第百四十五話 お祝い
目を覚ますと外が既に薄暗くなっており、ベッドの縁に顔を埋めて眠っているニールが見えた。
ずっとここに居てくれたのだと思うと少し嬉しさを感じる。
起き上がろうとすると下腹部に熱を感じた。
何かが漏れ出す感覚がして慌てて布団を捲って見ると……。
「ニール、ニール?」
「ふぁ!?ど、どうしたのテンペスト!?」
「血が……」
「えっ!?どこ!!どっか怪我したの??」
慌ててニールが確認すると、赤黒い血がシーツについている。
何処か怪我をしていたのかと思って改めてテンペストを見ると下着を脱ぎ始めていた。
「ちょっ!?何して……あれ?」
「ニール、どこか傷は……ニール?」
「あの、テンペスト、ちょっと落ち着いて?えーっと、出血ってそこから?」
「ええ、性器に何らかの傷がついているのでは……。そういえば初めての時には出血をすると聞いたことが……」
「やってないからね!?っていうかぜんぜん違うからね??」
このままではニールがテンペストのことを寝ている間に襲ったという噂が立ちかねない。
少々混乱しているテンペストだが、ここまで取り乱しているのも珍しい。
とりあえず落ち着かせて心配するものではないことを言って聞かせる。
「……心配するなと言われても、それでは何でこうなったのでしょうか?」
「えーっと。要するにテンペストは子供を作れる体になったって言うことだよ。お腹痛かったって言ってたよね?」
「はい。あまり気にしていませんでしたが」
「僕もあまり詳しくないから、メイとかニーナに説明してもらうよ……ちょっと呼んでくる」
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「これから毎月あんなことが起きるのですか……」
「結構お腹痛くなったりとか辛かったりとかするみたいだから、そういう時には遠慮しないで言ってね?協力するから……」
「ありがとうございます、ニール」
「洗濯などは私たちにお任せください。先程入れた布は暫くの間入れておいたほうが良いでしょう」
「……少々違和感がありますが……仕方ありません。女性の体というのは不便なのですね……」
「テンペスト様が成長しているという証拠ですから、あまり気に病むことはないかと思います。これから体も大きくなり、胸も膨らんでくる時期ですから……下着など新しいものを買ってくる必要がありますね」
単純なことだった。
テンペストの身体のベースは今11歳程度。
初潮が来たとしても全く不思議ではなかった。
メイに女の子の体の変化などを教えられ、そういえば本でそういう記述があったと思い出す程度には突然のことで混乱していたらしい。
ただあの本にはあまり詳しいところが書かれていなかったため、色々加筆する必要がありそうだった。
「今日から血が出なくなるまで……大体4~7日程度は先程のような処置を致します。体調が悪い時には無理せず休んでください」
「わかりました、ニーナ」
「それと……おめでとうございます、テンペスト様」
「……?」
なぜ?と言いたげだったが、大々的に祝うことはなくとも大人になった印として男でも女でも精通や初潮が来るとお祝いされる。
男の子は精力剤にも使われているカムシードと呼ばれている植物の種をすり潰したものに、砂糖を入れた白く濁った飲み物を飲む。
強くなれるように、そして精力も強くなるようにと子種を模した物を飲むということだが、精力剤にも使われている通り若干そっち系の効果もあるのでその日はちょっとだけ大変になるらしい。
