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天国の役人  作者: 蒼板 奈生
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誰でもない誰かの独白

駄文ですが

読んで頂けるととても嬉しいです。

更新は1週間に1回はしたい…頑張ります





〜夢〜

なりたい事やしたい事、欲しい事などを総称して

人はそう呼ぶ。


例えるならば、義務教育の学び舎で

『生徒の個性を伸ばす』というスローガンの下

生徒一人一人が机に向かって考えさせられる

自分の将来像や目標もまたそう呼べるのだろう。

それを決める動機も人それぞれで


シンプルに、『かっこいいから』『可愛いから』など

童心的な、悪く言えば愚直な発想から決定する事もある、いやむしろそう決めた方がいいものなのだろう。


しかし、中には、夢に対して肯定的になれず

『なりたいものなんかない』

と知った顔で話す子供も少なからずいた筈だ。


そうであって欲しい。

何故ならば、僕がそうだったからだ。


見えないものに対して

信じきることのできない

臆病者だったのだ。


もし、もし僕が今

『夢』を何でも叶えられるとしたならば

思い付く限りを話すだろう。


なりたい職業


憧れる存在


理想とする人格


はたまた

僕が住んでいた世界を構築する全てに対する憧れを

きっと僕は望む。



欲しがる、という行為は

手にし得ない現状に対するものだから


今の僕には


なれるものがない



この表現はやや誇張だが

間違ってはいないと思う。

正しく表現するならば


僕が住むこの世界には


『職業』

『理想』


といった憧れを抱く対象である


『ヒトの概念』が存在しない。



何もないのだから

何にもなる事は出来ない。


誰かになろうとしたところで

その誰かの存在はもうない。


仕事道具のPCになれる気もしない。


今までの世界の全てが消えた今


僕が成れたただ一つは


『天国の役人』という職業だった。



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