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第十四話 一撃

すいません。リアルで忙しく、投稿が遅れてしまいました。

竜種:ランドルト。

アルド山脈の食物連鎖の頂点にいる魔物。しかし、それはアルド山脈内での話し。やはり世界の食物連鎖で見るとこの世界の人間が頂点にいる。


「エリシス。この道を登って行けばいいんだな?」


「ええ。そうよ」


流雨がアルド山脈の頂へと登る道を指差し、ーーまぁ、道と言っても土を踏み固めただけだがーーエリシスが頷く。エリシスを先頭に流雨、雫、冬華と一列に並んで登って行く。何故一列かと言うと、実はこの道、人一人通る分にはいいのだが、二人となると無理がある広さなのだ。そのため、転落防止として一列に並んで進んでいる。見た感じ、結構距離的には長いのだが、魔物や魔獣とは一切遭遇していない。まぁこれは少し考えればわかることだが。それだけランドルトが他の魔物とはかけ離れていることが伺える。頂へと続く道を進んでから約半分。空気の密度が変わり、空気中に含まれるマナの密度も上昇した。


「ちょっと居心地悪いな」


「それだけランドルトが強いってことね」


「だねー」


「まあ否定しないわね」


そんな空気もこの四人にかかればこんなものだ。通常の冒険者なら、全身の筋肉が萎縮してしまい、歩くことすらままならなくなるなのだが、この四人には緊張感の欠片もない。

そして歩くこともう半分。頂点の広い場所に出た。結構広く、左右は壁となっており奥には大穴が空いている。


「さて、どうする?凍らせて終わりにしてもいいし、燃やしたり切り刻んでもいいんだが」


「そうね。それじゃ流雨に任せましょうか」


「そうだね。ルーちゃんお願いね?」


「あいよ」


「…………」


ランドルトをどのように料理するか話し合っている三人を見てエリシスこめかみを抑えるようにして片手で頭を抱える。四人でやるならともかく、一人に任すなど正気の沙汰ではない、が、流雨ならやりかねないためにたちが悪い。そろそろ自分達の異常さに気づいて欲しいものだ。


「ゴアァアァアァアアァ!!」


そう考えている内に、ランドルトが大穴から出て来て咆哮をあげる。音が鳴り響き、空気が打ち震え、自分がアルド山脈の王であることを辺りに知らしめる。姿を見せたランドルトは、モン○ンのラ○シャン○ンとよく似た形をしており、二本の足で歩いてくる。、でかい図体に少し小さい翼。頭には二本の角が生えており、体長は軽く五mとる超える巨体だ。ランドルトを視界に捉えた流雨は詠唱を開始する。


『絶対零度の双腕持つ氷の王よ。触れたものを全てを凍結させる王よ。我が呼び声に答え、その姿を現せ!顕現せよ!氷結王リヴァイル』


詠唱を終えると魔法陣が現れ、淡く輝く。ランドルトから流雨を護るようにしてリヴァイルが召喚される。全身が青白い氷で出来た巨人。その双腕からは蒸気が出ており、軽く腕を振るだけで空気が凍り、キラキラと日の光を反射して輝く。まさに王と呼ぶのに相応しい風貌をしている。体長はランドルトより頭一つ分高い。


『我が主よ。御命令を』


低い声が辺りに木霊する。その姿を見据えた流雨はランドルトを見つめ、言葉を発する。


「ああ。汝が真の王であることをランドルトに知らしめろ!」


命令した途端、リヴァイルが地を蹴る。たったそれだけのことで地面が震える。リヴァイルはかなりの速度でランドルトへと駆ける。一方でランドルトは、大きく息を吸うと、青い炎のブレスを吐く。空気を焼き、辺りの温度を上げながら炎が駆けるリヴァイルに向かっていく。流雨達の方も本当なら熱くなるはずなのだが、逆にリヴァイルの冷気の影響で肌寒い。青い炎に向かってリヴァイルが右腕を突き出し、炎へと突っ込む。パキパキと音を立てて蒸気を出しながら炎が凍っていく。やがてランドルトの火炎袋を凍らし、ランドルト最大の武器であるブレスを封じる。


「グオアァアアァァァ!!」


火炎袋が凍ったダメージに耐えきれず、咆哮をあげる。構わずリヴァイルはふたたび地を蹴り、凍った炎を粉砕しながら駆ける。


『ふんッ!』


ランドルトの胸部に左腕を叩き込む。リヴァイルの拳がランドルトの胸部を突き抜き、貫通する。パキパキと音を立て胸部からランドルトが凍っていく。凍ったのは腹部から首までだった。


「グォ、ゴア、ァ」


『・・・・・・』


リヴァイルは無言でランドルトを一瞥し、腕を抜く。ランドルトはそのまま前に倒れ、凍った部分が砕け、辺りに散らばる。


「ご苦労だった。ありがとう」


流雨がそう労うと、リヴァイルは流雨に向き直り一礼する。そしてリヴァイルは霧散する。


「終わったな」

「終わったわね」

「終ったね」

「はぁ〜」


流雨が終わりを告げ、二人が同意する。エリシスはランドルトを一撃で倒した流雨と、それを当たり前のように受け止める二人を見てため息を付く。いつか常識と言うものを三人に教えようと思いながら。


「んじゃ、討伐部位と追加報酬を取りましょうか」


いつの間にかランドルトに近づいた流雨が黒魔術でナイフを作り出し、牙と角を剥ぎ取る。道具袋の中に入れ、エリシスに近寄る。


「よしエリシス。帰ろうぜ」


「ええ。そうね」


頷いたエリシスは空間魔術で馬車を止めてある所につなぎ、四人が空間を通る。エリシスが閉じ、馬車に乗る。御者台にエリシスと冬華、後ろに流雨と雫という風に乗る。


「それじゃ行きましょうか」


エリシスが一声かけ、空間をミレッジの近くにつなぐ。馬を鞭で打ち、馬車を走らせ、空間を通る。一瞬で景色が変わり、見慣れた風景になる。

その後、ミレッジへに入り、冒険者ギルドの受付嬢に討伐部位と追加報酬の角を渡し、追加報酬込の報酬をもらう。


「エリシスさん。ちなみにランドルトを倒したのはエリシスさんですよね?」


とエリシスに聞く受付嬢。エリシスは苦笑し、


「えっと、ルーよ」


ルーを指差す。受付嬢は流雨を見つめ、何度か瞬きをくり返す。



「本当、ですか?」


「ええ、本当よ」


受付嬢から笑みが消え、固まる。そしてギルドのいる流雨達を除く全ての人間が固まる。

五秒じっくりと硬直した受付嬢はその後回復し、


「そんな……でもエリシスさんがそんな意味の無い嘘なんかつかないことはわかってる。それじゃこの人が?」


とブツブツと呟く。

踵を返し、歩き出そうとした流雨は足を止める。


「あ、そうそう。ちなみに雫と冬華は俺と同じくらいだから」


流雨が更なる爆弾を投下し、ギルドがふたたび固まった。








えー、チートすぎる氷結王さんでした。

ブリューナクのときに描写できなかった召喚を、少し詳しく描写して見ました。どうでしたか?





人物紹介とか召喚獣紹介とかいりますか?


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