逆に女の子は体を暖める効果と、元気な子を産めるように、母乳が出るようにという願いを込めてソーセージと卵を具にしたミルクシチューが出る。
一応、ソーセージには良い男性と巡り合える様にとかいう理由がある為、若干大きめの立派なサイズのものが入ってくるが。
「ニールもやったのですか?」
「そだね。子供の頃に精通した時に」
「なるほど、一応効果はありそうですね」
「……どういう意味かな……」
正式に婚約を結ぶ前のニールはコリーと一緒に遊び回っていたのだから、精力はついていると見ていいだろう。
強くもなったしある意味で当たっていると言えば当たっているのかもしれない。
夕食時、テンペストが先に呼ばれて行くと、大きさや太さが異なるソーセージが何本か並んでいた。
この中からどれかを選ぶという。
「これは……どうすれば?」
「そうですね、テンペスト様の場合はニール様のモノと同じくらいのものを選べばいいと思います」
「なぜですか?」
「えぇと……」
少し言いにくそうにメイがテンペストの耳元に口を寄せる。
「実はこのソーセージ、相手の男性の性器の大きさを表すと言われてるんです……。欲張ると自分も辛いものが来るっていう戒めもありまして……。その、ですからニール様と結ばれるということですからそのままニール様の物と似たサイズを選んでいただければいいと思います」
「なるほど、そういうことでしたら……こちらを」
「えっ……。はい。これですね!分かりました!では今からお作りいたしますね」
正直に何度も見たことがあるニールのムスコと同じくらいのものを選びメイに手渡す。
少し驚いた表情のメイだったがすぐに気を取り直して笑顔を作り、厨房へと消えていった。
既に皿が用意されている席に座るとほぼ同じくらいのタイミングで皆が入ってくる。
「ん?何だテンペスト腹減ってたのか?」
「居ないと思ったら……。テンペストもう来てたんだね」
「ええ、先程呼ばれたので」
「そっか。もうなんかすっごいおなか空いたよ」
コリーとニールが入ってきた。
続いてサイラスも。全員が席についた所で料理が出されていく。
サイラスの街の光を見ながらの食事はなかなかに豪華な気分だ。
そこにテンペストの為のミルクシチューが出てくる。
侍従たちのきゃぁきゃぁ言う声が響き、コリーは口を抑えて笑いをこらえていた。
ニールは……真っ赤になって崩れ落ちている。
(アレってことは、ニール様の……?)
(そうみたいです。私もちょっとびっくりしちゃいました)
(ニール様……見た目に反して立派なものをお持ちなのですね……!)
聞こえてるよ!と文句を言いたくても恥ずかしさのあまりそんなことすら出来ず机に突っ伏してプルプルと震えているニール。
サイラスとラウリは何がなんだか分からないようだったが、コリーが教えたために納得するのだった。
「そういう習慣があるんですねぇ」
「ああ、アレ、マジで大きさそのままだぞ。あいつ意外とデカイんだよ」
「コリー……ほんと、やめて……しにたい」
「ニール、皆凄いと言ってくれているじゃないですか。恥ずかしがることはないです。事実朝などはだいたいこの位の……」
「テンペストぉぉぉ!?」
突然の大暴露に焦るニールだがテンペストの反応は鈍い。
一応、あまり言われたくないものだったかと思ったのだが、そういうものだと教え込まれていたため特に気にしていなかった。
フォークを刺してナイフで切らずにそのまま頬張る。
「あっ……」
「おー……」
(きゃぁぁ!あんな感じになるのですね!可愛らしい……!)
(ニーナ、聞こえてしまいます!)
