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第二十七話 国王との話し合い

「これがナテア王国か」


「正確には王都だけれどね」


馬車に乗って三日。ナテア王国王都に到着した。馬車をおり、門を潜る。


「さてと、国王様とやらに御対面と行きましょうか」


「ルー、あなた敬う気なんて無いでしょ」


?何を当たり前のことを言ってるんだ?


「ルーちゃん、止まってないで行こうよ!」


「そうだな」


途中で出たきた案内役とやらに案内され、俺たちは城の中へと入る。


「ここに国王様がいらっしゃいます」


扉の前で止まった案内役は、扉を開け、俺達を中に入れる。なるほど、謁見の間と言うやつか。


「おい!そこのお前!跪かんか!」


謁見の間の中央に行き、エリシスは跪く。俺たちは敬う気なんて毛頭ないので、立っている。そんな俺たちをみて側近が俺達に怒鳴る。


「どうでもいいだろうが、そんなこと。ここの危機なんだろ?それともお前はここよりも権威の方が大事なのか?」


「なっ」


流雨の言葉に側近は青筋を額に浮かべる。


「いい、冒険者なんだ。出来なくても仕方が無いだろう。それよりも、ワイバーンは明日、ここにやってくるようだ。お前達には働いてもらうぞ」


「ルー、抑えて抑えて!」


もう少しでブチ切れそうな流雨を、エリシスが小声でたしなめる。


「報酬だが、白金貨三枚でいいな?余所者に払う金など無いからな。払ってもらうだけありがたいと思え」


「エリシス、諦めて」


「はぁ…………今回は国王が悪い」


ぷちん。と言う音と共に流雨はブチ切れる。それを見た雫は、エリシスに告げる。


「なあ、国王」


「お前!なんてことを!敬意を払わんか!敬意を!」


再び怒鳴った側近へ流雨は体を向け、殺気を発する。


「お前ら、なんか勘違いしてねえか?敬意だ?無作法だ?んなもん当たり前じゃねえか。俺たちは冒険者だ。権威なんかにゃ無関係なんだよ。自由に放浪し、旅をする。それが冒険者だ。なんで他国の王に媚びなきゃいけねえんだ。俺たちはお前の部下なんかじゃねえんだよ。命令される義理もねえな」


流雨の発した殺気により、謁見の間にいる流雨達を除いた全員が青ざめる。


「働いてもらう?報酬は白金貨だあ?払ってもらうだけありがたいだ?なに言ってんだお前。いいか、教えてやる。お前らは冒険者に自国を助けさせるのではなく、助けてもらうんだよ。いいのか?ランドルトを一人で殺せる奴にそんな口きいて。ワイバーンのまえに、この国、潰すぞ。俺が潰そうが、ワイバーンに潰されようが、全部お前達のせいだぜ。俺は今、お前らを助けずに帰ろうと思っている。他国が潰されようと知ったこっちゃねえ。なに優位に立っている気になってんだ。なに踏ん反り返ってんだ?ふざけたこと言ってんじゃねえぞ。ウォンデントの奴に約束させたものをお前らにも約束してもらおうか。これから俺が出す要求を全部のめ。いいな」


謁見の間にいる全員が青ざめた顔でこくこくと首を縦にに振るう。流雨は絶対に楯ついてはいけない相手だと察したようだ。

流雨が出した要求は、ほとんどウォンデントと同じ。だが、一つ違うものがあった。報酬の額だ。


「閃貨100枚、だと…………」


「なんだ?払えないと?お前達の国は白金貨くらいの価値しかないのか?国民の命はそんなに安いのか?」


国王はそう言われてしまったら、首を縦に振るしかない。


「もう一ついい?」


「な、なんだ?」


流雨が踵を返そうとしたとき、雫が国王にそういった。謁見の間の空気がピンっと張り詰める。


「私と冬華の部屋は、流雨と一緒の部屋にして」


「「は?」」


が、雫の一言で、国王と流雨は固まった。そして、他の騎士達はおもいっきりずっこけた。


「待って待って!なら私も同じ部屋に」


「わ、わかった。そうしよう、いや、そうさせてくれ」


ちょっと待て国王ーー!!

流雨は心の中でそう叫んだ。










流雨がなんか悪者に見えてきました。

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