第三十三話 方針決め
「全員集まったな、っと、その子は?」
「あ、うん、牢獄の中にいたエルフの女の子」
捕まっていた全員を解放し、流雨達は、入り口で合流する。捕まっていた人も外に出ている。流雨は、冬華が背中に背負っている女の子について聞いた。
なるほど。そういうことか。
「さて、捕まっていた人達は、オルストに任せる、ということでいいか?」
「ルーちゃんそれ丸投げ」
「ん?いけないか?」
だってめんどうだろ。という流雨に雫達は苦笑した。結局捕まっていた人は、オルストに丸投げ、ということに決まり、エリシスに空間魔術でオルストの部屋へ転移し、話をした。オルストは渋々と言ったところだが、「教育をして、ギルドに使えばいいだろ。幸い容姿がいい。これを使わない手は無いと思うが?」という流雨の口車にうまくのせられ、オルストが預かることとなった。
「さて、これからどうする?対人戦、まぁ、ほぼ雫だったが、も済ませたし、どこか行きたいところって、あるか?」
流雨の質問に、雫達は考え込む。資金面も当分心配なし。設備や食糧も良し。あとは各地を転々とするのみ。
エリシスが顔をあげ、いくつか希望を告げる。
・霊峰バルガス
神獣達が住まう山で、穢れなき者しか立ちいることが出来ない。どのような形をしているかすらわからず、詳細は謎に包まれている。
・霊森ラルフ
滅多に人が近づかない森。ハイエルフやエルフなどの種族が住まい、独特な生態系を繰り広げている場所。霊森ラルフの中央には伝説の泉があるとかないとか。
・霊泉ファルブ
珍しい獣や魚、人魚が住まう大きな泉。霊森ラルフの中央に位置する泉で、この森には滅多に人が近づかないため、その存在はあまり詳しくは知られていない。
・巫女智山レミレス
其の名の通り、巫女と呼ばれる人が治める山。巫女に出される試練をクリアした者しか立ちいることを許されていない山。霊峰バルガスと同じく、詳細は謎である。
・黒死山バルディエ
黒龍、黒死龍が住まう山。龍種最強を誇る黒龍達の住処だが、温厚な龍しか住んでおらず、冒険者を歓迎する。黒龍達に気に入られた女性は、互いの意思を確認し、その龍に嫁ぐ。冒険者の女性の達の間で密かに話題になっている場所である。
但し、龍達の逆鱗に触れた者の命はない。
黒龍、黒死龍、黒滅死龍には雄しかいない。
ちなみに人化は可能だ。
・白生山ファルディエ
白龍、白生龍、白生創龍が住まう山。白龍達には雌しかおらず、気に入った男性を自分の住処へ連れて行き、互いの意思を確認し、白龍達は男性と夫婦の中になる。基本的に女性禁制。白龍達は男性の種で子を孕む。
黒龍達と同じく、人化が可能。
白生創龍はおとなしく、黒滅死龍のように破壊を楽しんだりしないため、この山に留まっている。
白龍、白生龍、白生創龍には雌しかいない。
エリシスが上げた場所はこの六つ。白生山ファルディエで、雫と冬華が険しい顔つきになったが、どれも冒険者としての血が騒ぐ場所だ。
「いいな。どうせなら、全部行こうぜ」
という流雨の一言で、行き先は全てに決まった。
読者の方々に質問があります。
流雨達の旅は、今回で出た場所全てに行くのですが、初めにどこへ行こうか迷っています。そこで、読者の方々の希望で決めることに致しました。
期限は12/19までです。
御協力よろしくお願い致します。