「……少し大きいですね……」
ニールが顔を赤くしながらもソーセージを頬張るテンペストを見る。
ただ食べてるだけなのだが何を想像しているのか。
太さが有るため口になかなか入らず、頑張っている姿に見とれていた。
全てを食べ終わった後は何故かニールが満ち足りた顔をしていた。
メイとニーナの二人もそうだった。
「ふう、少々お腹が苦しいですが……これでニールとの子も健康で強い子に育つわけですね」
「え、ああ、そうだね。僕とテンペストの子供……」
「ニール。まだだぞ?」
「わ、わかってるよ!!」
物思いにふけっていたらコリーに釘を差されてしまった。
しかしニールとしては良いものが見れたと言っていいだろう。
色々と想像が捗るのだ。何がとは言わないが。
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「酷い目にあった……」
「メイ達などとても羨ましそうでしたよ」
「何でだろうね、本当にこう、身近な人にバラされるのってすっごく恥ずかしいんだよね」
娼館に行ったら積極的なくせにと思わなくもないが。
あの後コリーにいじられまくったのだ。
事実あのソーセージの大きさは自分で見てもびっくりするくらいに同じくらいの大きさだし、それ自体に自信はあるけど公開されるのはまた違う。
その後にそれを食べるテンペストを見てしまって少々興奮気味になっている所を指摘されて余計に恥ずかしい思いをしている。
「それと……しばらくお風呂はニールとは入れなくなります」
「えっ!?何で!」
「血が落ち着くまでと言っていました。それまではメイかニーナと一緒にということになります」
「あ、ああ……そっか。うん、それは仕方ないね。僕はそうなった時の扱い方とか分からないし、同性の方が色々とアドバイスとかもしてくれると思うし」
「はい。……身体が出来上がっているのならば、ニールと子作りできれば良かったのですが」
突然の言葉に想像してしまう。
当然ながらニールは常に生殺し状態だ。最近は夢に見るようになってきてしまっているそれをテンペストの口から聞くというのは色々とマズい。
理性で必死に押さえつけながら、踏みとどまった。
「……っ……。まだ駄目だよ、完全に身体が出来たわけじゃないって博士も言ってたじゃないか。今のテンペストでは身体への負担が大きすぎて危険なんだって」
「リヴェリとサイズは変わらないのに、不思議なものですね」
「種族の差は仕方ないよ。でも僕はテンペストが成長しても絶対にそばに居続けるからね!」
「私もです、ニール」
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翌朝。
今日はテンペストが試したいことが有るといってホワイトフェザーを出した。
久しぶりに見たそれはスリムなサーヴァントに比べると少しゴテゴテとした印象がある。
それでも運動性能自体はなかなかのものだ。
装甲は特に正面からの攻撃に対する盾となり、狙撃を主とするスタイルに合わせてある。
そのホワイトフェザーが……飛んだ。
ジャンプなどではなく、自力で飛んでいる。
簡単な話、テンペストがレビテーションを使ったのだ。
魔導騎兵に乗っていても魔法が使えるというのはサイラスの実験で実証済だが、レビテーションは試していなかった。
サーヴァントが海戦の時に飛んだのは魔晶石を利用して居たからであって、自分の魔力で飛んだものではない。
『流石に生身の時に比べるとかなり魔力消費は大きいですが、ホワイトフェザーのマナ回収機構が優秀なためかなり省魔力で飛べるようです』
「どれくらいの速さで飛べるの?」
『これから試してみます』
甲板を離れていったホワイトフェザーが少し沈み込むと加速してバハムートを追い越していく。
見た感じではマギア・ワイバーンの加速より遅いくらいで、速度は十分なくらい出るようだ。
満足そうに戻ってきたがやはり航続距離はあまりないらしく、ずっと飛んでいるわけには行かないということで、意表をついたり、通常ならばすぐに登れない場所へと登るときなどの補助として使うことにした。
「もう博士みたいに魔晶石組み込んだら?」
