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第四十九話 瞬殺

「ふぅ、疲れたな」


「そうね」


「そうだね」


「ええ」


湖の底の横穴を潜り抜け、開けた場所に出る。崖登りの後で口数が少なくなっていた流雨達は、泳いだことによってさらに少なくなっていた。近くにあった岩に腰掛け、少しばかり休憩を取る。勿論おはぎも食べることも忘れない。


「さて、行くか」


十分くらい休憩をとった後、奥へ向けて歩き始めた。所々に水晶があり、洞窟内を青く照らしていた。地面は湿った土で若干足を取られるが、まあゴツゴツした岩よりはマシだろう。進むこと約二十分。魔物に出会うこともなく、奥地にたどり着くことが出来ていた。


「なんていうか、ここって冒険者泣かしかよ」


「山登りに崖登り。それから湖潜って最後にボスって……」


奥地にたどり着くことが出来たは良いが、そこにいたのが問題だった。奥地は円の形に広がっており、その中央に全身が水晶で作られた透明なゴーレムが水晶で作られた剣と盾を持ち、悠然と佇んでいた。


『汝、我の眠りを妨げる者か?』


「いや、違うが」


『そうか、ならば葬ろう。我が眠りを妨げる者は許しはせん!』


「なんでだよ!?……ちっ、やるぞ!」


ゴーレムが剣をを振り上げ、振り下ろす。流雨の一言で雫達は散開し、剣を避ける。


「周りは水だし、ここは私の独壇場。《双水氷龍》!」


「ま、雫ちゃんには負けるけどね。《豪炎火》」


「水と氷属性魔法で雫に勝てるやつはいないだろ。《黒槍:ディザスター》」


「なんか上級魔法以上の魔法が普通に放たれてるんだけれど。《指定部位:両腕》」


『ぐおぉぉぉぉぉっ!』


雫は湖から水を引っ張り、二つの首のうち一つが水、一つが氷の双龍を創り、ゴーレムの首に喰らいつかせる。冬華は燃え盛る火炎の球をゴーレムにぶつけ、爆発させる。流雨は黒魔術で黒い槍を創り出し、ゴーレムの体を貫く。エリシスは空間魔術でゴーレムの両腕を消し飛ばす。

結果、水晶で作られたゴーレムは一瞬にして流雨達によって逆に葬られた。


「ふぅむ。弱くないか?」


「そうね、手応えがなかったわね」


「ヌルゲーだね」


いや、ルー達が異常なだけよ。と突っ込まずにはいられないエリシスだった。


「ま、そんなことは置いておいてだ。取り敢えずそこの水晶を持ってこうぜ」


ゴーレムで今まで気づかなかったが、中央には小さな台座があり、その上に小さな水晶が鎮座していた。持って行くかどうか流雨も迷ったが、取り敢えず手にとった。


「ってことはクリアでいいのか?」


「メイビー」


「冬華、さっきからなに?なにかへんな物でも食べた?」


「失礼なっ」


流雨が水晶を手に取った瞬間流雨達の足元に転移陣が広がり、山の麓へ転移させた。































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