第十七話 ワイバーン殲滅に向けて
こういう駆け引きを書くのは苦手でうまくかけているかわかりませんが、ご容赦ください。
「まあまあ座ってくれないか?」
髭を生やした妙齢の男がソファに座るよう促す。俺たちは特に異論は無く、促されるままに座った。ちなみに、雫、俺、冬華、エリシスの順に座っている。
「はじめまして、このギルドのギルドマスターをやっているウォンデントだ。さて、聞いているだろうが、再度説明させてもらおう。まず、なぜルウ達だけなのか、と言うことだが、簡単に言うと実力だ」
「実力、ですか」
雫の問いにギルドマスター頷く。
疑問に思った俺はギルドマスターに質問した。
「純粋な戦闘能力でいうと、俺たちよりも強いやつはいるんじゃあないでしょうか?なぜ、俺達だけに?しかも、話によるとワイバーン50匹らしいじゃないですか。そんな危険なこと、俺達が引き受けるとでも?」
「……質問に答えよう。まず初めのだが、確かにルウ達よりも強いやつはいる。だが、今はレラードにはいない、いや、フェルト王国にはいない。依頼を受けて遠くの国へ言っている。そして二つ目、なぜ、ルウ達だけに依頼したのか、それは今現在にこのギルド内でルウ達よりも強いやつはいない。まぁ確かに危険はともなう。が、受けてもらうしかない。ギルドマスター直々の依頼はことわれ「アンタ。以前にこんなことあったか?ワイバーン50匹が襲来なんてよ」………なかったが」
俺はギルドマスターに向けて怒気を発した。ギルドマスターの顔がわずかに青くなり、付き添いの側近は顔を真っ青にしてへたり込んでいる。雫達は怒気にあてられているはずなのだが、雫は涼しい顔をし、冬華は微笑んで、エリシスはあっちゃ〜というような顔をしてしている。
「ほぉ?なかったのになぜ、そんな死地に俺達を送り込もうとしてんだ?」
「いや、だからな。ギルドマスター直々の依頼は断れないことになってるんだ。王家からの指名だからな。いってもらうしかない」
その瞬間、俺が発するものは、怒気から殺気に変わった。
「ふざけるなよ。ギルドマスター直々の依頼だ?王家からの指名だ?そんなことはしらねぇよ。アンタなにか勘違いしてねぇか?」
「なにを、だ」
「戦い、殺し合いは数だ。どんなに特出した能力をもってもなぁ、数にはかなわねぇんだよ。まさかアンタ、何処かの英雄譚みたくワイバーン50匹の群れにたかだか四人が突っ込んで生き残れると思ってるのか?そう思ってるんだったら今すぐその考えを捨てな。アンタに一つ質問だ。今でのギルドマスター直々の依頼ってのはどんな依頼だ?その後の冒険者にたいしての処置は?」
「今での、依頼はオーク達の殲滅や、数百人単位での他ギルド合同での龍討伐だとかだ。その後の処置は、基本的にギルドは冒険者になにもしていない」
「ずいぶんとふざけた答えが返って来るじゃないか、えぇ?オークはともかく、龍討伐の際に出た重傷者の処置も無くかよ。アンタらギルドは最低だな。普通はそんな重傷者出た時点でギルドが責任をとるもんじゃないのか?実質ギルドが怪我させたようなもんだからな。よくもまぁ此処までギルドが続いたな。アンタらは実力のある冒険者は貴重だとか言ってるがな、結局はただの駒として扱ってるだけじゃないか。普通の依頼と扱えない危険な依頼に、送り出すだけ送り出しておいて後はギルドは無関係です、てか?無責任じゃあないか。そもそも前例がない時点で今いる冒険者を掻き集めて有志を募り、それから向かうことが最善じゃないのかよ。アンタらは結局他国との繋がりが欲しいだけで、恩を売りたいだけじゃないのか?」
流雨の問いにギルドマスターは答えられなかった。Aランクに上げるためというのは建て前で、本当は繋がりが欲しく、ルウ達を利用しようとしてたのだ。図星をつかれ、なにも答えられず、ただ顔を青くしていた。
「………まぁ別にいい。あぁ三人とも、この件は俺に任せるってことでいいか?」
三人をみて、俺は質問する。三人はそれぞれ頷き、俺はふたたび話す。
「は、図星か。言っとくがなギルドマスターさんよ、その気になれば俺一人でこの国一つは軽く潰せるんだぜ?そんな相手に強制だぁ?えらく強気に出たなもんだな。上から目線で。自分が優位に立ってると思ってたか?ランクをあげてやるんだから従ってくれると思ってたか?アンタ、気づいてるか?いま暗に俺達に死ねと言ってるんだぜ?」
「きづいて、なかった」
「そうだろうな。まぁいい、受けてやろう。ただし。幾つか条件がある。それを全部のめ」
ギルドマスターは青い顔で頷く。
「一つ、ギルドマスターからの依頼は強制では無く有志を募ること。二つ、その後の処置として、報酬の他に、怪我人には其れ相応の処置をすること。三つ、今度から冒険者を駒として扱わず、利用せず、繋がりに使わないこと。四つ、ワイバーンの素材すべてを俺達に受け渡すこと。間違ってもギルドがすこし貰おうとか奪おうとかしない事。俺達だけで倒し、ギルドはなにも関与してないんだからな。五つ、報酬は閃貨二十枚以上支払う事。六つ、俺達は冒険者で、他国やこの国のお抱えにしないこと。しようとしないこと。七つ、俺達がこの街、この国から出て行こうとしても引きとめないこと。八つ、俺達をA+ランクまで引き上げること。九つ、俺たちの立てた手柄をギルドの手柄に、国の手柄にしないこと。そうしたら潰す。十、これからギルド内でなにがあっても俺たちにかかわらないこと。十一、俺達の行動範囲を著しく狭めるようなことをしないこと。十二、これからずっと俺たちの協力をすること。あぁ、 そんなに頻繁にじゃないがな。まぁこんなとこだ。いいな」
「ぁ、ああ。約束する」
「そうか。なら、早く馬車を用意してくれ」
そう言って俺達は部屋を後にした。