『まだ取り付けられるスペースはありますが、これくらいできれば十分です。飛ぶのが主目的ではない以上、問題ありません』
「でも戦略は広まりそうだね。クラーラから買った闇の魔晶石は?」
『……このようになります』
前部装甲の平らな面が全て鏡のようになり周りの景色を映し出す。
クラーラが説明したとおり、闇の魔晶石を使うと使ったものは闇に包まれ、その外側から見ると鏡のように外の景色を反射する。
これを利用して簡易の光学迷彩を取り付けていた。
全体の姿を消す魔法と違って、攻撃していても効果は持続するのが特徴だ。
鏡面化している所は装甲部分なので内側が闇に包まれていても全く問題ない。
『タワーシールドに使って身を隠す人がいるということで、それをヒントにしました。確かに包む目標を自分にする必要はありませんからね』
「王国の奇襲部隊だっけか。なるほどなぁって思ったよね。自分ごと包むよりも遥かに魔力消費少ないし」
『なかなかに便利です。森の中からの狙撃などに力を発揮することでしょう』
よく見れば隙間から機体は見えるわけだが、見えている部分が最小限になっていれば殆ど気づかれないものだ。
まあ、洋上ではあまり意味がない。
『巡視船の教育も大分進んでいるようですし、私たちはそろそろやることがありませんね』
「まあ……コンラッドの付き合いみたいなものだしね?コリーはいい練習になってるけど」
『そうですね。……ホワイトフェザーをこちらの倉庫へ置いてきます』
「あ、じゃあ僕は部屋に行ってるよ」
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「ん……っ……」
「お帰り。……どうしたの?」
ニールが起きたテンペストを迎えると、少し困った顔をしていた。
何か変なことをしただろうかと考えてみるも心当たりはない。
「いえ、すみません。メイかニーナを呼んでもらえますか?」
「あ、あー……。そっちか。大変だね……」
「とても不便ですし、何よりも不本意に汚れてしまうのが何よりも不快です。男性はどうなのですか?」
突然振られてくるので油断ならない。
気がついたら下着が汚れているという意味では同じかもしれないが……。洗えば綺麗に落ちるし跡も残らない。
「うぇ!?えー……っと。まあ、汚れるっていう意味では同じだけど……。血と違って洗えば落ちるし……」
「痛みなどはないのですか?」
「無いよ。どっちかというと気持ちい……ああ、いや。うん。痛くはないよ」
「朝のあれは別に苦しいわけではないのですね……毎日というのもそれなら頷けます」
「ほんとそれ人前で言わないで下さいお願いします死んでしまいますっていうかそんなまじまじと見ないで!」
平気で外で言ってしまうのは本当にやめさせないと誤解されてしまう。
寝てるときだから止めようもないし!
もう見られちゃうのはどうしようもないから諦めているし、引かれたりしているわけではないから別に良いんだけども……それを他の人に言うのは本当に辛い。
ともかく、手の空いていたメイを呼んでテンペストのことを頼むと帰り支度を始めていく。
特に持ってきたようなものは無いので問題ない。
あっさりと倉庫へと移動させておしまいだ。
「ニーナ、もう無い?」
「はい、先程ので全てです。私達も魔法が使えれば良いのですが……」
「その代わりに別な所で頑張ってもらってるからね」
ニールも大分身の回りの世話をしてもらうということに慣れてきた。
そして慣れるともう戻れない気がしてくる。
色々と自分のして欲しいことをニーナやメイは汲み取って先回りして準備をしているのだ。
指示を出さなくても大体やってくれてしまうので本当に助かっている。
テンペストが戻ってきたのでそろそろカストラへ戻る訳だが、その際に少しルート確認を行うことにした。
やはりここまで来るのに陸路もあったほうが良いという話もあり、危険では有るだろうけども山をくり抜いてトンネルを作って行けそうな所を探すのだ。
カストラの他にも数か所からのアクセスはできそうなのでなんとかなるだろう。
コリーと合流してサイラスやコンラッドに挨拶をしてからマギア・ワイバーンへ乗り込む。
後部甲板からゆっくりと飛び立ち、バハムートを一周して陸地へと向かいつつ高度を上げてゆく。
