しかしどうするのだ?敵は位置がわかりにくいぞ。魔力を辿ろうにも移動していて難しい』

「狙撃します」


 攻撃の一瞬、そのときだけは位置がはっきりする。

 それと同時に撃ち抜く。

 ここ、と思った所にガトリングを撃ち込むという方法もあるが、着弾場所が土煙などで見えにくくなる。

 ブラストを放つには周りに人が多すぎる。


 どの道自分達を狙ってくるのであれば、的になればいい。


「ギアズ、もう起きているかもしれませんが、皆をエキドナの中へ避難させて下さい。コリーとギアズは盾を」


 曲射で上から降ってくる矢は前に盾を構えていても防げない。

 正面と上からをとりあえず避けるために協力してもらうことにした。

 エキドナの屋根に登って狙うため、どうしても目立ってしまう。


 3人で屋根に登って狙撃準備に入った。


「これでいいか?」

「はい。無理に矢を止めようとしなくて結構です。……匂いは感じられますか?」

「残念だがあいつらが居るのは風下だ。匂いは来ないな。っとぉ!?」

『狙われてるようだぞ』


 金属製の盾に阻まれて矢が逸れた。

 今のは明らかにテンペスト達を狙ったものだろう。


「見えました!」


 ほぼ同時にペネトレーターが破裂音を響かせる。

 即座に2回。


『矢が来るぞ!』

「ハズレだ」


 エキドナの屋根に虚しく落ちる敵の矢。

 強化してあろうともこの程度では貫くことも出来ず、鏃が欠けただけだ。


「……どうだ?」

「仕留めました。……片方は獣人のようですが……片方は魔物の様に見えます」

『全員仕留めたら調べるぞ。まずは残りを……』


 後方のテントで爆発音が聞こえた。

 今度は少し近くでもう一度。


「矢の音が変わった!仕掛け矢か?」

『爆発は盾で防げんぞ!』

「少し、待って下さい。……更に2人、仕留めました。こちらからも隠密行動が出来る者たちが迎撃に出たようです」

「音が……。テンペスト!」


 こちらへ近づいてくる風切り音に気づいたコリーがテンペストを抱え、ギアズを蹴飛ばしながらエキドナから飛び降りる。

 直後、エキドナの屋根に直撃した爆弾付きの矢が炸裂した。

 あのまま残っていたらギアズはいいとしても、テンペストとコリーは大怪我もしくは死亡という可能性もあった。


『ぬぅ……』

「すまんギアズ。……耳がキンキンしやがる」

「だ、大丈夫?怪我はない?っていうか何があったの?すっごい音がしたけど……」

「ニールか、敵の攻撃だ。矢に爆弾くっつけてやがったらしい」

「小さいので威力はさほどではないですが、至近距離で喰らえば命はありません。……後は迎撃に出た彼らに任せておきましょう。すでに4名仕留めたようです。私のと合わせて残りも……。今、終わったようです」


