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エピローグ




黒滅死龍との戦いから三年の月日が経った。少しはこの世界に慣れたと思っていいだろう。あれから俺達の冒険者ランクはSSまで引き上げられ、他の冒険者から羨望の眼差しで見られるようになった。俺と雫と冬華は永住するところを探し求め、ミフェリア大陸の大半を占める『大樹海』の泉のすぐそばに家を建て、そこでひっそりと暮らしている。エリシスも一緒にと誘ったのだが、エリシスは自分みたいに孤独の子供を育てたいと、孤児院を建設したと風の噂で耳にした。

そしてーーーー


「あはっ、流雨ちゃん今この子動いたよ」


「私の方も」


雫と冬華は妊娠した。勿論俺の子供だ。もうすぐ臨月が近づいていて、エリシスが優れた助産師さんを連れて来てくれるそうだ。雫と冬華の胎内にはそれぞれ一人ずつ赤ちゃんがいて、どっちも女の子だという。ちなみに結婚ももう済ませてある。


「そっかそっか。楓と奏は元気だな」


もうすでに二人の名前は決めてあり、冬華の赤ちゃんは楓。雫の赤ちゃんは奏と名付けた。特にこれと言った病気はないようで、五体満足で生まれてくるそうだ。



まだ旅を続ける、というのもひとつの手だが、やはりこれからの人生は雫達と過ごしたい。そのため、少し早すぎるが隠居ということで、あとの旅は奏達に任せたいと思う。


この世界に四年いたが、四年という年月は短いような長いような、そんな曖昧な時間だった。たくさんの人との繋がりが出来、元の世界では出来ない体験もいっぱいして来た。


母さんと父さんには悪いが、この世界に骨を埋めようと思う。願わくばいつまでも健康に。





「流雨ちゃーん。早く早く!」

「流雨!早く!」


「はいはい、今行く!」




最後に一つだけ。

この世界に転移され、悔やむことも憎むこともたくさんあった。元の世界に帰りたくて涙を流すことも。それでも、エリシス達と出会い、雫と冬華と恋人になり、子供を授かり、とても幸せだ。










〜fin〜














はい、柊 紗那です。

全部で59部というなんか中途半端な終わり方でしたが、一応これで最終話となります。作者が考えていた終わり方通りにはなりました。この作品をいつも御愛読してくださった読者の皆様方、そして、感想を書いてくれた読者様へ。ありがとうございました。



それでは、私の他の作品をどうぞよろしくお願いします。



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