表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

やっぱ先輩は凄い人だった~

普段からフレンドリーに接してくれるホリ先輩、バレー部のキャプテンで男子、女子問わず人気がある。でも僕には、なんかちゃらい気がしてちょっと苦手だった。


同級生のなおきが血相を変えて塾に飛び込んできた。とうやら近くのコンビニで地元中学のヤンキーグループに絡まれたようだ。なおきは隣町の中学から通塾している野球部の2年生、でも地元の中学から通塾しているタイキと仲が悪く、事あるごとにケンカをしていた。どうやらそのタイキが地元のヤンキーグループの一人に〆てもらうよう言っていたようだ。僕はどちらかというとなおきと気が合う方だった。タイキは同じ中学だけど、どことなく付き合いづらい感じがしていた。

 塾の先生となにやら話しているようだが、なんとなく内容は僕にもわかった。

こんどはホリ先輩が加わり話の続きをしている。

 

 このような噂は学校中にあっと言う間に広がる。

どうやらヤンキーグループに顔がきくホリ先輩が、同じ塾の生徒には手を出さないでくれと話をつけたようだ。他にもいじめにあっていた同級生が不登校にになり、その生徒の家に通って励ましていた、なんて話も聞いた。


タイキは当然気まずそうだったけど、ホリ先輩は普段通り接していた。

なおきはタイキと距離をおき、それについて触れる様子はなかった。

ホリ先輩からタイキには構うなと諭されたようだ。


女好きで、なんかいつもちゃらく見える先輩だったけど、やるときはやるんだなあ~と見直した。


僕がホリ先輩の立場なら、無理無理・・ましてやヤンキーと話をつけるなど怖くて怖くて、

でも、でも、なにかトラブルに出くわした時には、僕がホリ先輩だったらどうするだろう

・・て考えるようになった。


僕もほんの少しだけど、強くなった気がした。



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