5000m以上の山が連なるハイランドでは空を通るのが一番近道ではある。
「コリー、自分で飛ばすのってどう?」
『なんだ?やりたくなったのか?』
「いや、模擬戦とか見てて凄いなぁって思ったからさ。僕じゃあんなの真似出来ないし……」
『そうだな……。後ろに乗ってる分には分からんが、結構大変ではあるぞ。一度ここに乗ってテンペストに動かしてもらうと良い』
『そうですね、私がフルコントロールしているならば安全です。それぞれの情報の見方なども教えますよ』
「う……ちょっと気になるな……。まあ、僕が言いたいのはギアズの居た浮遊都市みたいにほぼ全自動で動かせないのかなってこと」
無人の物を作れないか……それがニールの考えていることだ。
今はテンペストの入っているニューロコンピュータに近い働きをしてくれるものの開発も完了している。それであれば、もしかしたら自分である程度判断して攻撃もしてくれる物も作れるんじゃないか?ということだ。
『それはいくらなんでも難しくねぇか?』
『私のいた世界では普通でした。私のようなAIはそういった用途で生まれてきましたので』
『ってことは作れるのか?』
『コースが決まっているもの、用途がある程度決まっているものに関して言えば現時点でも出来るでしょう。しかし、空中戦などのような高度な物は少し難しいかもしれません。地上に据え付けておくだけのものであれば、敵を発見し次第自動で攻撃する程度ならばゴーレムコンピュータが自分で判断して攻撃まで出来ます』
「おー……すごい。なら、街の防御用の奴をそれに変えれば防衛用の人を減らせるってことだね」
『そうなります』
とは言えまだゴーレムコンピュータ自体が量産しにくい状況だ。
一応自動化はしてあるものの数を作れと言われたら時間がかかってしまうのだ。
後はある程度の動作を覚え込ませる作業にも時間がかかる。
そういう意味では据え置きのガトリング砲を自動砲台として使うのは、敵味方の識別さえきちんとできれば問題ない。
定期便の船や浮遊船を動かすことに関してもあまり問題はない。
戦闘機などの運用は難しいと言うだけだ。
「じゃぁやっぱり博士のところまでもわざわざ陸路作らなくても良いんじゃ……」
『それがな……やっぱり安い陸路も欲しいってことらしくてな。山をぶち抜けば馬車でも数日で来れるのは確かだからなんとかならないかって事らしいぞ。まあ、行く方法がいくらあっても困らないことは確かなんだが、あそこに行くまでにどれだけぶち抜かなければならないか分かってねぇよな』
「……そうだね」
眼下に広がる山はいくつも連なり、薄い部分を探すだけでも大変なくらいだ。
加えて飛竜の巣が近い場所も多く、先程から下の方で飛び回っている飛竜達の姿も見える。
「……飛竜のリスクどうするつもりなんだろうね……」
『知るか……』
『私達の武器や装備を頼りにしているのかもしれませんが、そこまで面倒を見るつもりはありません。安全はお金で買うものですから』
「そだね。魔導車を買うにしろ、護衛を雇うにしろ、必ずお金必要なわけだから……」
個人で買って使うなら良いが、幾つかの武器に関しては王国の方で制限がかかっている。
ライフル類に関しては一般人などに渡らないようにされているのは仕方ないことだろう。
テンペスト含めて一部の貴族に個数制限、公爵以上で私兵によるライフル隊を編成するのに物凄く厳しい審査が必要など。
結局のところ商人たちが普通に使うのは無理だ。
そしてこの道に対して防衛設備を置くのも現実的ではない。
道を作れというのも相当無茶な話だが。今年中にと言うのは無理だろう。
かなりの時間を要するのは上から見ていても分かる。
直線で道を作れず、所々で橋が必要となり、建設途中には飛竜がいるため屋根をつけたりなどして上から見えないように工夫する必要もある。
『想像以上に谷が多いですね。これは後で偵察ポッドを取り付けて、もっと詳しい地形図を作る必要がありそうです』
『ま、見るところは見ただろ。帰ろう。テンペストの身体も心配だしな』
進路を変更し、カストラへ機首を向ける。
下では遠雷のような音を響かせて遠ざかるマギア・ワイバーンを飛竜達が見つめていた。
成長を書くにあたってこれは外せないと思うんだ……。