 流石に人数差はどうにもならなかったようだ。

 大きく迂回しながら敵の後ろに回り込んだ隠密部隊は、姿と気配を消しながら近づき一気に切り殺したらしい。

 一度間合いに入ってしまえば彼らの攻撃はほぼ間違いなく対象の命を刈り取る。

 しばらく周囲を探していたようだが、特に敵は居なかったようだ。

 テンペストとギアズにも特に感知できていない。


 仕留められた襲撃者達は一箇所に集められ、検分が始まった。


「ここにきて初めてアンデッドや魔物以外が出てきたね」

「で、こいつらはディノスの手先……だよな?」

「この爆弾付きの矢を見る限り……恐らくそうです。こういったものも使うようになってきたと考えて置かなければなりませんね」


 最初普通の矢を使ったのは音を立てたくなかったからかもしれない。

 しかし気づかれて自分達に被害が出たために音が出るのも厭わず、確実に殺そうとしてきた。

 お陰でこちらにも被害者が出てしまった。

 それも向こうの思った通りに命令を出す立場の者が。


 ルーベルの大隊長が1人、その時一緒に居た護衛と付き人がそれぞれ死亡。

 ホーマ帝国の将校と下士官がそれぞれ1人ずつ、護衛として付いていた4人も巻き込まれた。

 ハイランドとコーブルクに関しては近くで爆発があったものの、怪我人だけで死者は居ない。

 最初の矢による怪我人も出ているが、致命傷となったものは居なかった。


 とは言え怪我人自体は多く、今は治療中だ。


 失われた命令系統はすぐに再編成を行って対応した。

 ホーマ帝国の被害が大きいのは、恐らく帝国に詳しいディノスが指示しているからだろう。

 銃や大砲でなく矢を使ったのも自分の居場所を極力分からせないためだろうし、実際かなり分かりにくかった。


 これからはこういう待ち伏せもあると考えたほうがいい。


「何れにせよ、もう明日には小都市群と大都市に近づきます。此処から先は敵の攻撃が激しくなるでしょう」

「ところで、エフェオデルの国民なんかはどうするんだ?」

「敵対の意思がない限りは問題ありませんが、攻撃してきた場合にはそちらも攻撃対象になります。余計な手間を増やしたくないので黙っていてくれるとありがたいのですが」


 今回の襲撃からするとちょっと怪しくなってきた。

 ホーマ帝国自体には恨みがある者達が多いだろうし、話を聞く限りでは国民全員が殆ど戦えるなどという話もあるため楽観視はできそうにない。


 最も、何故エフェオデルが自分達を攻撃した一番の怨敵であろうディノスを受け入れているのかだが……これは一番強いものに従うと言うものというからそれが原因だろう。


 明日の移動もあるので眠りたかったのだが……しばらく眠れず警戒したまま朝を迎える羽目になってしまったのだった。

 運転は任せているので移動中に眠って入れるからまだいいが。


 そして最後の罠が仕掛けられている可能性がある場所へと到達した。

 ここは今日のうちに突っ切る為、罠があれば確実に解除していきたい。


 テンペストとコリーがマギア・ワイバーンで調査するが……。

 仕掛けられていなかった。

 あれだけ作ってあったはずの地雷は置いておいても、落とし穴などの原始的なものすら無いのはどういうことだろうか。

 完全に手付かずのままだ。


『ギアズ、魔力やマナの流れにおかしい所はありますか?』

『……いや、無い。本当に何も仕掛けられていないのか?』

『見当たりません。試しに岩か何かを投げ入れてみてもらえませんか?静かに通れるならばそれが一番いいです』

『分かった。コットスにやらせる』


 コットスが近くに埋まっていた大きめの岩を持ち上げて投げ入れる。

 ドン、と衝撃があってそのまましばらく転がっていったが特に何かが作動するということもなく、本当に何も仕掛けられていなかった。

 念のため出口の部分から先を探ってみても特に反応はない。


 そのまま少し歩いてもらったがそれでも特に問題は無いようだ。


 一応、テンペスト達と飛竜が上空で警戒しながら、ゆっくりと魔導車が進む。

 特に問題なく先頭が抜け、次々とその場所を渡りきっていくが……問題はその後に起きた。


「……嵌ったな」

『地面が柔らかかったのですね。これは抜けるのに時間がかかりそうです』


 何度も何度も同じ場所を通っていく車列の、後ろになればなるほどに地面が削れていく。

 泥というわけでもないものの、柔らかいその土はタイヤに絡み、次々と後続の魔導車の足を止めていた。


 今、眼下で必死の脱出作業が行われている。

 ここで意外と威力を発揮したのが4つ足のギュゲスだった。

 普通の魔導騎兵であれば足が滑ってしまう状態であっても、壁などに身体を固定しながら上手く動けなくなった車両を引っ張り出していた。


 また、力技で飛竜が小さめの魔導車ならば掴んで飛び上がることも出来たため、大分作業は捗ることになったが……。最終的にかなりの時間をロスしてしまったのは間違いない。


「まさか、こんなところで時間掛かるとは思ってなかったよ」

「私も想定外でした。地面の固さなどはあまり見ていませんでしたから……サイラスが居ればわかったかもしれませんが」


 それでも、ハイランドのオルトロスなどはそこまで苦労せずに切り抜けることが出来た。

 完全に動けなくなったのはホーマ帝国のものだった。

 細い車輪に重い車体という最悪の状態だったため、あっという間に土に飲まれていたのだ。

 その代わり小さめの物なので飛竜によって移動させることが可能だったのはありがたかった。


「飛竜、飼い馴らせるならとても便利だよね」

「……私たちは運搬用の機体を作ればいいのです」

「まあ、ハイランドでは必要になるしね……。山岳地帯とか」


 この戦場に持ってこれていればもっと楽ができたのは確かだが。

 無いものを言っても仕方がない。

 それよりも遅れてしまった分、すでに日が傾いている。

 結局、車両の整備などをしながら今日はここでおしまいだ。思わぬところで一日を無駄にしてしまったが、この時間稼ぎこそがディノスの狙いだったのかもしれない。


 □□□□□□


『バハムートからマギア・ワイバーン。予定していた場所へ到着。エフェオデルの艦隊が動き出した』


 日が沈んでから、そんな報告が来た。

 向こうが一日早く到着したようだ。予想よりも早いが……。セイカーを飛ばして見るとガチガチに武装した船がマギア・ワイバーンからの報告にあった場所から次々と出てきているようだ。

 とは言え、その数はおよそ20程度。

 やはり立て続けに海で負け続けたのが災いしているのだろうし、一番小さな場所から出撃しているのだからそもそも収容できる数がないというのもあるだろう。


 とりあえず今はまだ遠くから監視だけして、更に動きがあったらまた報告するということになった。


 明日、地上部隊の進軍に合わせて開戦。

 地上に向けては爆撃装備のセイカーを出す。


 テンペスト達も最初の爆撃を終えた後、弾幕を張りながら前進。

 魔導騎兵、魔鎧兵は飛竜によって反対側に配置されてそこから挟み込む形で突入し、内部の状況を報告しながら可能であればその隠蔽装置を破壊する。


 その前に何らかの反撃行為が確認され、それが脅威であると判断した場合には無理をせずに一度散開しながら撤退して立て直す……。

 特に怖いのは黒い翼竜と飛竜のブレスだ。

 翼竜は範囲が狭く、また射程も短いからまだ良いのだが、飛竜の方はどちらもそのまま強化したと言っていいほどのもので固まっていればまとめてやられてしまうのは想像に難くない。

 照射時間が短めなのがまだ救いだ。


 そして……決戦へ向けての夜が明ける。

このまま完走まで頑張りたいと思います。

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