初依頼編第十二話 一日目の出来事
すいません。文字化けしていたらしく、訂正したのですが、短くなってしまいました。
「準備はいい?」
「おう!」
「ええ」
「うん」
エリシスの問いに俺たちは答える。依頼を受けてから2日目、馬車を借り目的地で有る、アルド山脈へと行く準備の最終確認をしていた。侮る事なかれ、幾ら俺たちはAランクの依頼を楽々こなせるからと言って、ランドルトはAランクの中でも最高位に位置する魔物だ。準備を怠ると痛い目に合うのは目に見えているため、こうして念入りに確認をしている。
「三人とも。乗って。そろそろ馬車を出すわよ」
「あいよ」
俺、雫、冬華は馬車内へ。エリシスはそのまま御者台へ。現代技術の結晶とも言える車とは違い、馬車はガタガタと揺れ、しかもはねる。そのため長時間乗っているとお尻を痛ためてしまうため、羊毛を詰め込んだクッションを買い、その上に座る。
「行くわよ」
エリシスが鞭を叩き、馬車を走らせる。アルド山脈へと出発した。
走らせる事数時間、馬車を止め、昼食を食べに外におりる。昼食は、干し飯と干し肉だ。
干し飯はお湯か水に浸せば元に戻るし、干し肉はハーブと香辛料で味がつけてあり、凝縮された肉の旨味が口の中に広がる。保存食だからと言ってまずいわけではないのだ。
昼食を食べ終え、再び馬車に乗り込む。雫とエリシスは御者台に、流雨と冬華は後ろに乗り込んだ。
「くぁ、ぁふ」
お腹いっぱいに昼食を食べ、そして陽気な日差しに当てられたのか、流雨は欠伸をした。
「ん?ルーちゃん眠い?それじゃあ。ほら」
ポンポンと冬華は自分の膝を叩く。はい?それは、頭を乗せろと。そういう事ですか?いやいやいや、無理でしょ
「冬華。俺はだいじょ「ほら」
「いやほらじゃなくて」
「ほら」
「あのですね」
「ほら」
「えっと」
「頭。乗せて?」
「……はい」
流雨は冬華に従い頭を乗せる。柔らかい感触と女性特有の甘い香りに流雨は、あっという間に寝息を立てた。
◆
ふふ。昔はよくこうしたなぁ。
流雨の頭を撫でながら、冬華は昔の事を思い出す。
普段はかっこいいくせに、寝顔だけは可愛いんだよね。昔っから。
「ふふ。久しぶりに膝枕、したな」
窓から見える景色を眺めながら、つぶやく。
「流雨、寝た?」
雫ちゃんが御者台から私に声を掛ける。
「うん寝たよ。私の膝枕でね。強制的に、だけど」
「へぇ。ふふ。相当眠かったんだろうね」
「そうだね」
雫ちゃん?羨ましいなと思ってることが筒抜けだよ?でも、今度やればいいよ。ゆっくりと、ね。
私は穏やかに流れている景色を眺めながら、この幸せをそっと、胸に刻み込むのだったーー。
依頼を受けてから、依頼に言ってないなぁと思いまして今回から数話は初依頼編となります。
戦闘描写はあまりうまくないですが、これから始まるランドルトとの戦いを楽しんでいただきたいと思います。
さて今回は最後に冬華視点から書きました。流雨視点ではなく、しずくやら冬華やらエリシスやらいろいろな人の視点から見たことをお伝えして行きたいなと思っています。今回は短いですが。
とは言ってもですね、あまり機会がないのも事実です。
読んでくれているみなさんはどう思っているのでしょうか?




